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外から学ぶこと

2009年01月27日 | Weblog
 今日の新聞に特別養護老人ホームへの入所に対して、30万人の利用希望者が待機の状態ということが記事になっていました。要介護の重い人だけを待機者に数えるところもあり、待機者は、この数よりもっと多いそうです。

 先日、母が本当に何年かぶりに老人施設から帰宅をしました。冬の寒い中だったので、風邪をひかせないように、食事をどうするかなどいろいろ家族や親戚の人たちが温かく接してくれました。母も元気に過ごすことができました。その陰には、もっと大きな要因がありました。それは、母の老人施設のメモ帳です。帰る間際にメモをいただきました。

 メモを見ると、いろんなことが書き込まれていました。それは、母が家にいる間のタイムスケジュールなどを時間毎に書かれていました。A4の紙にびっちり書き込まれていました。内容は、二つありました。


「何時には、施設ではこんな感じです。」
という施設での時間毎の母の状態を書いていたものが一つです。毎日の様子をまとめて下さっていました。しっかり母のことを見てくれていて母のことを優しく包んでくれているのがわかりました。母の観察の部分です。


 もう一つには、
「何時には、こんなことをして下さい。」という内容です。「何時には、この薬を飲ませて下さい。」「何時頃に寝せるといいです。」
 

 この二つの内容を対比させながら、表にまとめてくれていました。母が帰ってきてから、施設と家とでは環境が違うのですべて書いた通りにはいきませんでしたが、ほぼスケジュールにそって母は生活をしていきました。このメモがあったから、母は、違和感なく家で生活することができました。仕事とはいえ、母に対しての心配りに心から感謝しました。

 さらに施設のまとまりを覚えたことがありました。母を連れて行ったときにお礼を言おうとしたら、メモを作成してくれていた方がいませんでした。しかし、その場に居合わせた方にとりあえず、お礼を言いました。すると、

「いいえ、わたしが作ったんじゃないですよ。○○さんが作ったので、後から伝えておきますね。」

との言葉でした。丁寧な対応でした。

 学校も同じですが、人と接する仕事には、深みがあります。どこまでするかという枠がないのです。する人の構えで守備範囲が決まってくるところがあります。働く中で嫌な部分もあると思いますが、顔に出さずにいろんなところ配慮していただいている施設の方に感謝することばかりです。自分自身がその姿を見ながら、学ぶところが多いです。