2010年星雲賞参考候補作品リストが発表されました。
ノミネートと言わず、参考候補作品というのは、このリスト外でも投票できるため。リスト外から受賞なんて、どこかの組織票じゃないと無理だと思うが、それが可能な投票数しかないというのも星雲賞の悲しいところ。
投票権のためだけに、登録費3000円なんて払えねーよ!という人はともかく、SF大会の参加者の人は忘れずに投票しましょう。
締め切りは6月13日23時59分59秒だ。
■ 日本長編部門
a 『アンブロークン・アロー 戦闘妖精・雪風』神林長平 早川書房 単行本 2009/7
b 『地球移動作戦』山本弘 早川書房 ハヤカワSFシリーズJコレクション 2009/9
c 〈グイン・サーガ〉 シリーズ 栗本薫 早川書房 ハヤカワ文庫JA 最終巻(第130巻)「見知らぬ明日」 2009/12
d 『宵山万華鏡』森見登美彦 集英社 単行本 2009/7
e 『あなたのための物語』長谷敏司 早川書房 ハヤカワSFシリーズJコレクション 2009/8
f 『バレエ・メカニック』津原泰水 早川書房 想像力の文学 2009/9
g 『ファントマは哭く』林譲治 早川書房 ハヤカワSFシリーズJコレクション 2009/10
h 『プリンセス・トヨトミ』万城目学 文藝春秋 単行本 2009/3
y 棄権
z その他
困ったことに、作者逝去のため、ついに〈グイン・サーガ〉が投票対象に。“完結していること”が条件にあるんだが。完結の暁には星雲賞受賞が約束されていたよういなもので、投票しないわけにはいかないので、今年は〈グイン・サーガ〉に投票予定。
森見登美彦はあらかた読んでいるのだが、万城目学の方はあんまり読んでいない。『プリンセス・トヨトミ』は書店でだいぶ迷ったのだが、買わなかった。これはネットで手配中。せっかくなので、これを読んでから投票する。いずれにしろ、この二人が星雲賞ノミネートというのはおもしろい。永遠のライバルか。
■ 日本短編部門
a 「自生の夢」飛浩隆 河出書房新社 『NOVA 1-書き下ろし日本SFコレクション』収録 2009/12
b 「エンゼルフレンチ」藤田雅矢 河出書房新社 『NOVA 1-書き下ろし日本SFコレクション』収録 2009/12
c 「第二箱船荘の悲劇」北野勇作 光文社文庫 『異形コレクション 喜劇綺劇』収録 2009/12
d 「雨降りマージ」新城カズマ 早川書房 「SFマガジン10月号」掲載
e 「ムーンシャイン」円城塔 東京創元社 『超弦領域—年刊日本SF傑作選』(創元SF文庫)収録 2009/6
f 「小鳥の墓」上田早夕里 光文社文庫 『魚舟・獣舟』収録 2009/1
g 「ひな菊」高野史緒 早川書房 「SFマガジン4月号」掲載
y 棄権
z その他
投票するのは、SFマガジン読者賞にも投票した「雨降りマージ」かな。円城塔の「ムーンシャイン」も捨てがたいが……。
■ 海外長編部門
a 『アッチェレランド』チャールズ・ストロス 酒井昭伸 早川書房 単行本 2009/2
b 『レインボーズ・エンド』ヴァーナー・ヴィンジ 赤尾秀子 東京創元社 創元SF文庫 上下巻 2009/4
c 『ペルディード・ストリート・ステーション』チャイナ・ミエヴィル 日暮雅通 早川書房 単行本 2009/6
d 〈プロバビリティ〉三部作 ナンシー・クレス 金子司 早川書房 ハヤカワ文庫 SF 2009/1
e 『ユダヤ警官同盟』 マイケル・シェイボン 黒原敏行 新潮社 新潮文庫 2009/5
f 〈老人と宇宙〉三部作 ジョン・スコルジー 内田昌之 早川書房 ハヤカワ文庫 SF 2009/6
y 棄権
z その他
こちらは粒揃いで悩む。話題性も含めて、『ペルディード・ストリート・ステーション』か。3部作二つは、両方とも一番ワクワクするのが第1巻というのがマイナス。どんどん面白くなる3部作というのじゃないとね。
■ 海外短編部門
a 「暗黒整数」グレッグ・イーガン 山岸真 早川書房 「SFマガジン3月号」掲載
b 「フルーテッド・ガールズ」パオロ・バチガルピ 中原尚哉 早川書房 「SFマガジン2月号」掲載
c 「ベガーズ・イン・スペイン」ナンシー・クレス 金子司 早川書房『ベガーズ・イン・スペイン』に収録 2009/3
d 「蟹は試してみなきゃいけない」バリントン・J・ベイリー 中村融 早川書房 「SFマガジン5月号」掲載
e 「成立しないヴァリエーション」ジョージ・R・R・マーティン 中村融 河出書房新社 『洋梨形の男』(奇想コレクション)に収録 2009/9
f 「出会いのとき巡りきて」C・L・ムーア 安野玲 東京創元社 『時の娘 ロマンティック時間SF傑作選』に収録 2009/10
y 棄権
z その他
海外短編部門は読んでないの多すぎ。とりあえず、『ベガーズ・イン・スペイン』を購入したので、それを読んでからだが、やはりSFマガジンで投票した「フルーテッド・ガールズ」が自分の中では有力。
■ メディア部門
a 『サマーウォーズ』細田守(監督)
b 『アバター』ジェームズ・キャメロン(監督)
c 『スター・トレック』J・J・エイブラムス(監督)
d 『ウォッチメン』ザック・スナイダー(監督)
e 『ターミネーター4』McG(監督)
f 『トランスフォーマー:リベンジ』マイケル・ベイ(監督)
g 『フレッシュプリキュア! おもちゃの国は秘密がいっぱい!』志水淳児(監督)
h 『日曜劇場・JIN-仁-』プロデュース:石丸彰彦/津留正明 TBS 2009/12/20(最終話)
y 棄権
z その他
『アバター』か。『アバター』なのか。しかし、あれはSFとしてはどうなのよ。『サマーウォーズ』に投票しちゃうかも。
■ コミック部門
a 『よみきりものの…』竹本泉 エンターブレイン BEAM COMIX 最終巻2009/12
b 『HELLSING』平野耕太 少年画報社 ヤングキングコミックス 最終巻2009/3
c 『PLUTO』著:浦沢直樹,原著:手塚 治虫,プロデュース:長崎尚志 小学館 ビッグコミックス 最終巻2009/6
d 『函館妖人無頼帖 ヒメガミ』環望 講談社 マガジンZKC 最終巻2009/3
e 『ふたつのスピカ』柳沼行 メディアファクトリー MFコミックスフラッパーシリーズ 最終巻2009/10
f 『トワイライト大禍刻』魔夜峰央 徳間書店 リュウコミックス 2009/11
g 「楽園の泉」吉川うたた 祥伝社 『キャラバンサライ〜トゥズとサーハル』(Feelコミックスファンタジー) に収録 2009/12
y 棄権
z その他
『PLUTO』ぐらいしか読んでないよ。ここは棄権か。
■ アート部門
a 加藤龍勇
b 後藤啓介
c 加藤直之
d 鷲尾直広
e 中川悠京
f 中村豪志
g 依光隆
h 草河遊也
i 岩郷重力
y 棄権
z その他
ここも毎回棄権なんだよね。投票基準が良くわからんし。
■ ノンフィクション部門
a 『日本SF精神史』長山靖生 河出書房新社 2009/12
b 『光瀬龍 SF作家の曳航』著:光瀬龍著 編集:大橋博之 ラピュータ 2009/7
c 『日本幻想作家事典』編:東雅夫・石堂藍 国書刊行会 2009/10
d 『宇宙で暮らす道具学』監修:松村秀一・松本信二 編・著:宇宙建築研究会 雲母書房 2009/8
e 『SFファン48年』川瀬広保 近代文藝社 2009/1
f 『昭和少年SF大図鑑 昭和20〜40年代 僕らの未来予想図』編:堀江あき子 河出書房新社 2009/7
y 棄権
z その他
ははは。どれも立ち読みしかしてない。aとbが面白かった(笑)
■ 自由部門
a 実物大ガンダム 2009年6月20日公開 フィクションの実体化
b KOBE鉄人PROJECT 2009/9/29公開 フィクションの実体化
c セカイカメラ 2009年9月24日一般公開 iPhoneアプリの可能性。公開から4日間で10万ダウンロードを記録。
d ラブプラス現象 2009年9月3日発売 恋愛シミュレーションゲームの傑作。全国に現実の恋人がいらなくなったラブプラス廃人を生産。
y 棄権
z その他
お台場ガンダムだろ。実際に18メートルを見上げた衝撃は忘れられん。SF的に考えれば、セカイカメラなんだろうが、iPhone持ってねぇ。