バーレーン 2-3 日本

2010 FIFA ワールドカップ 南アフリカ アジア最終予選
バーレーン 2-3 日本

とりあえず、勝ったよ。
午前3時からレプリカ着てテレビの前で見てた甲斐があったよ。

しかし、なんじゃ、最後の2点。
ハラハラするよりも、呆れて口あんぐりです。

序盤はバーレーンの守備が完全にパスカット狙いだったんで、ドリブルでどんどん突っかけろ、と思ってました。
結局、フリーキックとPKで前半に2点Get。
後半は見てる方もちょっとダレましたが、目を離している隙に憲剛のミドルで0-3。
これで勝ったかと思ったところのグダグダ2失点。

さて、勝つことは勝ったわけですが、相変わらずFWの得点はありません。
バーレーンのサイドの守備がうまくて、スペースを殺されていたこともあるんですが、やっぱり日本代表に4バックはあっていないんじゃないでしょうか。
特に、岡田監督のチームは最初に4バックを試して、うまくいかずに3バックにしたら調子が出てくるイメージがあります。
今日の左サイドバックは阿部勇樹でしたが、守備はまあまでも、クロスがまったく合っていませんでした。そのポジションに代表クラスの選手がいないのであれば、システムを変えたほうがいいと思うんですけど。
勝ている間は4バックで行くんでしょうが、左サイドバックの不在は、どうしてもドーハの悲劇が思い出されるので……。

[SF] 戦いの子

『戦いの子』 カリン・ロワチー （ハヤカワ文庫SF）

こりゃまた、すごいのが来ました。気が早いけど、個人的には来年の星雲賞一押しですよ。

冒頭の“きみ”。
自分に起こったこととして消化できていないことの演出としてか、これが素晴らしい。
一気に物語に惹き込まれてしまう。
「私は自分自身を客観的に見ることはできるんです。あなたと違うんです」←それは違う

8歳で宇宙海賊にさらわれ、9歳で逃げ出したところをエイリアンに救われ、13歳でスパイとして地球の戦闘輸送艦へ潜り込む。
使命は、戦争を終わらせること。

これは繋がりの物語。そして、繋がりを求め続ける少年の物語。
両親、海賊、師匠、館長、そして、戦友たち。孤独を愛するように見えても、狂おしく繋がりを求め、葛藤する少年の姿に涙せよ！

SF度は低い。エイリアンはヒト型だし、人間とわかりあうことができる。（しかも、東洋趣味な文化だし）
普通に現代小説でも成り立つ。
それは決して弱点ではなく、広い読者層に読んでもらうためには利点になる。かも。

恐ろしいことに、西アジアや東南アジアでは、子供の誘拐や少年兵が、今の時代にも珍しくない。
そんな中で、現代小説としても成り立つ設定を、デフォルメして壮大なSFとして描いた理由とは何か？

たとえば、宗教の違いによる対立を中傷や侮蔑と取られずに描くことは困難だが、敵方をエイリアンに設定してしまえば、そこの説明は端折ってしまってもいい。それに、エイリアンに協力する裏切り者人類の不気味さも説明の必要が無い。
それだけに、互いの文化を理解し合えること、対立を煽る本当の敵がいるということを効果的に説明することができる。
どうですか。SFって、すばらしいでしょ。

ところで、この小説では全体的に女性キャラの影が薄い。
著者はショタコン腐女子なんじゃないのかと思った。
試しに、“戦いの子 BL”でググルと結構引っかかってワロタ。
少年の成長物語というなら、ジョスはアキと姦っちゃうべきだったよね。
……そればっかりかい。

[SF] 豹頭王の苦悩

『豹頭王の苦悩』 栗本薫 （ハヤカワ文庫JA）

まだまだ続くグインサーガの122巻。
表紙の絵は「幻影師アイゼンハイム」のトレース疑惑（ワラ）

シルヴィア極秘出産後のドタバタと、グインがなぜシルヴィアを好きになったか、という話。

結局、よくわからないのですが、グインは可哀想で無力な女性に惹かれるらしい。
オクタヴィアとかリンダは強いから駄目なんだろうね。フロリーも芯は強そうだから失格なのかな。

対するシルヴィアは、自分だけの絶対的な守護者を求めている模様。どんなに我侭でも崇拝してくれるような。
だから、わざと我侭を言って、試しているらしい……。

他人の恋愛に、しかもフィクションの中の恋愛にケチ付けるのも無粋だと思うけど、歪んでるね、こいつら。

しかし、外伝に出てくるグインの愛人は、そんなにナヨナヨしてなかったと思うが。あれも実はとんでもなく可哀想な境遇だったんだろうか？
それとも、後にグインもこれは恋ではないと気付いて、新しい恋愛の形を見つけたとか。

とりあえず、グインはシルヴィアを姦っちゃえばいいと思うよ。
このカップルはそれですべて解決するでしょ。