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コンサドーレサポーターなSFファンのブログ(謎)

[SF] 地球最後の野良猫

2010-06-26 11:49:15 | SF
『地球最後の野良猫』 ジョン・ブレイク (創元SF文庫)




タイトルだけでお腹いっぱい。まさに出落ちレベルの小説。

猫インフルで野良猫、売ってる猫は寡占状態で超高級品という世界。そこで野良猫に出会ってしまった少女と少年の運命は如何に!

ハラハラドキドキあり、ボーイ・ミーツ・ガールあり、アクションあり、泣かせあり。

一番の魅力はフィリーの存在なんだろうが、アプロだのなんだのと異常なネコに慣れすぎたSF廃人には、フィリーがあまりにもただの猫過ぎて物足りない。いや、やっぱりそれが魅力だ。猫は猫としてこそ、すばらしいものだ。

そしてハッピーエンドというわけではないが、ちょっとニヤリとさせられるラストシーンが、心地よい読後感を与えてくれる。

猫インフルは陰謀論とか、猫天国のアイルランドとか、回収されないままの伏線がいろいろあるが、子供向けYA小説と思えばそう瑕疵とも思えない。

ただ、創元SF文庫で出版されたのが謎なだけだ。

まぁ、SF廃人は猫廃人であることが多いから、それが狙いか。



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