2011年 J2第37節 湘南 0-2 コンサドーレ札幌 @平塚競技場
札幌は3度目(JFLからJへの昇格を入れると4度目)の昇格を目指して戦っているが、これまでのJ1昇格争いは独走での優勝とセットで、決定が待ち遠しいものだった。いつ決まるかが問題であって、終盤戦においては上がれるかどうかはもはや問題ではなかった。
しかし、今年。ジオゴ加入からの連勝と、上位のつぶし合いによって一気に昇格争いの主役となったものの、ここへきて東京ヴェルディ戦に続き、草津にも負けてアウェイ2連敗。それでも、相変わらず上位陣の足踏みによってなんとか食らいついている。
残り2試合となって、この試合は最後のアウェイ戦。負ければ一気に昇格争いから脱落の背水の陣。関東周辺からだけでなく、北海道からも多くのサポーターが詰めかけ、平塚競技場をホームジャックした。それもこれも、コンサドーレの背中を押すため。昇格争いを最後まで楽しむため。ビッグフラッグ、小旗300本、12のタスキ。久しぶりに、おれたちにアウェイはない!
試合前、なぜか岡山登場。ベンチ外なのに。そしていつもの岡山劇場。結婚式イベントの後ろで行け札幌の大コール。岡山退場前に岡山コールで止めたのは、コールリーダーがちょっと気を使ったのか。今日は湘南のホーム最終戦でイベント多いんだよね。
岡山の替わりにベンチ入りしたのは芳賀。怪我から復帰し、ようやく間に合った。芳賀がいると、宮澤を前線に使ったり、河合をディフェンスラインに下げたり、試合状況にしたがっていろいろなオプションが可能となる。昇格争いの土壇場で頼もしいアニキの復活だ。
そして試合開始。ボール支配率は完全に湘南。湘南のボール回しは足元中心で、選手が流動的に動く華麗なパスサッカーではなかった。しかし、札幌のディフェンスがブロックを作り、スペースを埋めることに気を取られ過ぎたのか、フリーの選手にみえみえのパスを通され続ける。誰かが積極的にパスカットにいけばボールを簡単に奪えそうなんだが。それこそ、芳賀が必要。
攻撃では、右サイドの古田が中に入りすぎのような気がしたが、よくボールに絡んで何度かチャンスを作っていた。ジオゴは湘南DF陣に狙われすぎで、ボールを収めることができない。内村はロングボールによく反応していたが、湘南の守りもかたく、裏に抜けさせてはくれなかった。
湘南ペースの中、今日もホスンが好セーブを連発して失点を防ぐ。奈良のふてぶてしさも健在。山下、河合もぎりぎりで身体を投げ出して、なんとか無失点で前半を終える。
前半のシュート数は湘南6-4札幌。得点機は湘南の方が多く、完全にやられていた印象だが、意外にシュート数は多くなかった。湘南のボールをつないでじっくり攻めようという意図が返って札幌を救ったのかもしれない。
後半開始から、河合を真ん中に下げた3バック。古田が左に回って、岩沼がボランチ。
左利きの古田が、これで中へ入りたがる癖が出にくくなって、左の大外からのサイド攻撃が効果的に機能し始める。そして、前線の左サイドは大入り札幌サポの目の前。サポの声援が古田へ飛ぶ。「逃げるな! 前へ行け! 勝負だ!」
ディフェンスのマークがきついジオゴに変えて近藤を投入。腰が痛いだのなんだの言ってられない状況で、割とがむしゃらにボールを追い、積極的にミドルシュートも撃つ。
ゴール前混戦で、その近藤から左サイドに出たボールを古田が蹴り込んで1点目。ジオゴが下がったおかげでターゲットが分散し、内村、近藤の二人がゴール前で粘った結果、DFがゴール右に固まって左の古田が空いた。これは石崎監督のプラン通りか。
先制してもサポからは「攻めろ」コール。得失点差を考えれば、1点で満足できる状況ではない。1点を守りきるのではなく、2点でも3点でも獲れるだけ獲りたい。そして、チーム全体の意図も、攻めろ。
しかし、湘南もルーカス、巻の投入によって立て直し、札幌へ波状攻撃をかける。一方の札幌はカウンターを狙うが、ロングボールがつながらない。
ここで砂川に変えて遂に芳賀投入。怪我明けで久しぶりに登場ということで、大芳賀コール。これで中盤のバランスがよくなり、宮澤が前に出てスリートップ気味に。守備的選手の投入だが、ここでも攻めの姿勢が見える。
2点目は1点目と同じように、ゴール前で粘った近藤から右サイドでフリーの宮澤へ。宮澤はちょっと力み気味だったかもしれないが、シュートはクロスバーに当たってゴールイン。近藤がドリブルで3人を引き付け、4人目も行ったところでのパスだった。誰かをフリーにするためには、誰かが複数のDFを引き付けなければならない。これはまさしくそういうプレー。
最後は足をつった内村に変わり、上原投入で逃げ切り。
鳥栖、徳島に勝ち点で並び、徳島との得失点差も1まで迫った。平塚に詰めかけた2000人の札幌サポも大満足の試合だった。
試合後のセレモニーでは、退任する反町監督にも頑張ってくださいと言われ、河野太郎衆議院議員にもtwitterでツンデレをかまされ、最終戦に向けて魂は受け取った。この勢いで、優勝が決まってすすきのに遊びにくる腑抜けたFC東京を倒そう。そして、J1へ3度目の復帰だ。
試合後は関東後援会の交流会が平塚駅前の“仲よし”にて開催。会場には狸が。ヴォルタだ、いや東京ドロンパだ。ビールよこせ、肉よこせ! 歌うは叫ぶは200L飲み干すは、もう大変な大騒ぎでした。最後は胴上げまでしてたっけ。で、来年の太鼓はどうなるどうする!
で、翌日。二日酔い気味の目でしっかりと徳島が鳥栖に敗れるのを見とどけた。しかもホーム最終戦で0-3の完敗。かわいそうだが、こんなチームをJ1に上げるわけにはいかない。西嶋、おまえはもう1年J2だ!
札幌は3度目(JFLからJへの昇格を入れると4度目)の昇格を目指して戦っているが、これまでのJ1昇格争いは独走での優勝とセットで、決定が待ち遠しいものだった。いつ決まるかが問題であって、終盤戦においては上がれるかどうかはもはや問題ではなかった。
しかし、今年。ジオゴ加入からの連勝と、上位のつぶし合いによって一気に昇格争いの主役となったものの、ここへきて東京ヴェルディ戦に続き、草津にも負けてアウェイ2連敗。それでも、相変わらず上位陣の足踏みによってなんとか食らいついている。
残り2試合となって、この試合は最後のアウェイ戦。負ければ一気に昇格争いから脱落の背水の陣。関東周辺からだけでなく、北海道からも多くのサポーターが詰めかけ、平塚競技場をホームジャックした。それもこれも、コンサドーレの背中を押すため。昇格争いを最後まで楽しむため。ビッグフラッグ、小旗300本、12のタスキ。久しぶりに、おれたちにアウェイはない!
試合前、なぜか岡山登場。ベンチ外なのに。そしていつもの岡山劇場。結婚式イベントの後ろで行け札幌の大コール。岡山退場前に岡山コールで止めたのは、コールリーダーがちょっと気を使ったのか。今日は湘南のホーム最終戦でイベント多いんだよね。
岡山の替わりにベンチ入りしたのは芳賀。怪我から復帰し、ようやく間に合った。芳賀がいると、宮澤を前線に使ったり、河合をディフェンスラインに下げたり、試合状況にしたがっていろいろなオプションが可能となる。昇格争いの土壇場で頼もしいアニキの復活だ。
そして試合開始。ボール支配率は完全に湘南。湘南のボール回しは足元中心で、選手が流動的に動く華麗なパスサッカーではなかった。しかし、札幌のディフェンスがブロックを作り、スペースを埋めることに気を取られ過ぎたのか、フリーの選手にみえみえのパスを通され続ける。誰かが積極的にパスカットにいけばボールを簡単に奪えそうなんだが。それこそ、芳賀が必要。
攻撃では、右サイドの古田が中に入りすぎのような気がしたが、よくボールに絡んで何度かチャンスを作っていた。ジオゴは湘南DF陣に狙われすぎで、ボールを収めることができない。内村はロングボールによく反応していたが、湘南の守りもかたく、裏に抜けさせてはくれなかった。
湘南ペースの中、今日もホスンが好セーブを連発して失点を防ぐ。奈良のふてぶてしさも健在。山下、河合もぎりぎりで身体を投げ出して、なんとか無失点で前半を終える。
前半のシュート数は湘南6-4札幌。得点機は湘南の方が多く、完全にやられていた印象だが、意外にシュート数は多くなかった。湘南のボールをつないでじっくり攻めようという意図が返って札幌を救ったのかもしれない。
後半開始から、河合を真ん中に下げた3バック。古田が左に回って、岩沼がボランチ。
左利きの古田が、これで中へ入りたがる癖が出にくくなって、左の大外からのサイド攻撃が効果的に機能し始める。そして、前線の左サイドは大入り札幌サポの目の前。サポの声援が古田へ飛ぶ。「逃げるな! 前へ行け! 勝負だ!」
ディフェンスのマークがきついジオゴに変えて近藤を投入。腰が痛いだのなんだの言ってられない状況で、割とがむしゃらにボールを追い、積極的にミドルシュートも撃つ。
ゴール前混戦で、その近藤から左サイドに出たボールを古田が蹴り込んで1点目。ジオゴが下がったおかげでターゲットが分散し、内村、近藤の二人がゴール前で粘った結果、DFがゴール右に固まって左の古田が空いた。これは石崎監督のプラン通りか。
先制してもサポからは「攻めろ」コール。得失点差を考えれば、1点で満足できる状況ではない。1点を守りきるのではなく、2点でも3点でも獲れるだけ獲りたい。そして、チーム全体の意図も、攻めろ。
しかし、湘南もルーカス、巻の投入によって立て直し、札幌へ波状攻撃をかける。一方の札幌はカウンターを狙うが、ロングボールがつながらない。
ここで砂川に変えて遂に芳賀投入。怪我明けで久しぶりに登場ということで、大芳賀コール。これで中盤のバランスがよくなり、宮澤が前に出てスリートップ気味に。守備的選手の投入だが、ここでも攻めの姿勢が見える。
2点目は1点目と同じように、ゴール前で粘った近藤から右サイドでフリーの宮澤へ。宮澤はちょっと力み気味だったかもしれないが、シュートはクロスバーに当たってゴールイン。近藤がドリブルで3人を引き付け、4人目も行ったところでのパスだった。誰かをフリーにするためには、誰かが複数のDFを引き付けなければならない。これはまさしくそういうプレー。
最後は足をつった内村に変わり、上原投入で逃げ切り。
鳥栖、徳島に勝ち点で並び、徳島との得失点差も1まで迫った。平塚に詰めかけた2000人の札幌サポも大満足の試合だった。
試合後のセレモニーでは、退任する反町監督にも頑張ってくださいと言われ、河野太郎衆議院議員にもtwitterでツンデレをかまされ、最終戦に向けて魂は受け取った。この勢いで、優勝が決まってすすきのに遊びにくる腑抜けたFC東京を倒そう。そして、J1へ3度目の復帰だ。
試合後は関東後援会の交流会が平塚駅前の“仲よし”にて開催。会場には狸が。ヴォルタだ、いや東京ドロンパだ。ビールよこせ、肉よこせ! 歌うは叫ぶは200L飲み干すは、もう大変な大騒ぎでした。最後は胴上げまでしてたっけ。で、来年の太鼓はどうなるどうする!
で、翌日。二日酔い気味の目でしっかりと徳島が鳥栖に敗れるのを見とどけた。しかもホーム最終戦で0-3の完敗。かわいそうだが、こんなチームをJ1に上げるわけにはいかない。西嶋、おまえはもう1年J2だ!
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