神なる冬

カミナルフユはマヤの遺跡
コンサドーレサポーターなSFファンのブログ(謎)

三浦監督が批判されるべきところ

2008-10-06 11:05:21 | コンサ
コンサドーレ札幌は残り6試合で、17位との勝ち点差15で最下位独走中。
三浦監督についての批判と擁護が騒がしくなってきました。

三浦式ゾーンディフェンスはJ1では通用しない。
三浦式ゾーンディフェンスに付いてこれない選手が悪い。過去の大宮ではできていた。
監督の好みを優先するのではなく、選手層や実力にあった戦術を選択すべき。
……(以下略)

僕が今年の三浦サッカーで批判したいのは下記2点です。
(1) 守備時、自分のゾーンを保持するあまり、他の選手のゾーンをカバーできない。
  このため、1対1で抜かれたら終わり。
(2) 攻撃時、自分のゾーンを保持するあまり、サイドバックの追い越しや、
  2列目からの飛び出しが少ない。
(3) 選手もサポもハードワークの具体的な意味がわからない(笑)

これらは明らかに三浦式ゾーンディフェンスの弊害だと思っています。
特に(1)を解消するためには、1対1で勝てる選手を集めなければならず、金満クラブとは言わないまでも、
ある程度の資金が必要と思われます。
(2)は絶対的なFWがいれば問題ではないのかもしれませんが、それなら戦術自体どうで良いし。
(3)については三浦監督と選手の意思疎通の問題ですね。選手の理解力が足りないという批判もあるようですが。

上記の上二つを比較的解決しやすいのが3-5-2のシステムであるため、それでうまくいくかどうかは別として、3-5-2待望論が出るのはしかたが無いのではないでしょうか。
今のところ、「弱い選手を集めて強いチームに勝つ」というテーマとしては、三浦式ゾーンディフェンスは不適だと考えています。じゃあ、どういう戦術がいいのかといわれると、中盤を増やして走り回る体力勝負とか、5-3-2トリプルボランチからの縦ポンくらいしか思い浮かばないんですが。

「弱い選手を集めて強いチームに勝つ」ために、柳下監督時代には選手育成に力を入れました。
(これも結果に対しては賛否あると思いますが)
一方、三浦監督はある程度下地のできた選手を集めて、J2レベルで「強い(またはそれなりの)選手を集めて強いチームに勝つ」ことができました。しかし、そのために「弱い選手」という前提が消し飛んでしまい、J1では「弱い選手を集めて強いチームに勝つ」ことができなかったのだと思います。

もちろん、この責任は監督、選手、そして強い選手を集められなかったフロントにもあるわけですが、マスコミやサポータが気付いていた“コンサの選手は弱い”ということを監督が気付けなかった、または気付いても対策を打たなかったことは、大きなミスとしか言いようがありません。三浦監督が擁護派が言うような素晴らしい監督であるならば、アルセウが取れなかった時点で、ゾーンディフェンスが機能しないことは気付けたはずです。

三浦監督の解任は不要です。(金銭的な意味で)
ただし、任期満了ではなく、最終戦後に嫌がらせのように解任すべきです。
それが正月の天皇杯まで延びることを祈ります。

また、どうせ擁護派からは対案を出せと言われるので……。
来年の監督は、ひとつの戦術を極めた監督ではなく、選手に合わせた戦術を柔軟に選択できる監督を望みます。
そんな能力があって安い監督はいないということであれば、育成に焦点をあて、高校サッカーやユース指導者で実績のある監督なんかはどうでしょうか?
これは、練習試合で高校生と引き分けたからとかいう嫌味じゃないですよ(笑)


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