『時間SF傑作選 ここがウィネトカなら、きみはジュディ』 大森望(編) (ハヤカワ文庫 SF)
時間SFと言えば、タイムパトロールだろ、JK。なんてことをつぶやいてみても、世間的に時間SFといえば、スキップでループでエマンノンで飛ぶ夢をしばらく見ないらしい。
たしかに、タイムパラドックスの絡んだ時間を超える恋愛物語というのは、知的パズルであると同時に究極のロマンチックで、それはそれは美しいものではあるけれど、時間SFってそれだけだっけ?
やっぱりマッドな時間超越理論と、奇想天外な歴史的発見と、それを無かったことにしようとするタイムパトロールと、すべてをつなげる神の見えざる手(違)が出てくる時間SFが入っていないと物足りなくないか。
マッドな時間ネタ短編はあるけど、あんまりマッド過ぎて俺的に時間SFじゃないし、それ。
宇宙開発SF傑作選は抒情的なところが良いと言ってみたり、時間SF傑作選は抒情的すぎてダメと言ってみたり、俺も軸が定まらんなぁと思いつつも、タイムパラドックス系の恋愛モノはとっくに亞北ネル。
「商人と錬金術師の門」 テッド・チャン
再読だけど、以前からあんまり好きじゃないんだよね、この話。できすぎというか、なんというか。ああ、そうさ。心の貧しい人間で悪かったな。
「限りなき夏」 クリストファー・プリースト
これも再読。美しさというよりは、無常観を感じる。
「彼らの生涯の最愛の時」 イアン・ワトスン&ロベルト・クアリア
セックスシーンを抜いたら、まるっきりエマノン(c)梶尾真治だと思うんですけど。
「去りにし日々の光」 ボブ・ショウ
なんだか読んだことがあるような気がするんだけど、何で読んだんだっけ。あんまり新鮮味が感じられない。
「時の鳥」 ジョージ・アレック・エフィンジャー
バカSF。でも、これは俺的タイムトラベルじゃない。時間なんて、どこにも無い。
「世界の終わりを見にいったとき」 ロバート・シルヴァーバーグ
これもバカSFだが、背筋が寒くなる。遙か遠くで不確かな未来と、今そこにある危機。
「昨日は月曜日だった」 シオドア・スタージョン
筒井康隆かよ! 初出はこっちの方が古いけど。
「旅人の憩い」 ディヴィッド・I・マッスン
これは確かに想像を超えた世界。
「いまひとたびの」 H・ビーム・パイパー
あっさりうまく行き過ぎる。
「12:01 PM」 リチャード・A・ルポフ
これも、だから…って感じだけど。
「しばし天の祝福より遠ざかり……」 ソムトウ・スチャリトクル
こっちのループの方がいろいろ考えさせられる。
「夕方、はやく」 イアン・ワトスン
これ、ラストシーンは進化の速度が変わっているという解釈でいいのか、よくわからん。
「ここがウィネトカなら、きみはジュディ」 F・M・バズビイ
これこそ亞北ネル。
面白かったのはシルヴァーバーグ、マッスン、スチャリトクルくらい。どこかで読んだような話しばっかりと思うのは、おれがすれっからしのSF読みだからなんだろうか。
時間SFと言えば、タイムパトロールだろ、JK。なんてことをつぶやいてみても、世間的に時間SFといえば、スキップでループでエマンノンで飛ぶ夢をしばらく見ないらしい。
たしかに、タイムパラドックスの絡んだ時間を超える恋愛物語というのは、知的パズルであると同時に究極のロマンチックで、それはそれは美しいものではあるけれど、時間SFってそれだけだっけ?
やっぱりマッドな時間超越理論と、奇想天外な歴史的発見と、それを無かったことにしようとするタイムパトロールと、すべてをつなげる神の見えざる手(違)が出てくる時間SFが入っていないと物足りなくないか。
マッドな時間ネタ短編はあるけど、あんまりマッド過ぎて俺的に時間SFじゃないし、それ。
宇宙開発SF傑作選は抒情的なところが良いと言ってみたり、時間SF傑作選は抒情的すぎてダメと言ってみたり、俺も軸が定まらんなぁと思いつつも、タイムパラドックス系の恋愛モノはとっくに亞北ネル。
「商人と錬金術師の門」 テッド・チャン
再読だけど、以前からあんまり好きじゃないんだよね、この話。できすぎというか、なんというか。ああ、そうさ。心の貧しい人間で悪かったな。
「限りなき夏」 クリストファー・プリースト
これも再読。美しさというよりは、無常観を感じる。
「彼らの生涯の最愛の時」 イアン・ワトスン&ロベルト・クアリア
セックスシーンを抜いたら、まるっきりエマノン(c)梶尾真治だと思うんですけど。
「去りにし日々の光」 ボブ・ショウ
なんだか読んだことがあるような気がするんだけど、何で読んだんだっけ。あんまり新鮮味が感じられない。
「時の鳥」 ジョージ・アレック・エフィンジャー
バカSF。でも、これは俺的タイムトラベルじゃない。時間なんて、どこにも無い。
「世界の終わりを見にいったとき」 ロバート・シルヴァーバーグ
これもバカSFだが、背筋が寒くなる。遙か遠くで不確かな未来と、今そこにある危機。
「昨日は月曜日だった」 シオドア・スタージョン
筒井康隆かよ! 初出はこっちの方が古いけど。
「旅人の憩い」 ディヴィッド・I・マッスン
これは確かに想像を超えた世界。
「いまひとたびの」 H・ビーム・パイパー
あっさりうまく行き過ぎる。
「12:01 PM」 リチャード・A・ルポフ
これも、だから…って感じだけど。
「しばし天の祝福より遠ざかり……」 ソムトウ・スチャリトクル
こっちのループの方がいろいろ考えさせられる。
「夕方、はやく」 イアン・ワトスン
これ、ラストシーンは進化の速度が変わっているという解釈でいいのか、よくわからん。
「ここがウィネトカなら、きみはジュディ」 F・M・バズビイ
これこそ亞北ネル。
面白かったのはシルヴァーバーグ、マッスン、スチャリトクルくらい。どこかで読んだような話しばっかりと思うのは、おれがすれっからしのSF読みだからなんだろうか。