神なる冬

カミナルフユはマヤの遺跡
コンサドーレサポーターなSFファンのブログ(謎)

[SF] 電脳娼婦

2008-11-22 23:38:40 | SF
『電脳娼婦』 森奈津子 徳間文庫



このエントリには18歳未満の方には不適当な表現が含まれています。
下品な話題が嫌いな人は、至急“戻る”を押してください。




以前にバラードの『クラッシュ』を読んだとき、これはポルノでは無いって言ってしまたので、ポルノっぽいSFを選んで買ってみた本。(いや、実用的なフランス書院なら本棚の棚半分くらい持ってるけど(笑))

で、短編集とはいえ、読み終わるまでにこれまでかかったってことはその程度の興味でした。

実は、一番面白かったのがあとがき。


それにしても、なぜ、SFファンは「これはSFではない」という批判をしたがるのでしょう。
(略)
そこで私は今こそ、我々SFファンもSFを感じれば勃ち、あるいは濡れるSF性器――すなわちSFチンポ、SFマンコ――を持つことを、提言します。
(略)
そして、自分がSFではないと感じた作品には、こう言ってやるのです。
「こんなんじゃ、俺のSFチンポは勃たねぇ!」

「これはSFではない」って、SF映画とか、帯にSFと書いてあるとか、誰か有名どころがSFとして褒めてるからじゃねぇの?

でも、「これはSFではない」って言うより、「こんなんじゃ、俺のSFチンポは勃たねぇ!」って言う方が、気持ちが入ってるというか、感覚的にはまさしくバッチリ合ってる感じがする。

よし、これからは、「俺のSFチンポは勃たねぇ!」と言うことにしよう!

……と思ったけど、さすがに下品なのでやめる。

なんかいい表現ないですかね。

ところで、この短編集の中で一番勃ったのは、著者が「SFじゃないです。ごめんなさい」と言っている「少女狩り」だったりする。これはディストピアテーマのスペキュラティブ・フィクションですよ(笑)

はっ!
このように、嗜好が様々なことからも、やっぱり《センス・オブ・ワンダー》は性的感覚といことなのか!?



白丸サイクリングと青梅宿の異界

2008-11-22 20:32:29 | Weblog
久しぶりに自転車で青梅街道をサイクリングしてきました。
写真は白丸の数馬峡橋からの眺め。手前の赤い楓?が影で黒くなってちょっと残念な写真。

なんだか紅葉見ごろの週末&日本晴れということで、白丸や鳩ノ巣に、やたらと人がいました。
もう、吉野家コピペ状態(笑)
お前らな、紅葉如きで普段来てない白丸ダムに来てんじゃねーよ、ボケが。

ところで、通りすがるまで気が付かなかったんですが、麓(笑)の青梅駅近辺で青梅宿アートフェスティバルなんぞをやっていました。

これがなんだかおもしろいです。

大きなステージや屋台村があるわけではなく、いくつもの小さなステージが青梅街道の両脇の空き地や駐車場に散在しているんです。ベランダみたいなところにステージ作って観客席が道路の反対側とか。出店も散在していて、あっちの空き地、こっちの空き地って感じで、いろいろなところで出店中。

もともと、青梅駅周辺はレトロな手書きの映画看板が立ち並んでいたり、赤塚不二夫記念館なんかがあったり、ちょっと不思議な町並みなんですが、そこに出現した無数のステージと縁日。ちんどん屋さんも練り歩いて、現実と非現実があやふやになる、まるで本当に寝ているときに見る夢のような世界。

なんというか、日常とハレの舞台が二重写しになっていて、パラレルワールドに紛れ込んだ気分でした。