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拝啓、世界の路上から

ギター片手に世界を旅するミュージシャン&映画監督のブログ(現在の訪問国:104ヶ国)

2004年9月24日(金)キューバ

2007-12-27 | 旅メモ&旅日記(中南米・北米・カリブ)



2004年9月24日(金)キューバ

朝6時起床。洗濯ものは1晩ですっかり乾いていた。

荷物をまとめ宿をチェックアウトする。
6時半だがまだ外は真っ暗だ。

チェックアウトする際に日本人数人に声をかけられる。
この旅で初めて日本語で会話らしい会話をした。さすが日本人宿。日本人ばかり。


昨日行ったインターネットカフェの前を通ると、もう店が開いていたので、15分程ネットをしてメールとニュースをチェックする。

15分だけだったが1時間分の料金をとられる。約100円。

それならもう少しやっていたかったが、飛行機の時間もあるので、あきらめて地下鉄に乗る。


ヒダルゴから3号線に乗りララツァで5号線に乗り換え空港へ。
所要約30分。2ペソ、約20円。


10時15分メキシコシティ発の飛行機でキューバへ。
約3時間のフライトだ。ハバナに到着したのが午後2時。時差が1時間。


さすがは社会主義国と感じる、のらりくらりとしたパスポートコントロールを1時間程かけて抜け外へ出る。


キューバにはいわゆる格安宿が殆どないらしく、それならばここは短期旅行者の強みで奮発しようと、ガイドブックにあったキューバで最も有名なホテル、ナシオナルデークーパに向かってもらう。


キューバはアメリカの経済制裁を受けており、車も1950年台のまま時間が止まってしまったのではないかと思うくらい、軒並み車等が古い。


それでもタクシーの運転手と盛り上がったのはベースボールの話で、メジャーリーグの話題にはノリノリで、この年、メジャーリーグの最多安打記録を塗り替えようとしていたイチローのこともよく知っていた。

彼に好きなチームを聞くとニューヨークヤンキースとのこと。その他、メジャーリーグの最新情報にも非常に詳しいようだ。どうやって情報が入ってくるのだろうか。


彼曰くイチローはもうすぐヤンキースでプレーするだろうとのこと。
この年マリナーズは最下位を独走しており、このままの状況では本当に彼の言うとおり、イチローがヤンキース等でプレーする日がくるかもしれないなと思う。


20分程走ると車はハバナの新市街へ。
そして1930年に建てられたというコロニアルな外観を持ち、絵葉書にもなるほどハバナのシンボル的な、ナシオナルデークーパホテルの前でタクシーをとめてもらう。


レセプションに行き、恐る恐る宿泊料金を聞く。

シングルルームが1泊120USドルで空室ありとのこと。
VISAカードが使えるとのことなので、ここは思い切ってクレジットカード様にすがることに。

カードの引き落とし日のことは考えないようにしてチェックインする。


エントランスからエレベーター、客室に至るまで全てアンティークな感じで、「シーン」という音が聞こえてきそうな程、静かで落ち着いた空気が流れている。
外の喧騒とは別世界に迷い込んだようだ。

およそ部屋に似つかわしくない、大きなバックパックをドサッと部屋に置き、このホテルの目玉である、エルパリジャンのキャバレーショーを申し込む。


ここのショーは、有名なトロピカーナと双璧をなす、キューバでも屈指のキャバレーで、このショーを見る為だけにわざわざキューバまで足を運ぶ人がいる程の人気プログラムだ。自分もキューバに来たら1度見てみたいと思っていた。

それもあって今日はこのおおよそ自分に似つかわしくない高級ホテルをチョイスしたのだ。


値段を聞くと夕食込みで50USドル。ここでもカード様におすがりする。

またすぐ横にあるツアーデスクのおばちゃんに声をかけられ、そっちへ行ってみることに。

キューバに来たらやはりカリブ海のビーチに行ってみたいと思っていたので、オススメのツアーを聞いてみることに。

ハバナから車で2時間位行ったところにあるバラデロが良いと言うので、それを申し込むことに。

往復の送迎が50USドル、5つ星ホテルが110USドルと言われるが、予算オーバーなので、もう少し安い宿は無いかとたずねると、Mercure Cuatro Palmasというホテルを進められる。

まだ出来て間もないホテルでビーチも素晴らしく4つ星、朝食付きで90USドルとのこと。これまたカードで申し込む。

気づけばこの1時間のうちに、330USドルも使ってしまった。明らかに予算オーバーだ。カードは金銭感覚が麻痺するので怖い。気をつけよう。
(最も本当に怖いのは帰国後のカードの引き落とし日なのだが。汗)


部屋に戻りシャワーを浴びた後、ハバナの市内散策に出かける。

ホテルを出るとココナッツ型の黄色のカワイイ原付タクシーが数台とまっていた。

このタクシー、名前をウェボウェボと言う。
スペイン語で卵と言う意味だとか。
タイでいうところのトゥクトゥクのような存在だろうか。


アメリカのホワイトハウスをモデルに作られた旧国会議事堂(カピトリオ)に行ってみたいと思っていたので、幾らか尋ねると片道4USドルという。

往復8ドルで途中待っているのは無料だからと言うので、この卵型のバイクタクシーにまたがり市街へ。


10分程走ると旧市街の中心にあるカピトリオに到着。
途中の建物もそうだが、1959年に起こった革命戦争以降のアメリカの経済制裁の影響で、車から町から全て1950~60年前半で時代がストップしており、さながら50年代のアメリカにタイムスリップしたような気分になる。


車もさすがに50年も乗ると故障が多いのか、あっちでもこっちでも車やバイクがエンストや故障を起こしてストップしている。

それでもキューバの人にとっては貴重な足なのだろう。

日本では10年落ちの車というとかなり古びたイメージがあるが、ここでなら10年落ち程度なら、さながら最新モデルの新車、いや下手をすると未来の車といったところだろうか。


しばらくカピトリオ周辺の街の雰囲気を楽しんだ後、再びバイクタクシーにまたがりホテルへ戻る。

時計に目をやるとまだ4時過ぎで太陽の位置も高かったので、水着に着替えホテルのプールに繰り出すことに。


少し泳いだ後、プールサイドのBARでモヒートを頼む。これが2USドル。

そのままプールサイドで寝そべる。空がびっくりするほど青い。

雲がダイブしたら気持ちよさそうな真綿のクッションのようにフワフワで真っ白。その雲がいくつも連なり、ゆっくり、ゆっくりと空を流れていく。


こうしていると日常の様々な出来事は酷くちっぽけな出来事のように思えてくる。日ごろの自分がいかに些細な出来事で一喜一憂しているのだろうと、ばかばかしくさえ思えてくる。


空が青いただそれだけで幸せな気分になれる。本当に素敵なことだと思う。


ほんの数年前まで、幸せは酷く難しく、遠い存在のように思えていたけれど、年輪を重ねるごとに、幸せはというものは気づかず見過ごしてしまいそうだけれども、誰のそばにでもある非常に身近なもののように感じはじめている。


いつまでも小さな出来事の中に幸せを見つけることができる、そんな自分でいたいと心の底から思う。


夜になり、綺麗に手入れされた庭先にあるガーデニングレストランにて、ギターとパーカッションの3人組のキューバミュージックをBGMに夕食をとる。


9時半過ぎになり、ホテルのキャバレーの劇場へ移動。

2時間のショーは期待通り、いやそれ以上の華やかなエンターテイメントだった。

歌や踊り、演出共にかなり高いレベルのものだ。

思わずその幻想的な世界感の中に、魂ごとすっと引き込まれ不思議な気持ちになる。


それにしてもキレイなお姉さん達がギリギリの露出をして激しく踊るので、少し目のやり場に困った。


写真:キャバレーのショー

2004年 9月23日(木)メキシコ

2007-12-27 | 旅メモ&旅日記(中南米・北米・カリブ)



2004年 9月23日(木)メキシコ

朝5時30分に昨晩手配したタクシーに乗り空港へ。
10分程で到着。これで21ケツァール、約3USドル。


7時発のフライトでメキシコシティに移動し9時半頃到着。
(時差1時間)約1時間半のフライトだ。

まずは空港で両替をすることに。1USドル=11.3ペソ。10ペソが100円位。


5枚つづりのチケットを買い地下鉄に乗る。
これが10ペソ、約100円。1回2ペソ、20円といったところ。
どこまで乗っても一律なのが良い。


空港近くのテルミナルアエレア(Terminal Aerea)から地下鉄5号線でLaRazaへ。
そこで3号線に乗り換えヒダルゴ(Hidalgo)で下車。

今日はここから程近い日本人宿、サンフェルナンドへ行く。

治安の関係で看板も出ておらず少し迷ったが何とか目印となる入り口の赤ちょうちんを見つけることができた。ドミトリー1泊7USドル。


宿の情報ノートで駅近くのインターネットカフェが日本語入力OKというので行ってみることに。

するとシンコ(5番)がハポネス(日本語)OKというので、やってみると確かに日本語の読み書きがOKだった。

速度も快適。1時間30分程利用し約2USドル。
1時間1ドル位だろうか。


その後宿に戻り手洗いで洗濯をした後、テオティワカンへ行ってみることに。

ノルテ(北バスターミナル)から15分に1本バスがあるというので、3号線でLaRazaへ行き、そこで5号線に乗り換えAutobuses del Norteへ行く。ここまで約30分。


それから25ペソ(約2USドル)のバスで1時間程走り、ロスピラミデスへ行く。
ここがテオティワカンのピラミッドの最寄りバス停だ。


着いたのが4時少し前。日差しも少し弱まっており早速太陽のピラミッドに登る。

高さ65m、248段の階段を登るは少しきつい。
ここは標高2000メートルで空気も薄いせいか、頂上まで上りつめた時は肩で息をしていた。


少し休んだ後、ギターを取り出して歌い始める。
ピラミッドの頂上でうたう歌は格別だ。

途中日本や欧米系の観光客がGood Song!と声をかけてくれた。


1時間程歌って時計を見ると5時半過ぎだったので、ピラミッドをおりてバス停へと向かう。


45分ほどかけ来た道を戻り、北バスターミナルへ7時過ぎに戻ってくる。
この時間でもまだ外は少し明るい。

それから地下鉄に乗りヒダルゴに戻ると雨が降り出していた。


この町の夜遅くの1人歩きは少し危険なので、タコスととうもろこしを炒めたものとコーラを出店で買って、そのまま宿に戻る。
タコスが3つで19ペソ、コーンは1カップ10ペソ、コーラは600mlボトルが6ペソ位。

タコスはさすが本場だけあって超ウマイ。

コーンは旬の時期だと聞いていたが品種が違うのか硬くてイマイチ。
日本のハニーバンダムの方が自分は好きだ。


外で干してあった洗濯物も雨でぬれてしまったので、室内に移動させ乾かすことに。

宿のロビーにあった日本のマンガを読んで10時頃就寝。


写真:テオティワカンのピラミッド

2004年9月22日(水)グアテマラ

2007-12-27 | 旅メモ&旅日記(中南米・北米・カリブ)



2004年9月22日(水)グアテマラ

朝4時頃目がさめる。

5時からティカル行きのバスがあるというので、ホテル1Fのレセプションに行くと、ホテルに程近い旅行代理店を紹介してくれた。

外はまだ真っ暗だが、グアテマラシティと違い、フローレスは安全な町のようだ。
フローレスからティカルまでの5時発のバスを予約。片道5USドル。


一度ホテルに戻り5時に代理店に出直しバスに乗り込む。
しかしなかなかバスが動かない。

他のホテルからピックアップの車で他の乗客を集めてきているようで、次々と乗客がバスに乗り込んでくる。
殆どが白人でアジア人はゼロ。


結局バスが出発したのは5時40分をまわっていた。

1時間強バスは走りティカルへ到着。ゲート前で全員降ろされ入場料を払う。
1人50ケツァール(約700円)。

ビジターセンター近くのレストランで朝食。パンケーキ15ケツァール、コーラ5ケツァール。


手早く朝食をすませ外に出ると、朝がたより降り続いていた雨がすっかりあがる。


7時前にチケットコントロールのゲートをくぐる。
しかしここでギターをとりあげられる。
ティカル遺跡で歌おうと思い持ってきたのだが残念。


ジャングルの中を迷いながらも30分程進むと、1号神殿、2号神殿が対峙するグランプラザに到着。

一緒にバスで来た連中はガイドの説明を受けながらゆっくり来ており、まだ早朝ということもあり貸し切り状態。

これまで行った他の遺跡でもそうだったが、やはり遺跡見物は朝一番が最高だ。


事故が多発したとかで1号神殿は登頂不可になっており、やぐらの組まれた2号神殿に昇る。


続いて3号、5号、4号と神殿を見て回る。

4号や5号の神殿は高さも結構あり(5号57m、4号70m)、上に登ると、ジャングルの中に広がるティカル遺跡の全容がよく見渡せる。

ティカルはスターウォーズの撮影でも使われた遺跡で、ジャングルの中に広がる遺跡はなかなか趣があってよい。


ゲートに戻ってきたのが11時過ぎ。
軽く一周するのだけで4時間以上かかった。


ホテルのチェックアウトがPM1時なので、ミニバスからタクシーを探す。
しかし最初のバスは午後12時半が最初のバスらしく、タクシーを交渉したが30USドルと言われ断念。


半ば冗談で、駐車場にてヒッチハイクを始めると、車に乗り込むカップルが乗っていくかい?と声をかけてくれた。ラッキー!


スペインから来たというこのカップルだが、車はあいにく2シーター。
しかたなく僕は荷台へ。お尻が痛いがタダだから文句も言えない。


フローレスまでは行かないとのことで、1時間程走ってサンタエレーナのガソリンスタンドでおろしてくれた。

ここでも再度ヒッチハイクを試みるがなかなかうまくいかない。


タクシーが通りかかったので、ここからフローレスまでの金額を聞くと15ケツァール(2USドル)というので、タクシーで宿に戻ることに。


12時半に宿へ着き急いでシャワーを浴びてチェックアウトする。


近くのレストランでタコスの昼食。コーラとタコス1個で19ケツァール(約300円)
しばらくフローレス市内をぶらついた後、タクシーをひろって空港へ。
15ケツァール(2USドル)


早めにチェックインしようと思っていたが、チェックインカウンターに誰もいない。時間にならないと来ないようだ。

切手を買って絵葉書をポストに入れる。
日本まで8.5ケツァール。

暑かったので売店で缶コーラ(5ケツァール)、アイス(5ケツァール)を買う。


まだまだチェックインカウンターに人が来ないので、ギターを取り出し空港入り口で歌い始めると沢山人が集まってきた。

ここでもビートルズを歌うと皆知っているのか、一緒に歌ってくれた。

自分の曲なども歌い30分程するとチェックインカウンターに人が来たので、ゲートをくぐって中に入る。空港使用料20ケツァール(約300円)


グアテマラシティに19時過ぎに到着。
宿に送迎を頼んでおいたのだが、19時半に空港外の待ち合わせの場所に行くが誰もいない。

公衆電話から宿に電話すると、先方のドライバーも今こちらを探しているところだとのこと。

すぐにドライバーと連絡をとってくれ、無事落ち合うことが出来た。


宿までは車で10分位。
宿といっても普通お宅の部屋を宿として貸しているらしくホームステイといった雰囲気。日本人の奥さんが出迎えてくれた。部屋もキレイで落ち着いた雰囲気。


チェックインの後、明朝のタクシーの手配をお願いする。

お腹がすいたので近くに何か食べるところが無いか聞くと、現地スタッフのお手伝いさんであるマリアナサさんが、近くのタコス屋まで案内してくれた。
タコス3個とコーラで3USドル位。持ち帰って宿のリビングで食べる。


食べ終わると、マリアナサさんが僕のギターを指差し、弾くのか?と聞くのでそうだと答えると弾いてくれというので何曲か歌う。

奥さんやもう1人のお手伝いさんもかけつけ、ちょっとしたミニライブになった。


30分位歌った後、明日は早いので終わりにしようとすると、先程歌ったLet it beをもう1回歌ってくれと言われ歌う。

中米でもビートルズの人気は絶大だ。
やはりビートルズは偉大なのだなと改めて感じる。


ホットシャワーをあび、この日は11時頃就寝。


※写真:ティカルの遺跡

2004年 9月21日(火)グアテマラ

2007-12-27 | 旅メモ&旅日記(中南米・北米・カリブ)



2004年 9月21日(火)グアテマラ

カラカス空港3Fのファストフードコーナーのベンチで1夜を明かし、5時頃起き出してメヒカーナのチェックインカウンターへ向かう。
狭いベンチで寝た為、やはり体のあちこちが痛い。

チェックイン時に45USドルのバカ高い出国税を払わされる。
チケット額面には61750ボリーバルとあり、昨日の両替レートで1USドル2000ボリーバル程度だったので、現地通貨だったら31ドル位。

レート換算方法が違うのかもしれないが、ボッタくられた気持ち。

そういえば入国の際、パスポートコントロールの職員から両替をしてやるぞ、ドル持っていないか?としつこく声をかけられたことを思い出し、オフィシャルな場所の人間も信用できないのかもしれないなと思う。

ベネズエラは石油輸出国で南米の中では潤っているイメージがあるのだが。


8時5分発の飛行機で約5時間のフライト後、12時過ぎにメキシコシティへ到着。(時差1時間)ここでグアテマラシティ行きの飛行機へ乗り換える。


13時45分発の飛行機で2時間後、14時40分にグアテマラシティへ到着。
(時差1時間)


国際線から国内線ターミナルへ移動し、ティカル遺跡の玄関口フローレスまでの往復チケットを124USドルで購入。

夕方のフライトでまだ少し時間があったので空港で両替をする。


1USドル=約7.7グアテマラケツァール。
絵葉書を日本に送る。日本まで8.5ケツァール(約120円)


グアテマラシティのリターンフライトが夜到着で、あまり治安がよくないと聞いているので、事前に空港からガイドブックに乗っていたグアテマラシティの宿に予約の電話を入れる。

切手を買った店のおばちゃんに電話のかけかたをきくと、隣の薬局のおばちゃんが無料で電話を貸してくれた。すごくいい人だ。


国内線のゲートに行くとまだ閉まっていた。まだ時間もあったので、ギターを取り出し歌い始める。そのまま歌っているとどんどん人が入ってきて、チェックインが始まった。

しばらくすると空港職員が入ってきた。
曲の間に声をかけられたので注意されるかな?と思っていると、チケットをもぎりにきただけで、歌はどうぞそのまま続けてくれとのこと。さすがはラテンの国。


50人乗りのタカの飛行機は夕刻5時に出発し1時間もするとフローレス空港に到着。とても小さなローカル空港だ。

外に出るとあっという間に「タクシー!タクシー!」と叫ぶドライバー達に囲まれる。

フローレスの市街までいくらか聞くと3USドル位とのこと。

タクシーで10分程走ってガイドブックに乗っていた宿へ。


手持ちのドルが少なくなっていたこと、昨日は空港泊で疲れが溜まっていたこともあり、クレジットカードが疲れる程度の少し良い、サンタナホテルという街中のホテルに泊まる。

といってもホステル風の宿。ホットシャワー・トイレ・ファン、TV付きのシングル(本当はツインルームだが)で1泊31USドル。

熱いお湯のシャワーを浴びて生き返る。


夕食はホテル近くのマヤ料理レストラン、エルグランハカルでアルマジロのステーキセットを食べる。これが約10USドル。コーラが5ケツァール(約70円)。

アルマジロは少しクセがあるが、チキンみたいで普通に旨い。

フローレスにはこのようなマヤ料理のレストランが何件もあり、アルマジロやイグアナ、食用ネズミ(豚肉っぽいらしい)、鹿肉などが食べられる。

他の食材も試してみようかと思っていたが、結構なボリュームがあり、アルマジロだけでお腹が一杯になった。


少し疲れも溜まっていたので、この日は8時過ぎに就寝。


写真:アルマジロのステーキ

2004年9月20日(月)ベネズエラ

2007-12-27 | 旅メモ&旅日記(中南米・北米・カリブ)



2004年9月20日(月)ベネズエラ

夜明けと共に5時半頃起床。
朝もやの中のエンジェルフォールも水墨画の世界のようで幻想的だ。


6時半に朝食。しかしまた雨が降り始める。

雨脚が激しくなる中、7時半ごろキャンプを出発。大荒れのカラオ川をボートが物凄いスピードを出して下る。事故ったら間違いなく全滅だ。


10時半頃カナイマに到着。帰りは流れに乗ったせいか、行きより2時間近く早く着いた。

一休みしてカナイマの宿でギターを取り出し歌い始める。

ビートルズを歌うと皆知っているのか、5名位のペモントが一緒に歌い出し大合唱に。見ず知らずの国籍も言葉も、そして文化もまったく違う人々とあっという間に一つになれるこんな時、自分には歌が、音楽があってよかったなと心の底から思う。


12時頃空港へ行くとInfoでエンジェルフォールツアーをアレンジしてくれたペモント、キコが僕の顔を見つけて手を振って駆け寄ってきた。

エンジェルフォールはどうだったと聞かれ、最高だったよ!と返す。


1時頃シウダーボリーバル行きの飛行機(といっても貸切のセスナ機だが)に乗る。

乗客はパイロットと自分の2名。
ツーシーターの飛行機っていったい、、、。


飛行機は飛び立ち、しばらくギアナ高地の上を旋回し、シウダーボリーバルへ。
自動操縦?なのか、安定飛行に入ってからパイロットが操縦菅を握っていない。

しかもよそ見しているので気が気でない。
お願いだからちゃんと操縦してくれ!って感じ。


ちゃんと操縦菅握ってなくて大丈夫?って聞くとノープロブレムとのこと。

やってみるか?と操縦菅を握らせてくれた。
オイラ飛行機の免許持ってないけどいいのか?


セスナに乗って初めて知ったのだが、飛行機は所謂「何時の方向」的なアナログ時計みたいなダイヤルがあってそれをカチカチと動かし、足元のダイヤル?みたいなやつをクルクルって回すと自動的にその方向に進路を変えてくれるみたい。


ということで自動操縦状態の為、操縦菅は握らせてもらったが上下に動かず、ただ本当に握っただけだった。(まあそりゃそうだが)


1時間後、シウダーボリーバル空港へ到着。
ここも限りなくプライベート空港に近い小さな空港。


荷物を持って飛行機を降りると、陽気なベネズエラ人が声をかけてきた。

どこへ行くのか?と言うので、バスでカラカスに向かおうと思うけどと言うと、飛行機で行かないのか?というので、飛行機があるのか?と返す。

あると言うので一緒に彼のチケットオフィスへ。

1日6便位あるみたいで次のフライトがPM5時40分、片道68USドルというのでこれを頼むことに。

しかしこれは別の空港発らしく、そこまで車で2時間かかるとのこと。

車のチャーターが16ドルで、しかもフライトまでシウダーボリーバルの市内を案内してくれるというので、それをアレンジしてもらう。


彼の友人の車を待っている間、彼が僕のギターを指差し、ひくのか?と聞くのでYESと答えると歌ってくれと言われる。Don`t let me downやLet it be、ツイスト&シャウト等ビートルズのナンバーを一緒に歌って盛り上がる。

ベネズエラでもビートルズは超有名のようだ。


続いて自分の日本語のオリジナルナンバーを歌うと、良い歌だねと言ってくれた。


3時頃迎えに来たドライバーの車でボドバル広場等、シウダーボリーバルの市内を回る。少しお腹がすいたので、あちこちの屋台で食べ歩く。

ホットドックが1000ボリーバル(約0.5USドル)、瓶コーラが500ボリーバル(約0.25ドル)程の物価だ。

屋台の立ち食いを堪能し、お腹も一杯になったので、高速道路に乗りMaracaibo(Puerto Ordaz)へ。


オンボロ車を軋ませながら、あまり舗装の良くない2車線の高速道路を140kmでよそ見しながら他の車をぶっちぎる?スリリングなドライブで、5時過ぎにPuerto Ordaz空港へ到着。

6時頃発のAEROPOSTALの飛行機でカラカスへ。


7時半頃カラカス空港へ到着。

国内線から5分程歩いて国際線ターミナルへ移動。
5USドルだけ両替してサブウェイのサンドイッチを食べる。


翌朝のフライトで移動予定も、タクシーで町までの往復が40USドル位かかるとのことで、お金を節約する為、今晩は空港で一夜を明かすことに。


明日からは南米から中米・カリブへ移動だ。

写真:朝靄のエンジェルフォール

2004年9月19日(日)ベネズエラ

2007-12-27 | 旅メモ&旅日記(中南米・北米・カリブ)



2004年9月19日(日)ベネズエラ

朝5時起床。まだ時差ぼけ感あり。
パンケーキの朝食。これはまあまあ。というかパンケーキをまずく作る方が難しいと思うが。


9時にガイドが迎えに来る。
彼の名前はトゥーリオ。
アウヤンデプイ(エンジェルフォール一帯)生まれのペモントとのこと。

同じツアーのメンバーはベネズエラ人のレイさん家族。
気さくでマイペースなレイさん夫と優しそうな奥さん、小学生位の男の子の3名家族。

スペイン語のみとのことで残念ながら会話は殆ど通じず。


トゥーリオは33歳で14歳の男の子と7歳の女の子がいるとのこと。
単純計算でも19歳でパパになっている。
トゥーリオは英語が堪能なので大助かり。

エンジェルフォールで観光ガイドをするには皆、英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語は普通しゃべれるとのこと。これに地元民族の言葉を含めると5カ国語。すごい。


カナイマのホテル(といってもボロイほったて小屋だが)からカナイマ湖畔の船着場まで車で移動しそこから6人も乗ったら沈没しそうな小さなボートに乗り換え、カラオ川を5時間程のぼりラドン島向かいのキャンプ地へ。


カラオ川はジャングルの植物から出るタンニンが流れ出ている為、コーラのような黒茶色をしている。

浅瀬に行くほど鮮やかな黄色がかった赤色に変わる。
周りの石も赤く染まり、砂浜は苺シャーベットのよう。


1時間程ボートを走らせると川岸でとまり、そこから1時間程草原を歩いて再びボートへ。この間は川底がデコボコしており危険な為、船頭以外はこの草原を歩かなくてはいけないとの事。

この一帯は奇岩の山々が連なっており絶景だ。


さらにボートを1時間程走らせると砂浜で小休止。
ここでサンドイッチと冷たいコーラの昼食。


さらに1時間程進んで2時過ぎにキャンプ地へ到着。
ここは常設のテントがあり、ハンモックが沢山つるさせている。今晩はこのハンモックで眠ることに。


そしてキャンプ地のすぐ目の前にはエンジェルフォールが。
雨季で水量が増した世界最長の滝。
噂にたがわず絶景だ。


30分程休憩した後、3時頃キャンプを出発。


ジャングルの中の山道を片道1時間程登ってライメ展望台へ。
そしてそこから見た景色は、、、、、思わず言葉を失う。


絶景という言葉では表せない程の感動。

心の底から「ああ本当に来てよかった」と思う。美しいナイアガラも色あせる、雄大なイグアスも大味に感じてしまう程、その姿は気高く神々しい威厳に満ち満ちている。

コナンドイルの小説「ロストワールド」に描かれたギアナ高地の中、下に落ちるまでに滝の水が霧状の水蒸気になってしまう為滝つぼが無いという、979mという世界一の落差を誇るこの滝は、美しさも文句なしに世界一だと思う。


滝の霧雨に打たれながらも、そのあまりの美しさに見とれ30分以上もそこから一歩も動くことが出来なかった。


帰りは下りの為30分程でキャンプ地まで到着。


5時30分頃、曇っていた空も青空が広がり始める。


夕食はチキンの丸焼きとパエリア風ライスとポテトだった。
チキンは最高!それ以外は最低だった。

電気も無くろうそくのあかりだけで真っ暗の為、夜8時過ぎにはハンモックに揺られながら就寝。

写真:エンジェルフォール

2004年9月18日(土) ベネズエラ

2007-12-27 | 旅メモ&旅日記(中南米・北米・カリブ)



AVIOR Airline1199便10時カラカス(CCS)発、11:40カナイマ(CAJ)にてカラカスに到着。

LA、メキシコシティ、カラカスを経由し、カラカスの空港で1泊してようやく到着。日本を出発して既に32時間が経過していた。

少し遅い夏休みに有給休暇をくっつけて10日間のショートトリップ。

普通の日本の会社員なら決して「ショート」ではないのだろうけど、地球の真裏にあたる南米ブラジルに程近い、秘境ギアナ高地は、こうして来てみると改めて「遠いな」と感じる。


カラカスの空港でここカナイマまでのフライトは確保したが(片道180USドル)、リターンフライトが一杯だったので、とりあえずカナイマまで来てから考えようと思っていた。

空港、、、といっても掘っ立て小屋のプライベート空港?と思うような小さな空港の、A3ファイルブックをひろげたら飲み物すらおけないような小さなテーブルがぽつんと置かれただけのツーリストInfoで聞いてみると、やはり帰りのダイレクトフライトは無いとのこと。

シウダーボリーバルまで行けば頻繁にカラカスまでフライトがあるらしい?ので、そこまでのセスナ機を50USドルでチャーターする。


ここカナイマに来た目的は世界最長の落差を誇るエンジェルフォールを見るためだ。


早速ツーリストInfoで2泊3日135ドルのツアーに申し込み。


この日はカナイマ空港から歩いていける距離のWEY TEP CAMPで休む。
時差ぼけと疲れからか、洗濯して昼食後そのまま眠る。夕方起きると快晴だった天気が大雨に。さすがは雨季。洗濯物がアウトに。


夕食にフィッシュ&チップスを食べるがゲロまず。
昼のチキンライスも同様にまずかったが、腹が減っていたのか殆ど完食。


写真:エンジェルフォール

2004年中南米カリブの旅

2007-12-27 | 旅メモ&旅日記(中南米・北米・カリブ)



2004年に約2週間の休みをとりエンジェルフォール(ベネズエラ)、ティカル(グアテマラ)、メキシコシティ、キューバへ行った時の日記をアップします。
写真:赤茶色に染まったカラオ川(ベネズエラ)