リスペクトコラムです。
パリでは五輪が終わり、パラリンピックが開催中です。団体球技頑張っていますね。五輪で全く成長が見られなかった球技(主要ボール競技)の日本代表。しっかり現在の立ち位置をリスペクトしなければなりません。球技(主要ボール競技)の代表を一つ一つ、当ブログなりに検証していきたいと思います。3回目はバスケ男子代表。検証について、やはりネットには余りコラムが出ていなかったですが、今回も数少ないコラムの中で2つリスペクトさせていただきました。まずはフランスのバスケ専門誌編集長のコラムから。
【パリオリンピック男子バスケ フランスの専門誌編集長がホーバスジャパンを総括「戦う術をもっと学んでいく必要がある」】
〔オリンピックで見えた日本代表の課題〕
── 世界との差が露呈した日本について、忌憚のない意見を聞かせてください。
「日本のいいことをたくさん述べましたが、少し批評もお伝えしたいと思います。日本は八村が中心で、渡邊はシューター、河村がマエストロ、ホーキンソンはペイントでフィニッシュができ、吉井はチームとして機能させる存在。彼らがチームの核だと話しました。しかし、日本には選手層の厚さが絶対的に足りていません。
八村がコートにいないと、それはなおさら見てとれましたし、渡邊やホーキンソンがいない場合も同様です。もちろん、主力が少なくても勝つことはできますし、実際にフランス戦はそうなりかけました。ですが、日程の長い大会であれば試合は続いていきますから、勝ち進んでいくためには最低8人から10人の強固なグループがなければなりません。
また、『ペイントを守る』という点も課題です。ホーキンソンはいいオフェンスを持っていて、背が高くディフェンスでもブロックショットができる選手です。ただ、ペイントを守るという点では、支配的な選手ではありません。
強力なフロントコート陣がいない場合、オフェンスで得点をしたあと、すぐに自陣のペイントまで戻って守るのは本当に大変なことです。大きな体のフロントコート陣がいれば、相手のオフェンスでもファウルをもらえますから。
最後に、日本は国際大会で戦う術(すべ)をもっと学んでいく必要があると思います。速いテンポでプレーする日本の試合はたしかに楽しいですし、それが彼らのスタイルだとも理解してします。ですが、日本は速さを使ったひとつのテンポでしかプレーできないようにも見えます。
速くプレーすることは、悪いことではありません。ですが、勝っていても負けていても、シュートがずっと入り続けることはありません。試合のなかで流れを失ってしまった時にリズムをコントロールして、いかに傷口を小さくできるかが肝要です。
フルスピードでプレーをすることは問題ありませんが、チームの調子がよくない時もあります。そういう場合でも、ゲームをコントロールすることで試合に勝つことはできるのです」
このコラムでは、日本には選手層の厚さが絶対的に足りておらず、最低8人から10人の強固なグループが必要。ディフェンス面も課題とあります。ビッグマンの守備陣がいれば、相手の攻撃でファウルをもらえると。日本は国際大会で戦術をもっと学んでいく必要がある、今の日本は速さだけのワンパターンしか攻撃ができないとあります。
選手層の薄さは途中から少し感じました。なぜ富永選手を出さないの?と。何か選手起用がもう一つ、固定メンバーで行きたいが、八村選手などけが人が出て、持ち駒が不足しているのではないかと。もう少し、誰が出ても活躍できるチームにならなかったのかと思いました。東京五輪銀メダルの女子の時は「うちはヒーロー(ヒロイン)はいない」と誰かに頼るチーム作りではなかったはず。同じHCなのですが、男子は誰か頼みのチームになっていたのか。
【“世界と距離縮めた3試合” バスケ男子 パリ五輪】
「48年ぶりに自力でオリンピックに出場したバスケットボール男子の日本代表は、予選リーグ3戦全敗に終わり、目標だった準々決勝進出には届きませんでした。
ただ、同じく3敗だった東京大会に比べてスリーポイントシュートの成功率などが大きく向上し、地元、フランスをあと1歩のところまで追い詰めるなど、確実に世界との距離が縮まっていることを実感させる大会になりました。」
〔「世界一の練習量」でスタイルを作り上げる〕
「第2戦では開催国のフランスを残り10秒までリードし、あと一歩のところまで追い詰めるなど、世界との距離は確実に縮まったことを感じさせました。
東京大会のあとからチームの指揮を執るトム・ホーバスヘッドコーチのもと、日本は「世界一の練習量」というほどの練習を積んで、厳しいディフェンスから素早い攻撃でスリーポイントを打つというスタイルを作り上げてきました。その成果は数字にもあらわれ、パリ大会で日本が打ったスリーポイントの数は東京大会と比べて1試合当たり9本以上多く、成功率も39.3%と5ポイントほど高くなりました。チームが目標とするスリーポイントの成功率40%に近い数字を残し、世界と渡り合ったのです。そして相手チームをリードした時間は、3試合を通してわずか19秒だった東京大会に比べ、今大会では14分近くまで伸ばしました。」
今大会での日本の3Pの数は東京五輪よりも1試合当たり9本以上多く、成功率も39.3%と5ポイントほど高くなったとあります。ただ、ホーバスHCが目標の40%には届かず、試合を観てもよっぽど相手の方が決めてるやというシーンが本当に多かったです。をリードした時間も3試合を通してわずか19秒だった前回に比べ、今大会では14分近くまで伸ばしましたとあります。が、同じ3戦全敗でした。まぁ少しずつ成長していると思いたい。
そして最後にHC論です。ホーバスさんでいいのかという点。今のところ続投する空気ですね。女子では結果を出しましたが、男子では本当にフィットしているのか。個人的にはホーバスさんは女子に戻り、男子は更に世界基準の指導者に来て欲しいと思います。あと、どんどん選手は海外に行って欲しいです。NBAにこだわらず、チャンスがあれば欧州でもいいじゃないですか。世界ランク1位はアメリカですが、2位以降はずらっと欧州が続いています。他の競技のようにもう少し「欧州組」が必要なのではないでしょうか。B.革新では海外の有力選手が日本でプレーしてもらうとあります。夢を追うのはいいですが、それでは次の大会に間に合わない。今のサッカー日本代表を見ると、いつも思います。
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