J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

岡山トップスポーツファミリー(ファジアーノ等)、スポーツ文化等「岡山からJリーグ百年構想を」。情報リスペクトブログ。

Jリーグファミリーの資格103

2022-02-07 00:01:26 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

  リスペクトコラムです。
 活動趣旨に賛同し、賛助会員に入会し、いくつかアパレルグッズ(ポロシャツとか)を買わせていただいたF-connectさんですが、先日活動報告会の案内が来ました。東京の会場という事もあり、もちろん欠席でしたが、不参加の賛助会員向けに限定動画のアドレスが送られてきたので、昨日じっくり観させていただきました。長い時間ではなかったですが、濃い内容で、これはリスペクトしなきゃと思ったので、記事にさせていただきました。
 事前に問い合わせしたところ、
「ぜひ、皆さんにご興味いただけるようにご紹介いただけますと幸いです。ただ、あくまで会員向けのイベントでありますので、会員の皆さんにご配慮いただき、動画、スクショなどは使用せず、管理人様の文章で内容をご紹介いただけますようお願いできますでしょうか。」と丁寧なご返事をいただきました。画像は公式HPの活動ブログから使わせていただきました。
   
【2021年『F-connect活動報告会』開催】
「本年も一般社団法人F-connectでは、活動報告会を下記概要にて実施することにいたしました。昨年から社会活動に大きな影響を与えた新型コロナウィルスの影響も少しずつ状況に改善が見られてはおりますが、感染予防の観点から、今年の活動報告会は定員15名とし、小規模での実施とさせていただきます。」
「【2021年『F-connect活動報告会』概要】
日時:2021年12月19日(日) 17:00〜19:00
会場:おむすびカフェ くさびや
定員:15名
参加費:お一人様 3,000円(ドリンク・軽食代含む)
参加選手:1人でも多くの選手が参加できるよう調整中です。
内容: ・2021年活動報告  ・懇親会  ・グッズ販売  ・記念撮影
申込資格:2021年賛助会員」
引用:F-connect公式HP

 参加できない賛助会員向けに、活動報告会の模様をyou tubeで放映されました。小池代表の説明。画面に登場したのは7選手。松澤選手(J2徳島)、山崎選手(J2山形)、小林選手(WEリーグノジマ)、神田選手(J3横浜)、西谷(J2町田)、梶川選手(J2東京V)、小池選手(J2東京V)。代表である小池選手が、活動報告としてテーマごとに思いを熱く語っていました。
 
【活動報告会 内容抜粋】
〔背景〕
◎児童養護施設の現状
 児童養護施設は全国に603施設あり、2歳から18歳の子ども達27,026人が生活。児童養護施設に入る理由の一番は一般的に「虐待」とされる「放任・怠だ」「虐待・酷使」「棄児」「養育拒否」で合計すると全体の45.2%にもなる。
 また、子ども達は基本的に18歳で施設を退所しなくてならなくて、一般と言われる子ども達が当たり前のように受けている親からの支援を受けることが出来ず、目標や夢を想像する事が難しいという現状や課題がある。

 この現状を施設側から聞いていて、自分達はサッカー選手(Jリーガー)という夢を叶えられたので、そういう選手達と日頃からふれあい、コミュニケーションを取って、その子ども達をスタジアムに呼ぶ事によって、夢を持ってもらう事がベースの活動としてスタート。
◎きっかけ
 2014年に横浜FC在籍時に、クラブスタッフから交流のある施設があるので、プライベートで顔を出して欲しいと頼まれた。クラブとしての活動ではなく、鎌倉市の施設に遊びに行ったのがきっかけ。サッカーを通じて何かできればと思い、2015年に「フットボールで繋げる、フットボールが繋げる」をコンセプトで活動を開始。
  

〔2021年活動内容〕
・Activity   オンライン施設訪問
       10月に神奈川県中部二宮町にある心泉学園で実施。当施設への初訪問が2015年、あれから6年経ち、小学生
       だった子ども達が高校生になっていた。高校生になって多感な時期にも関わらず、自分達との交流を楽しみ
       にしてくれていた事が何よりうれしく、やってきて良かったなと思った。 農業高校に進学したので、エフコ
       ネファームに招待するのが楽しみ。
       施設訪問
       11~12月になってコロナ規制も緩和され、11月に神奈川県相模原市にある相模原南児童ホーム(ノジマの近
       所)に施設訪問を実施。久々の足を運んでの訪問となり、小林選手、神田選手はメンバー初の活動。ノジマ
          の久野選手、石田選手も参加。今回は選手(神田選手)だけですべて準備・運営。通常こういう活動はすべ
       てクラブスタッフがやってくれて、選手は行くだけというパターンが多いので、運営の大変さとか、気づき
       が出てきて、この活動の醍醐味となった。
・Farm   エフコネファームのスタートクラウドファンディングの実施
         クラファンは目標達成。元々小池代表が農業に興味があり、愛媛在籍時も少し手掛けた。その時は現地に
       行ってちょっと手伝うだけだったが、食べてみると美味しく。地域との交流もできた。こういう場に子ども
       達に来てもらったら貴重な経験になるのではないかと思った。そのうちに招待したい。
       コロナ禍でのチームの規制もあり、SNSでアップする事もできず、個々に集合して個々に帰る。農家の大
       変さがよくわかった。食事できている事で多くの人に支えられている事がよくわかった。日頃目にする農産
       物に対して目が肥えてしまったのも面白かった。
  

・Lecture    企業研修
          2年前から実施。「失敗を成長に変える方法」というテーマで実施。プロサッカー選手としてのキャリアを
       長く続けられているのは、実はプロになる前の経験(高校の時の挫折経験)がベースになっている。昨年5
                       月にニチガス、6月に電通の若手社員を対象にオンラインで実施。12月にニチガスの2回目研修をオフライ  
       ンで実施。
       講演
       昨年11月に横浜市立南高校の生徒約30名を対象にワークショップを実施。12月には横浜市立サイエンスフロ
       ンティア高校の約240名を対象に講演を実施。学生にも「失敗を成長に変える方法」というテーマで自分の
         体験を講話。サッカーを通じて経験した事はサッカー以外にも活かされると思っている。失敗を失敗のまま
      で終わらせない。プロになる前もキャリアハイを更新した34歳の今も、同じように継続して取り組んでこら
      れた事が成長、結果に繋がっていると思う。他の選手にも今後はやってもらいたい。
・Support  絵本「ありがとうのまほう」を児童養護施設へ寄贈したい!を支援
      「オリジナルの絵本を製作し、たくさんの人に読んでもらって、児童養護施設に寄付したい」へ賛助会費の
      一部を支援。タイミングが合えば、メンバー選手で持参したいと話をしていた。
・Learning オリジナルTシャツの企画デザイン
      野村選手、山崎選手オリジナルTシャツ。パートナーの東洋美術印刷の協力で、デザイナーと4回打ち合
      わせを行い、それぞれの想いが詰まったTシャツを製作。自ら企画してのグッズ製作は初体験。チームの地
      調子が悪い時期には宣伝しにくかった。学べた企画だった。

 始めは梶川選手と2人だけで始めて、何をしたらいいのかわからなかった。ボールを施設に寄付しようかと考えたが、一つ間違えたら自分達の自己満足で終わってしまうと思ったので、施設側に相談したら、「(児童と)触れ合って欲しい」と言われた。シーズン中に行くので、スケジュールを合わせたりするのが難しかった。昨年は施設に寄ってルールが違ったので、オンライン訪問をやらせてもらった。
 チームの調子に関係なくこの活動を応援して欲しいが、負けが込んでくると「もっと練習しろよ」という声が出てくるので、そこはサッカー界の課題だと思う。この活動について、他の選手から問い合わせを受ける事が増えている。対戦試合後で挨拶する時に「そういう活動してるんだよね?」と声をかけられて、「興味があるから話を聞かせてもらえない?」と言ってくれる選手がいて、その後にオンラインでミーティングした。地域や社会に貢献したいけど、何をやったらいいかわからないとか、どうやってやったらいいかわかんないんだよねぇという話をしてくれた。始めた頃はそういう声は無かったので、サッカー界としてそういう意識が高まったというか、何か取り組みたいという選手が絶対数として増えている感覚がある。そういう選手が1人でも増えてくれて、一緒にやってもいいし、自分の地域で自分のやりたい事をやればいいと思う。そういう選手が増えれば、サッカー界もより良くなるんじゃないかと思う。そういう広がり(コネクト)があればいい。
 この活動を通じて感じたアスリートやスポーツの価値が多いので、繋がりを通じてそういう価値を伝えていける存在になるのではないかと思って、大事な事は継続する事。
 
 こういう内容でした。もう6年活動されているのですね。ここ2年はコロナ禍で活動が制限され、施設訪問もオンラインになったようですが、昨年秋に感染者数が減少したタイミングで、現地訪問されています。通常であれば躊躇するのに、すぐに足を運んだというのは本当に素晴らしい事だと思います。
 農業に注目されたのはいいと思います。選手のセカンドキャリアという面でも、農業は一つの分野としていいと思います。「そんな活動よりももっと練習しろよ」という声は、J2岡山でも昔時々(スポンサーから?)そんな事を言われたと聞いた事があります。その辺りは昔からリーグに横たわる課題ですね。その課題を一つ突破したのが川崎さんか。次はF-connectでもその価値を証明して欲しいと思います。

 当ブログへJリーガーも来られていると思います。何をやったらいいかわからない、どうやってやったらいいかわからないと思いながら観ている選手もいるかもしれない。いくつかやり方があると思います。一つは一緒に参加する事。もしくは支部として登録するのはどうかな。小池選手も言っていましたが、別グループで活動してもいいと思います。例えば西日本で同じような団体をつくって、団体じゃなくても個人的なグループでもいいのでは。
 訪問先は小学校などの公立施設よりも私立の施設の方が動きやすいかもしれません。児童養護施設はいいですね。個人的には病院の小児病棟とかがいいと思います。川崎さんのブルーサンタとか素晴らしい活動です。
 個人グループで活動するのもいいですが、各クラブの選手会で活動するのもいいと思います。この活動から繋がるかもしれないセカンドキャリアも、JPFAの長年のテーマであるし、まずは選手会の一活動から始めて、個別のグループ・団体でグレードを上げていけばどうでしょうか。
 今回の報告会を視聴して、代表である小池選手の存在感、想いを強くリスペクトできました。これからも頑張って欲しいと思います。ぜひ全国に支部、もしくは提携グループを設けていって日本全国でこういう活動を広げていって欲しいです。

F-connect関連:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20210511
F-connect公式HP:https://f-connect.org/
#がんばろう日本 #ThankYouHealthcareWorkers #ThankYouCaregivers 

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