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日本代表のこと・・・518

2022-02-06 00:09:14 | サッカー(日本代表、W杯等)

 見逃し配信観戦レポです。
 女子アジアカップ3連覇を期待されていた、なでしこジャパンが準決勝で中国に敗退し、4強で終了してしまいました。3決は行われないとか。DAZNで観れるな、池田新監督の試合の初観戦もあるし、決勝戦を生書き込みでリスペクト記事にしようかと思っていたところで、突然の終了劇でした。報道を観ましたが、リードして追いつかれ、最後にPK戦で負けた中国戦に今回の弱体化が集約されているようなので、DAZNの見逃し配信を観ながらリスペクトしていきます。
   
 試合で始めて池田新監督を観ました。ノックアウトシリーズなので先制点を取りたいという姿勢があり、序盤に何度か積極的にシュートを打っていました。中国といえば、その昔はアジアで格上の存在でした。それが佐々木監督時代に立場が逆転し、長く日本がアジア№1の地位をキープしていました。その日本も佐々木監督時代の終盤から高倉監督時代に、成績が失速していきました。高倉監督はきれいなサッカーを優先して、泥臭いプレーを求めていなかったスタイルと認識しています。そのプレースタイルが池田監督でどう変わっているのか気にしています。
 昔から中国や韓国はハングリー精神が勝っている(男子も韓国で)と、解説の丸山さんは言っていましたが、そのハングリー精神、球際の強さも勝てなかった要素かも。2本目のパスでミスが出て、ボールを取られると解説の福西さんも言っています。中国は全体的に高さもあります。前半26分、サイドからのナイスなクロスから植木選手がヘッドで決めて1-0。CFで5試合で4点と調子がいいようです。宮沢選手のクロスの質も良かったようです。
   
 後半2分、隙を見てパスを通され、サイドからふわりと蹴られたクロスに合わされて同点。1-1。ちょっとふらっとした気持ちだったのか。後手後手の中の失点でした。追いつかれても何とかなるだろと緊張感が少なかったのかもしれません。中国はシンプルなロングボールで背後を狙う戦術を徹底していました。日本はアバウトなボールへの対応が鈍くなってくる。疲れか。
 テンポも上がらず、ギアを上げるのか上げないのかわからない展開が続いてしまう。中国は守備の戻りが速い。中の締め具合が今までの相手とはレベルが違う。やはり日本は小さいミスが多い印象。本当に強いチームはミスが少ないはず。日本はボールを握っても守備ブロックの中にボールを供給できない展開。そのまま前後半終了。
     
 延長戦。池田監督はまだ選手交代をしない。まだなのか遅いのか。中国が疲れてきた時間帯で、アタッキングサードにボールが入るシーンが増えてくる。清水選手と植木選手は無尽蔵のスタミナ。延長前半13分、真ん中のFKから難しいヘッドを決めて延長1-0。植木選手は本当にヘディングが上手いと解説されていました。
 疲れているはずの中国選手はまだよく体が動いていました。延長後半終了間際ににロングのクロスから足で合わされて難しいシュートを決められる。2点とも左サイドから崩されました。延長1-1。守りも固めていたはずなのに、もう2分守れば勝てたのに守り切れなかったです。こういう隙が出てしまうのが今のなでしこか。
 
 PK戦。1人目は熊谷主将でしたが止められてしまう。相手の1人目も外してくれましたが、この時点で心理的に不利になったのかもしれません。長谷川、清水、長野3選手が決めるが、5人目の南選手が真ん中に蹴るが、GKが残した足に当たって外してしまう。相手主将に決められて万事休す。PK4-3

 今朝の山陽新聞朝刊の「なでしこ3連覇逃す」というタイトルの記事の戦評です。
「池田監督就任から約4ケ月が過ぎ、狙い通りの好プレーは随所にあった。だが、W杯よりも数段レベルが落ちるアジア杯で大苦戦するのが、今のなでしこだ。大陸の王座から滑り落ち、主将の熊谷は『世界で勝つには程遠い。戦う相手はこんなところじゃない、と全員が理解する必要がある』と歯がゆそうに言った。
 植木のゴールによるリードを守れず、拮抗した展開での弱さを露呈した。クロスへの対応が甘く、肝心な場面で攻撃の精度が落ちるのは東京五輪と同じだ。大会の5試合を通じて日本はボールを支配し、前線からの守備が機能する時間もあったが、世界ランキングでも格下の韓国、中国に勝てなかった。」

 このコラムでは、逃げ切る勝ち切るという「ゲームコントロールの拙さ」とありますね。当ブログでは以前から、今のなでしこの弱さは海外組が少ないからではないかと思っていました。男子A代表はほとんど海外組で占めているので、世界を知らない森保監督が指揮していても何とか強さを保てている。なでしこジャパンの黄金時代で一番強かった時の先発メンバーと、今のこの試合の先発メンバーを見比べてみました。

2022アジア杯(4強)
山下(INAC)・清水(日テレ)・ 南(三菱重工)・熊谷(独バイエルン)・乗松(大宮)・長谷川(英ウエストハム)・長野(仙台)・林(スウェーデンAIK)・宮澤(仙台)・岩渕(英アーセナル)・植木(日テレ)
FIFAランク(最新)
1位:アメリカ、2位:スウェーデン、3位:ドイツ、8位:イングランド

2011ドイツW杯(優勝)
海堀(INAC)・近賀(INAC)・岩清水(日テレ)・熊谷(浦和→独フランクフルト)・鮫島(米ボストン)・阪口(米インディアナ→新潟)・澤(米ワシントン→INAC)・大野(INAC)・宮間(米アトランタ→岡山湯郷)・安藤(独デュースブルク)・川澄(INAC)
FIFAランク(2011年7月)
1位:アメリカ、2位:ドイツ、3位:ブラジル、4位:日本

 赤文字は海外組。熊谷選手の2011年はW杯のほぼ同時にドイツに移籍しています。矢印は元海外組。つまりアメリカで経験を積んでから国内クラブに復帰。A代表で言うと大迫選手や長友選手のような感じ。この2つの先発メンバーを見比べると一目瞭然。2011年は世界1位のアメリカ組が多く、2022年は世界8位のイングランドに2人行ってるくらいで世界1位のアメリカ組はゼロ。思い出すと、2011年は澤さん、宮間さんなど、相手のアメリカチームに顔なじみが多く、試合後交流をしていた。つまりアメリカ、外国チームに臆する事は無かった。今のA代表のように。では、2022年の顔触れはどうかと。他にも弱体化の要因はあるでしょうが、当ブログは世界を知らない選手ばかりになった事が弱体化の要因と認識します。
 どんどん海外移籍していって欲しいです。昔も今も世界1位のアメリカがいいな。屈強なアメリカ選手にもまれたら、個の能力が高まるのでは。清水選手、宮沢選手、植木選手とかぜひ。ここで足を引っ張っているのではないかと思わせるのがWEリーグ。国内クラブをプロリーグとして盛り上げなければならない。空洞化して人気が低迷するからと、そういう空気になっていて、内々に海外移籍を見合わせるように言われていたりして。そういう状況であったら、またしてもか「世界」をリスペクトしようとしない田嶋ジャパンの失策だと思います。国内官製リーグでの空回りではなく。日本の女子サッカーを強くして盛り上げるにはどうしたらいいのか。やはり、日本サッカー協会の運営そのものを刷新し、新しい価値観で運営すべきと個人的に考えます。
 あと、PK1人目で失敗した熊谷選手からそろそろ新しい主将にバトンタッチした方がいいのかもしれません。いつまでも2011年の栄光を引きずっている人よりも、新しいリーダーの方がいいかも。W杯(豪州・ニュージーランド共催)本番は来年。24カ国から男子と同じ32カ国に拡大しているんですね。日本は修正する時間は短く、今のままでいくと前回と同じベスト16止まりかなと。
#がんばろう日本 #ThankYouHealthcareWorkers #ThankYouCaregivers 

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