J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

岡山トップスポーツファミリー(ファジアーノ等)、スポーツ文化情報リスペクトブログ(共同運営)。

Jリーグへの道について43

2022-02-18 00:01:38 | サッカー(J3以下・外国・他カテゴリ)

 リスペクトコラムです。
 先日、DAZN「FOOTBAL TIME」に出演していた今野選手が、今回入団したのが南葛SCといクラブ。実はその前にあの稲本選手も入団しています。最近の傾向ですが、東京都内でJリーグ入りを目指す地域クラブに、元代表など有名選手の入団が相次いでいます。南葛SCといえばキャプ翼に出てくるクラブですが、リアルに存在して活躍しているという事で、徐々にメディアへの露出も増え、知名度が上がってきました。当ブログもそろそろリスペクトしようとネットでいろいろ探しました。今回の大島さんというライターさんのコラムが一番わかりやすかったですね。だいぶ端折って抜粋しましたが、やはりてんこ盛りの情報量となりました。
     
【稲本に続き今野も! まさにリアル“キャプテン翼”の南葛SCが「大物」を次々と呼べたワケ】
「南葛SCは世界的な人気を誇る名作『キャプテン翼』に登場するチームだが、同時に作者の高橋陽一氏が代表を務める実在のチームでもある。J1からJ2、J3、JFL……と数えて5部に相当する関東1部リーグに、昨年12月昇格を果たし、今季はJFL昇格を目指して戦う。
 南葛SCはこのオフに“5部離れ”した補強をはかり、稲本潤一や今野泰幸などのビッグネームを獲得した。稲本は42歳、今野は39歳のベテランだが、オリンピックとワールドカップのピッチに立った掛け値なしの一流選手。代表キャップ数は稲本が83試合(歴代15位)、今野は93試合(歴代12位)で、いずれも日本代表における主力ボランチだった。」
「スモールクラブが大物の獲得に成功した理由として、コロナ禍の影響は無視できないという。『35歳を超えた選手にオファーを出さない傾向は、コロナ禍で強まっているかもしれません。3人は総合的に見てJからオファーが無いはずない選手なのに、今までよりオファーが少なかった。コロナ禍でなければ、この3人は獲れていなかったと思います』」
〔「付加価値」で勝負できるクラブの強み〕
「あくまでも南葛SCは地域リーグのクラブだ。昨季のチケット収入はゼロで、今季のリーグ戦も有料試合を実施する可能性は低いとのこと。Jクラブのような放映権料収入、分配金も当然ない。売上の9割がスポンサー料収入で、残りはグッズやイベントなどから上げている。」
「『南葛SCは「キャプテン翼」の価値もセットで成立しています。バリュエンスホールディングスは世界各地に拠点があって、リユース業をやっている。お店や名刺に、南葛SCの「キャプテン翼」のイラストを使っています。日本ブランドであることをアピールしつつ、信頼性を新しい国の顧客に提示できるわけです』」
「南葛SCは試合前練習以外のトレーニングウエアのスポンサーを選手に開放しています。他のスポンサーさんにもそう説明をしています。(主要スポンサーと業種が重なる)ゲーム、リユース、出版社の関係は事前に相談してもらうようにしていますが、クラブはマージンを一切抜きません。他のクラブはやっていない施策だと思います」
 稲本、今野のような全国的な知名度を持つ選手ならば、年俸以上のスポンサー料を個人で獲れる。合計するとJクラブ以上の額が手に入る可能性もあるという。」
「もう一つ大きいのがベテラン選手をサポートする体制だ。チームスタッフのリストを見て驚くのは、トレーナーの充実ぶり。クラブはメディカル、ストレングス、コンディショニングとそれぞれ専門分野が違う3名と契約している。」
「コーチングスタッフは、人数的にJ2上位レベルの規模感だ。決して潤沢ではない予算から、選手を支える人材に手厚く投資をしている。ベテラン選手にとって、有能なトレーナーによる手厚いケアは、地域リーグでプレーする抵抗感を減らす一つの材料だろう。」
「昨シーズンまで3シーズン在籍した青木剛もそうですけど、現役を辞めた後のことを一緒に考えていこうと伝えています。稲本、今野、関口なら南葛SCはキャリア最後のクラブになる可能性が高いわけです。大袈裟に言うと、彼らのセカンドキャリアのサポートを生涯していくという話をしています」」
「南葛SCは言ってもまだ地域リーグのクラブです。ただ私はフロントや選手、代理人とつながっていて、高橋先生とキャプテン翼のビジネスもしている。しかも先生がオーナー兼代表ですから『変なことをするわけない』という信頼感はあるでしょう。それは選手を獲得する上で重要なポイントだと感じています」
引用:現代ビジネス

 5部の関東リーグ所属のクラブとは思えないレベルですね。リアルキャプ翼のチームとして、オーナーはその原作者の高橋先生。確かに最初に稲本選手が移籍すると聞いた時は、ちょっとビックリしました。「キャプ翼」の価値もセットで売り出しているというのは上手いですね。世界で通用するし、国内でも全然通用する強みがあります。あと、稲本選手か今野選手が言っていましたが、ユニフォームスポンサーを選手に開放しているというのも注目点。クラブはマージンを抜かないという事は、そのスポンサードがそのまま選手に入るという事なのかな。斬新というかアイディアですね。
 さすが東京のクラブ。スタッフも充実しているとか。地方と違っていい人材も集まってくるのでしょう。そして何といってもセカンドキャリアもサポートしているのは大きいですね。だから、一線を過ぎたレジェンド選手が集まってくるわけか。引退してもひょっとしたら、キャプ翼の営業マンとして世界を飛び回れるかもしれないと。極端な妄想ですが。
   
【稲本に続き今野も加入発表! “東京23区からJ入り”目指す「南葛SC」に大注目なワケ】
「南葛SCは実際に葛飾区で練習や試合を行い、ホームスタジアムの建設も模索している。東京は言わずと知れた人口密集地で、Jリーグにはまだ23区内にスタジアムやトップの練習場を置いているクラブがない。そして南葛SCは23区発のJクラブとなる可能性を秘めた数少ない候補の一つだ。行政や地域とのつながりも徐々に深まっていて、2020年には『Jリーグ百年構想クラブ』に認定された。つまり“未来のJクラブ候補”としてリーグから認められている。」
「南葛SCは『キャプテン翼』のコンセプトである『ボールはともだち』にのっとり、ボールを大事にするサッカーを貫くと決めています。でもコンディションが落ちると、ポゼッションサッカーは難しくなる。上手くても体力が追いついてないと、質が下がってミスしてショートカウンターでやられますよね。連戦でもボールを大事にするサッカーをやるために『レギュラークラスを2チーム分以上』というコンセプトで、編成しています」
「クラブは地道な取り組みもしている。葛飾区を中心とした地元を開拓するための取り組みが、選手社員の登用と“下町パートナー”の仕組みだ。
『選手社員と呼んでいますけど、選手でありながら(株式会社南葛SCの)社員という選手が去年は5人いました。それに「下町パートナー」という制度を作って、小口のパートナーを沢山取ろうとしています。下町5区(葛飾、江戸川、荒川、足立、墨田)でパートナーを取りに行っています』」
「南葛SCは兼業がスタンダード。練習の時間帯は夕方以降で、昼間はそれぞれの職場で働いている。コロナ禍でスポンサーの開拓が難しい中で、昨年から選手5名をスポンサー営業担当として起用。」
「スポンサーは現在約70社まで拡大し、2022年シーズンの売上は2億円弱を見込んでいる。選手が獲得した地元のパートナーは、そのままサポーターとしてチームを後押しする存在にもなる。5人の活躍に手応えを得た南葛SCは、選手社員を今季から20人に増やした。一見すると不可解な超大物の獲得も、サッカーの質へのこだわりも、背景には明確な理由がある。南葛SCは緻密な計算、地道な取り組みで大きなポテンシャルに挑むクラブだ。ファンタジーとリアルが交錯する不思議なチームだが、決して“フェイク”ではない。」
引用:現代ビジネス

 嵜本社長はガンバ大阪でプレーした元Jリーガー、岩本GMは高橋先生のマネージャーのような存在。面白いですね。早々にJリーグ百年構想クラブにも認定され、J入りへの階段を着々と歩んでますね。選手社員の登用と下町パートナー制度も面白いですね。選手社員で小口スポンサー営業を繰り広げている訳です。今や20人も選手社員がいるとか。それもすごい。あと、確かやべスタで稲本選手が言っていたと思いますが、選手は全員ツイッターをやってるんじゃなかったかな。
 とにかく今は、東京都内でJ入りを目指すクラブが賑やかです。クリアソン新宿もそうですが、先日岡山から田中選手が入団したSHIBUYA CITY FCもあります。今まではJクラブがなくいわば「セントラル開催地」だった23区が、徐々にJクラブのフランチャイズになる日が近づいています。そうなると、またホームタウン制度改革論議が頭を持ち上げてきますね。

南葛SC公式HP:https://www.nankatsu-sc.com/
#がんばろう日本 #ThankYouHealthcareWorkers #ThankYouCaregivers 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする