リスペクトコラムです。
予定では違う内容の記事にする予定でしたが、ルヴァン杯決勝を受けて、村井チェアマンのインタビュー報道を見たので、急遽こちらの記事を書きました。名古屋さん、優勝おめでとうございます。それについては後日改めてリスペクトさせていただきます。
昨日の記事で国の政策の大規模イベントの緩和策の中に「大声」という、今はまだ好ましくないキーワードが含まれている事を指摘していました。「大声あり」の大規模イベントを認めるのはいいが、世の中の状況を鑑み、まだ時期尚早であると書きました。また、「大声なし100%」「満席とすることが可能となる」という文言は果たしてそれでいいのか?とも書きました。今回の「大声」等について国が公的に制限撤廃した後であれば、何の問題も無い。どうしてこういうおかしな事が起こるのかと、「村井チェアマンも観に来られているつもりで書いている」としていたら、早速昨日の夕方だったかにこの報道が流れました。ちょっとビックリです。
【Jリーグの日常化へ最後の砦は「声出し」 村井チェアマンも本音漏れる「声を出したいですよね。私も」】
「(今日開催のルヴァン決勝では)観客上限1万人に加え、政府の技術実証の一環としてワクチン接種や陰性証明保持者を対象とした1万席を設けて開催。コロナ下のJリーグ、リーグ杯では最多の1万7933人を迎え(Jリーグの村井満チェアマンが)『入場から導線、応援すべてを拝見させてもらったが、油断することなくしっかり観戦マナーを守られた皆様に支えられて検証もうまくいった』と感謝した。
昨年2月25日のリーグ戦の中断発表から1年8カ月。再開するまでの4カ月間はガイドラインの策定などに時間を要し、リーグ再開当初の応援スタイルは手拍子も禁止されていた。村井チェアマンは『改めて考えると、太鼓や手拍子からウイルスは出ないぞというところから少しずつ改善をしてきた』と、当時を振り返る。
日常への一歩を踏み出したが、『声出し』ができて初めて日常に戻ったと言える。『本当に声を出したいですよね。私も』と、本音が漏れた村井チェアマンは続けて『得点の少ないサッカーで1点の叫びは心の中の叫びですから。これを封じているのは、サッカーの発展を伝えていく意味で相当な苦しい思いがある』と、サポーターの心情をおもんぱかった。
それでも、村井チェアマンは『いきなりはできないが、オンサイト検査をやっているゾーンではもう声を出せるのではないかと。ステップ・バイ・ステップで専門家に提言しながら理解を仰いでいきたい。マスクをして間隔を取って、全員が陰性であることを確認している中で声は出せないかを考えていきたい』と、将来的な声出し応援の緩和を見据えた。『これ(声出し)が最後の大きな砦になると思う』。迫力ある応援を取り戻すためにも、最前線で尽力を続けていく。」
引用:スポニチアネックス
【J村井チェアマン「セントラルスタジアム構想、議論していきたい」一問一答】
「-ファンは声を出せない。我慢を強いられている。
村井チェアマン
スポーツ、特に得点が少ないサッカーで、雄たけびって、心の叫び。これを封じるというのは、サッカーを発展、伝えていく中で、相当な私自身も苦しい思いがある。ワクチンを打っても、かかることがある。人に移すことがある。例えば、検査をやっているゾーンでは、声を出すとか、いきなりは出来ないが、専門家のみなさんに提言しながら、理解を仰ぎたい。全てフルオープンで声を出せるとは思わないが、この条件だったら、声を出せるとか、マスクをして、間隔を取って、全員陰性を直前に確認している中で声を出せないか、考えていきたい。これが最後の大きなとりでになる。ただこれを不用意にやってしまうと、危険性だけがハイライトされるのは、サッカーにとって良くないこと。安全であることを前提に、そういうステップに上り詰めたいと思う。こういう条件、状況でトライアルを数クラブで出来るかどうか、その辺りがギリギリのところかなと。」
引用:日刊スポーツ
ルヴァン杯決勝後に取材対応した村井チェアマンのインタビュー記事でした。本当に読みに来られているんじゃないかと一瞬思ってしまうくらいのタイミングの良さでした。昨日はルヴァン決勝があり、政府の技術実証でワクチン証明席1万席を設けた日だったので、実際はたまたまだったのでしょう。ただ、木村専務は元岡山代表なので、岡山にこんなヤツ(もちろん、代表就任当時からしっかり面識あります)がいますよと耳打ちされていても、不思議ではない。これからも「観てくれているつもりで」書いていきます。
ワクチン証明席で1万席を用意して8千人対応できたのは大きいですね。もう世の中では、スポーツ観戦ですが半分の人がワクチン証明を提示するんだと認識できました。これはこれで良い事だと思います。「声出し」ができて初めて日常とありますが、当ブログでは声出しの他に、満席(0席空け)、マスク免除も大きなハードルだと思っています。やはり一般社会が解除されて初めて実施するべきであり、それが「公共財」としての責務だと思います。自分達の解釈で勝手に突っ走るのは単なる民間一事業者で、あとでメディアに叩かれる存在。子ども達に夢を与える公共財は、社会のお手本になるべきであると思います。確かに政府の方針という形ですが、昨日の記事にも書きましたが、ダブルスタンダード化していて、後指を指される行為に変わりはない。
もし、仮に街中スタジアムから大きな声援が聞こえてきたら、びっしり満席の映像が流れてきたら周辺の人はどう思うでしょうか。いくら「ワクチン証明席限定」と言い訳しても、一般市民には通用しない。「あっいいんだ? じゃあうちの店もやっちゃおう」という事になり、街に混乱が起こるかもしれない。そういう事です。
一サポーターとしては、ワクチン証明があれば、マスク越しでの声出しでもいいじゃないかと思いたいですが、一国民としては首をかしげます。日本全国の子ども達が「もう声出していいの?」と親御さんに言う。親御さんが「ワクチン打った人だけよ」と説明しても説得にならない。そういう光景を想像してしまいますね。
この記事で村井チェアマンは「いきなりはできない」と将来的な緩和と表現されており、現実的には今季は無理という見解のようです。この前の代表戦でも声出し応援事件があり、まだ事件レベルです。今後NPB(すでに声出しが勝手に起こっている球場もあると聞いています)の動きは違うかもしれませんが、Jリーグはしっかり地に足を付けた対応をお願いしたいです。
そういう事を書いていたら、昨日のサタデーステーションで変異株「ニューデルタプラス」の出現が報道されていました。今度の変異株も脅威になりそうです。
Jリーグホームタウン規制緩和&ネーミングライツ騒動関連⑥:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20211031
〃 ⑤:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20211030
〃 ④:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20211028
〃 ③:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20211026
〃 ②:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20211022
〃 ①:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20211020
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