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Jリーグの話題201

2021-10-11 00:01:24 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 リスペクトコラムです。
 先週6日の水曜日に、ルヴァン杯準決勝でコロナの実証実験が行われました。昨季はルヴァン決勝での実施が検討されたが、感染者拡大で中止され、1月の天皇杯だったかの試合でそれらしく実施されたと聞いています(観客を入れただけなのかも)。それ以来の実証実験です。まぁ感染状況が緩んできたら、来場者の増加を模索したがる訳で、今回もそんな流れです。前回と違うのはワクチン接種率が増加している事。国民の接種率はもはやアメリカや欧州と肩を並べるくらいの高さになってます。欧米ではワクチンパスポートでの緩和策が取られていますが、日本国内でもようやくそれに近い動きが出てきました。
   
【制限緩和 見えた課題は Jリーグで実験】
「大規模イベントの人数制限を緩和する実証実験が6日、Jリーグ公式戦で行われた。2回のワクチン接種の証明書などを持っている人を対象とし、来場人数の拡大を認める取り組み。」
「Jリーグと名古屋グランパスエイト、国の産業技術総合研究所(茨城県つくば市)が同日夜、愛知県豊田市の豊田スタジアムで実施した。同スタジアムの収容人数は約4万人だが、現在は愛知県の独自要請に基づき上限が1万人。
 今回の実験では、9月23日までに2回のワクチン接種を終えたか、10月3日以降の検体によるPCR検査で陰性が確認されていることを条件に、1800人分を上乗せした。実験に協力してもらうため、入場料金は通常より大幅に下げ、一律500円とした。名古屋グランパスによると、730枚を販売したという。
 この日、来場者は特設ブースに誘導され、ワクチン接種の記録証やPCR検査の陰性証明書などの確認を受けた。スタジアム内では一般のファンと座席が離され、接触しない形で観戦。運営側は試合中、マスク着用の比率などをカメラ5台で撮影し解析した。」
「今回はチケットに確認スタンプを押すために、来場前にコンビニエンスストアで印刷し持参するよう求めた。」
引用:日経新聞

 1,800人の席を用意し、価格も500円と格安価格にしたようですが、それでも結果は半分以下の730枚しか売れなかったですか。何で売れなかったのかな。よくわかりません。まだまだ浸透していないのかな。単に専用エリアを設けただけでそれ以外の規制はほとんど無かったんじゃないかな。ようはそのエリアに座っている人は、感染の影響を受ける可能性が少ないから安心・安全に観戦できるというメリットくらいか。
 まぁ今後この席が増えてくるから最初の予行演習みたいになったのかな。試合中、マスクや声出しの様子を撮影して解析されたようですが、余り参考にならないのでは。一般席の客席をチェックした方がよっぽど参考になると思われます。確認スタンプを押すために、わざわざコンビニで発券してもらってくれという事でしたが、それも少なかった要因だったかも。昨季からJリーグチケットでの購入、QRコード提示に慣れてしまったし、確か今はコンビニで購入できないんじゃないかな。発券のみでコンビニに行く事が面倒臭がられたのか。あと、朝日新聞デジタルで、わかりやすくまとめられていました。
   
【来場前】
・WEBで対象座席を取得し、チケットの発券を済ませる。
・「ワクチン接種済証」または「PCR検査陰性証明」を取得。
【入場】(対象座席の専用ブースで3点を確認)
・「ワクチン接種済証」または「PCR検査陰性証明」
・本人確認書類(免許証、マイナカード、パスポート、健康保険証など)
・対象座席チケット
【観戦】
・市松模様(1席空け)での配席で観戦
 (運営側がマスクの着用状況、大声での応援などをチェック)
・事後アンケート

 専用の窓口が7カ所設けられ、観戦者は目立った混乱なく証明書などのチェックを受けていたとありました。一般客とのトイレや売店などのゾーン分けは「努力義務」となっていて、今回は実施されなかったようです。証明書の確認にどれぐらい時間がかかるかなどが検証され、接種証明は9月23日までに2回目を終えていること、陰性証明は10月3日以降に検体採取されたものが対象とか。同様の実験は10月中に他にもJ1リーグ戦の5試合で実施予定で、来週の神戸さんのノエスタの試合で実施されるようです。また、ルヴァン杯決勝(30日・埼スタ)で入場制限に沿った1万人とは別に今回の特別席を1万席用意するそうです。
 Jリーグが満を持して実施した実証実験。Jリーグや当事者達は満足感がたっぷりだったでしょうが、ネットを観てみたらネガティブな見解も出てきましたね。やればいいというものでもないようです。
   
【Jリーグ「実証実験」が「お粗末」 「めざまし8」でボコボコに】
〔実証実験という言葉の響きと...〕
「実証実験で試合を観戦した男性は『混乱はなかった。一席ずつ席を空けて観戦し、みなさんマスクもしていた』と話していたが、観客数が増えることによって、密になる場面も少なくなかったようで、一般入場した男性は『売店やお手洗いは列ができて密着していた』と話していた。試合中のハーフタイムには、会場の喫煙所以外に集まってタバコを吸う人たちの姿も目に付いた。
   実証実験では、ワクチン証明書などのチェックに要した人員や時間、マスクの着用率などを検証。Jリーグの村井満チェアマンは『ルヴァン杯の決勝においては、(実証実験の対象について)1万人をめどに実施していく計画』としているが、スタジオではこの『実験』に批判が殺到した。
   西岡孝洋キャスター『イギリスの実証実験では、試合参加者は当日と5日後にPCR検査を受けることになっていました。日本の方法は、実証実験という言葉の響きとちょっと違うのかなと思ってしまいます』
   橋下徹(元大阪府知事)『これは実証実験というよりも、感染対策強化策です。実証実験というのはデータをとるためにやるもの。ノーベル賞の真鍋(淑郎)さんだったら、こんな実験、絶対やりたくないと思いますよ』
   古市憲寿(社会学者)『これに実験という言葉を使うのはお粗末すぎます。そもそも愛知県は感染者数が激減しており、実験するには時期も遅い。他の条件はそろえたうえで「マスクする、しない」という条件だけ変えて、それぞれの対象群を追跡調査するとかしないと。そうではなくてただアンケートを送るだけなんて、時期も遅いし、内容もショボいし、賢い人がいなかったんですかね」
   トリンドル玲奈(モデル)『この実験の結果が、我々にとって有効な情報があるのかと思うと、どうなのかなという気がします』」
引用:J-Castニュース

 厳しい海外と比べて、ずさんだった事がわかりました。確かに実証実験はデータを取るもの。今回のはやってみただけなのか。何となく観察に終始したというイメージか。実験と呼ぶにはお粗末すぎるかも。報道で今回の実証実験の報告がまだと言っていましたが、報告あるのかな。
 当ブログでは昨季からさんざん、「サイレントアシスト」と称して、無症状の人がいるため、ゲートでの検温は余り防止効果が無い点、来場者のクラスターが1件しか出なかったのは、観戦前後の行動があるためにスタジアムでの感染と断定しにくい点、飲食を伴う場合などで、1席空けの着席では社会的距離が不足する点などで、ずっとネガティブに指摘していました。そういう立場だったので、ワクチンパスポート的な対応が始まり、やっとそういう段階になったかとちょっとほっとしている面もあります。どうせ、もう少ししたら第6波がやって来るので、感染者が再拡大する間に、今回の措置をしっかり進めて欲しいと思います。確かに、トイレなどで一般客と一緒になって密になれば意味が薄れるかもしれないので、そういう点も改善して欲しいです。やはり、今回のは実験兼予行演習だったのかな。
#がんばろう日本 #ThankYouHealthcareWorkers #ThankYouCaregivers 

コメント
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