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がんばれ!ニッポン27

2021-08-26 00:01:22 | バスケ(Bリーグ・代表等)

 リスペクトコラムです。
 昨日から東京パラリンピックが開幕していますね。ああいう状況でも開催された五輪なので、よっぽどのことが無い限り、会期をフィニッシュするのかなと思っています。また、パラリンピックで取り上げるべき事が起こったら、リスペクトしたいと思います。それにしても五輪開幕の頃から、すっかり感染爆発してしまいましたね。東京から全国に広がっており、その要因の一つに東京五輪の強行開催があると個人的に思っています。
 東京五輪も期待が大きかった競技・選手の多くの成績は低迷し、それほど注目されていなかった競技・選手の金を中心としたメダルラッシュとなりました。その筆頭が女子バスケの銀メダルですか。中でもホーバスHCの手腕は際立ったものがあったように思います。
   
【〝トムさん〟ことトム・ホーバス監督は母国・米国と史上初の決勝に「もう最高」】
「日本バスケットボール界史上初の決勝進出を果たした女子代表の快進撃の裏には智将、トム・ホーバス監督の“細かすぎる戦術指導”にある。
 2017年の就任時から指揮官が選手らに教え込んだフォーメーションは100通り以上。全てのフォーメーションを覚えるまでに、1プレーずつ止めて時間をかけて練習する。主将の高田は「100通りは全部頭に入れています。体的にもそうなんですが、すごく頭を使うので、頭の方が疲れちゃう」。突然、新戦術を取り入れることも多くあり、この日も試合を前に朝にいきなり新フォーメーションの練習をしたという。
 練習も心拍数を高めた状態で長時間動けるよう、ハードなメニューが課されている。「練習の方がきついです。試合の方が楽に感じるほど」と高田。ただホーバス監督は「こんなの簡単です。僕は選手にできないことは言わないし、やらせない。できるからやらせるんです」と断言する。」
引用:中スポ

 久しぶりに観た優秀な外国人監督でした。経験豊富で世界を熟知した大物監督というよりは、日本人を熟知した世界との戦い方を知っている外国人の智将という感じですね。当ブログでは、本来ならばベルギー戦から観るべきだったのですが、実際は準決勝のフランス戦からでした。強かったですね。「強くボール持って!何してるんですか!」「このバスケットこれでいいですか?」と丁寧な日本語でのコーチングが聞こえてきて、おおっと思ったのを覚えています。
 似たようなイメージが、なでしこジャパン黄金時代の佐々木監督(当時)ですね。女子選手達を上手くコントロールし、かなりハードな練習(選手が試合の方が楽とコメント)を課して世界と戦えるフィジカルを身に付けさせた。世界の強豪に対して素晴らしい成績を収めたチームの共通点として、長期合宿でのハードな練習によるフィジカルアップがあります。なでしこジャパンしかり、ラグビー日本代表しかりですね。じゃあ森保ジャパンはどうなのかと思っています。実際は海外組が多くて現実的にはそういう事はできないでしょうが。

【下馬評を覆して銀メダルの快挙。女子バスケは国内リーグも大注目!】
「サイズがない日本がスピードを生かして戦わねばならないのは今に始まった話ではないが、アメリカ人HC(ヘッドコーチ)のトム・ホーバス氏は"小さい者の戦うすべ"を徹底した。
 突き詰めたのは、攻守のトランジション(切り替え)を速くすることで攻撃の回数を相手よりも増やすこと。かつ3Pシュートを多用し、その長距離シュートの確率を上げて得点の効率をよくすることだった。
 今大会の数字が日本のスタイルを物語っており、3Pの試投数は参加12ヵ国中1位の31.7本で、成功率は同1位の38.4%。平均得点は優勝のアメリカに次ぐ82.2点を記録した。圧巻は準決勝で、厳しいスケジュールで疲れが見えるフランスをスピードで圧倒。3Pは5割の高確率で決め、87-71と完勝した。
 ホーバスHCは五輪に向けた合宿が始まった今春、渡嘉敷らの故障によって、さらにサイズの不利を埋める形にする必要があるかもしれないと頭を抱えた。だが、攻守とも全員でハードにプレーする、他国がやらないスタイルで史上初のメダルを勝ち取った。」
「リオ五輪で18.7本だった3Pの平均試投数は、18年のW杯で28.8本になり、東京五輪でさらに上昇。インサイドの選手を含めた全員が3Pを打てる日本に対し、相手はディフェンスで的を絞りにくくなる。それにより、3Pを多く放ちながら、成功率を向上させることができたのだ。
 個々に目をやると、PG町田瑠唯(富士通)の巧みなパス能力に脚光が集まった。アシスト平均12.5本は全選手中で群を抜いてのトップ。準決勝では五輪での新記録となる18アシストを挙げるなど、司令塔の彼女がチームに安定感をもたらした。」
引用:週プレNEWS
   
 日本女子チームはモントリオール五輪での5位が最高で、その後約半世紀にわたり準々決勝の壁を破れなかった。世界ランク10位。平均身長176cmで、出場12か国中で2番目に低い日本を躍進させたのは「スモールバスケットボール」。まずはチーム全員が打てるようになった3Pシュート。出場国の中でも圧倒的な成功率(1位:成功率38.4%、1位:成功数73/190本)。そしてスピードと、心拍数を高めた状態で長時間動けRようにハードな練習で鍛えた40分間走り抜く豊富な運動量。魅力的なチームを作り上げたのがホーバスHC。

 ホーバスHCの情報は五輪辺りからいくらか聞こえてきました。身長は203cmで元NBA選手。現役時代はトヨタ自動車に所属して4季連続得点王と2季連続3P王を獲得。就任記者会見で「チームの目標はメダル。個人的には決勝で米国と対戦し、金メダルを取ること」とコメントしていて、当時は失笑もあったが決勝進出を実現させた実行力。
 奥さんが日本人の事もあり、長い日本生活で日本語も堪能。「多少の間違いがあっても自分の言葉で伝える方がインパクトがある」との考えから選手の指導、日本国内のマスコミへの対応も通訳を介さず日本語で行なっている。
   
 他の情報では、戦術面ではNBAで用いられる「ストレッチ・フォー」をさらに推し進めた。ゴール下にセンターを残しつつ、外角シュートを放ったり、空いたスペースにドリブルで切れ込んだりして、相手守備を崩すことを狙ったものだが、ホーバス監督は高田真希(デンソー)らセンターの選手にも、時にはゴール下から外れ、ジャンプシュートを決める能力を求めたとありますが、読んでもよくわかりません。日刊スポーツにはさらに進化させた「ストレッチ5」を導入とありますが、やはりよくわかりません。
 当ブログでも注目していた渡嘉敷選手が怪我で欠場と聞いて、正直最初はしんどいなぁと思っていただけにサプライズでした。さて、今後のホーバスHCの去就は未定だそうですが、ぜひパリで金メダルを目指して欲しいと思います。そして、他の競技の指導者も彼を見習って欲しいです。特に男子サッカー。
AKATSUKI FIVE(バスケ日本代表)関連: /  /  /  /  /  /  /  / /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /
#がんばろう日本 #ThankYouHealthcareWorkers #ThankYouCaregivers 

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