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ラグビーの日本へ20

2019-07-31 00:01:25 | スポーツ文化・その他

 リスペクトコラムです。
 昨日の続きです。ラグビー・トップリーグがプロ化を目指す計画があるニュースを紹介しました。その後いろいろと情報を知ったので、もう少し掘り下げてみるとしましょう。
     
【日本ラグビー協会の清宮副会長、21年のプロリーグ発足構想を表明】
「TLの運営はチケット販売などで収益を確保できず参加企業の資本に頼っているのが現状で、日本協会も今年度予算が赤字見込みと財政は不安定だ。清宮副会長は競技力や人気の向上には各チームが貪欲に収益を求めるプロ化が不可欠と判断。プロバスケットボールBリーグ創設に尽力した境田正樹理事らでつくるプロジェクトチームを発足させた。
 構想ではTLを廃止しプロとアマチュアを明確に分ける。プロリーグは20年度にプレシーズンを行い、21年度の開幕を見込む。海外のトップ選手獲得による魅力向上や、アカデミー運営による地域密着なども進めて価値を生み出し、放映権収入も伸ばすとする。」
引用:毎日新聞

 この辺りはドラマと同じですね。ドラマでは改革案を一蹴しましたが、本物の協会幹部は改革策としてプロ化を提唱しています。プロ化を口にするのは簡単ですが、実際は多くの競技が壁にぶち当たっています。バスケもプロ宣言した勢力が独立し、2リーグ時代に入り、国際大会に出れなくなって、渋々1リーグ化してプロ化実現。バレーは過去何度もプロ化宣言をするが、進展せず。そういえば、女子サッカーもプロ化宣言していますが、大丈夫なのでしょうか。今の弱いなでしこジャパンで、冬の時代のままでお客さんが呼べるのかと。ラグビーについては、「チームラグビー」という専門サイトでプロ化について詳しく解説されています。

【2022年1月、日本ラグビー激変! 8チーム×3部制予定の「トップリーグネクスト」開幕へ】
「前提として、まだ正式決定していないがラグビーの国際的な統括組織である「ワールドラグビー」より、2022年からの世界の強豪12チームによる総当たりの「ネーションズチャンピオンシップ」開催が提案され、ラグビー日本代表も参加の意向を示していることが挙げられる。まだ状況がどうなるかは予断を許さないが、今後、日本代表の活動は7月から11月までになる予定だ。2022年から日本代表は、7月はホームで北半球の強豪と対戦し、8月から10月には現在、ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカ、アルゼンチンが対戦している「ザ・ラグビーチャンピオンシップ」に参加し、11月はアウェイで北半球と対戦するというスケジュールになりそうだ。」
「リーグはプロ化せず、企業スポーツという体制は堅持されたままだが、運営はトップリーグが独立してフルタイム化(プロ化)しつつ、結果、下記のような案が提示されたという。
①2022年1月(21年度)から新たなリーグが開催され、シーズンは1月から5月
②現在トップリーグ16チーム、トップチャレンジリーグ8チームを、8チームずつの3 部制に再編し、ホームアンドアウェイで対戦する。1部は「トップリーグエイト」(仮称)、2部が「トップリーグ」、3部が「トップチャレンジ」となる予定だ。降昇格はあるという。
③企業名プラスチーム名に、地域名をつけてホーム&アウェイで対戦する(もちろん企業名だけでもいい)。ただし、チーム事情によりホームタウンを1つにすることが難しい場合も配慮し「ホストエリア」「ホストスタジアム」を決める。つまり、ホームスタジアムとして主に使うスタジアムを決めつつ、チームによってはホームとする都市や町を複数持つということになろう。
④国際競争力をつけるため、スーパーラグビーやフランス「トップ14」のチームと対戦する。」
「なお新リーグは2022年(21年度)からであって、2019年度(2020年1月開幕)、2020年度は、トップリーグは16チームで行われて、2020年度は、「トップリーグエイト(仮称)」に入るための、しのぎを削ることになろう。」
引用:TEAM RUGBY(チームラグビー)

 とありましたが、こちらの報道では、ネーションズチャンピオンシップについて、ワールドラグビーが断念すると発表したとあります。真実は何なのでしょうか。その後に新リーグ構想が書かれていますが、いろいろあるようですね。
 1部から3部まで8チームずつで編成ですか。企業名を残してもいいというのは誠に中途半端ですね。ホームタウンも2つあってもいいって、今は無き横浜フリューゲルスが横浜と九州2つにホームタウンがあったと同じじゃないですか。ええ事にならんでしょう。ホームタウンならぬホストエリアって、これも中途半端です。ファンにわかりにくいのは、結局は成功しないように思えます。

【W杯12会場を本拠地に!地域密着型ラグビー新プロリーグ構想】
「札幌市から岩手・釜石市、熊本市まで9月開幕のW杯12会場を「オリジン12」と名付け、そこを軸に各地にプロチームを設立。21年秋開幕のプロリーグを立ち上げる。参入チームは(1)ラグビーに特化した法人(2)ホームスタジアムの存在(3)地元自治体の協力(4)年少世代の育成システムといった必要条件も設け、参入には審査もある。
 「来年のパラリンピック終了後にプレシーズン大会を行いたいとしており、「そこには6~10チームぐらい参加できるのでは」(同副会長)と好感触を得ている。森重隆会長(67)からは「好きにやれ」と“お墨付き”。11月のW杯終了後に具体的な実施要項などを発表したいという。」
引用:サンケイスポーツ

 「オリジン12」とは、サッカーで言うと「オリジナル10」ですね。Jリーグの時はクラブとホームタウンありきで、参入チームが決まっていきましたが、ラグビーはスタジアムありきですか。以下が「オリジン12」の都市ですが、釜石・熊本・大分は大丈夫でしょうか。器とチームは決まったが、集客ができるのかと。すでにプロチームがある熊本と大分は運営がきついんじゃないですか。オリジン12にこだわらず、本当にやる気のある都市と、母体チームから決めていった方がいいと思います。

【オリジン12】(都市名とその地域で活動するトップリーグチーム)
・北海道札幌市(札幌ドーム)→該当なし
・岩手県釜石市(釜石鵜住居復興スタジアム)→該当なし
・埼玉県熊谷市(熊谷ラグビー場)→該当なし
・東京都(味スタ)→リコーブラックラムズ、東芝ブレイブルーパス、サントリーサンゴリアス、キヤノンイーグルス、日野レッドドルフィンズ
・神奈川県横浜市(日産スタジアム)→(神奈川県単位で見れば)三菱重工相模原ダイナボアーズ
・静岡県(エコパスタジアム)→ヤマハ発動機ジュビロ
・愛知県豊田市(豊田スタジアム)トヨタ自動車ヴェルブリッツ
・大阪府東大阪市(花園ラグビー場)→(大阪府単位で見れば)NTTドコモレッドハリケーンズ
・兵庫県神戸市(ノエスタ)→神戸製鋼コベルコスティーラーズ 
・福岡県福岡市(レベスタ)→(福岡県単位で見れば)宗像サニックスブルース
・熊本県熊本市(えがお健康スタジアム)→該当なし
・大分県(大分ドーム)→該当なし

 これを見ると、東高西低で東京に一極集中していますね。該当なしが5カ所あるのに、東京地域の2つ目以降のチーム数が4。1カ所チームが来ないところができるじゃないですか。この辺もよくわかりません。
 プロ化というのは相当大きいエネルギーを使うし、簡単にはいかないと思います。W杯優勝後、じわじわと観客動員数が減って行ったなでしこリーグを思い起こします。ラグビーは五輪も関係ないし、W杯はすぐに苦し。正念場ですね。
「ラグビープロリーグ2020年からの改革案を考察してみた」というコラムもありました。なかなか面白いので、興味があったらご一読ください。
ラグビートップリーグ関連③:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20190730
   〃        ②https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20190716
   〃        ①
https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20180927

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