昔のお人は 風情がありました。
景色や季節のうつろいを肌で感じ ことばで伝え、
何ごとにも麗句で例える 心の優雅さがありました。
「立てば芍薬 坐れば牡丹 歩く姿は百合の花」
なんてすてきな 女性を讃えることばでしょう
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現代のように 赤・青・緑・黄色・・・など
決まった 時にははっきりとした色を示すだけで
色の持つ深さや憂いなどを楽しむ豊かさは
何処かに忘れてきているようです。
瑠璃色・萌黄色・茜・紅・黄金色・薄墨色・・・
日本には 色を愛でる習慣がありました。
音から想像することの楽しさが 情緒を育み
その時 その時の情景を詠むことで
自分を高めていったのです。
人を花に例える 動物に姿を変える賢さは
本当に素晴らしいものだと思います。
今日の株やお金の動きを追うだけでなく、
下世話な話題のテレビと向き合うだけでなく、
移ろう景色に目を向け 世が放つ自然の色をゆっくりと
堪能して欲しいと思います。
今 限りある
盛りの緑と花の共演を楽しもうではありませんか?