kasaruの今日も有り難う

僧侶歴46年。講演依頼受付中
サルコイドーシス・バセドウ病の旦那
岡山へ就職長男23歳
アペール症候群次男19歳

立てば・・坐れば・・歩く・・・

2006-05-17 | Weblog

昔のお人は 風情がありました。

景色や季節のうつろいを肌で感じ ことばで伝え、

何ごとにも麗句で例える 心の優雅さがありました。

「立てば芍薬 坐れば牡丹 歩く姿は百合の花」

なんてすてきな 女性を讃えることばでしょう

現代のように 赤・青・緑・黄色・・・など

決まった 時にははっきりとした色を示すだけで

色の持つ深さや憂いなどを楽しむ豊かさは

何処かに忘れてきているようです。

瑠璃色・萌黄色・茜・紅・黄金色・薄墨色・・・

日本には 色を愛でる習慣がありました。

音から想像することの楽しさが 情緒を育み

その時 その時の情景を詠むことで

自分を高めていったのです。

人を花に例える 動物に姿を変える賢さは

本当に素晴らしいものだと思います。

今日の株やお金の動きを追うだけでなく、

下世話な話題のテレビと向き合うだけでなく、

移ろう景色に目を向け 世が放つ自然の色をゆっくりと

堪能して欲しいと思います。

今 限りある 

盛りの緑と花の共演を楽しもうではありませんか?