文藝春秋から出ているアンソロジー「精選女性随筆集」。
今回の「向田邦子編」(小池真理子:選)が最終配本となる。
1974年から81年までの作品を、3つの時代に分けた構成。
「父の詫び状」(77年)、「夜中の薔薇」(80年)などは、何回読んでも、そのうまさに感心してしまう。
あらためて巻末の年譜を見るまでもなく、亡くなったのは51歳だ。
“見える人”は年齢に関係なく、ものが見えていたんだなあ。

さて、今週の「読んで、書評を書いた本」は、以下の通りです。
波多野 聖
『疑獄 小説・帝銀事件』 扶桑社
升本喜年
『映画プロデューサー風雲録』 草思社
和田 竜
『戦国時代の余談のよだん。』 KKベストセラーズ
鈴木琢磨
『今夜も赤ちょうちん』 ちくま文庫
菊池省三・関原美和子
『菊池先生の「ことばシャワー」の奇跡~生きる力がつく授業』
講談社
* 上記の本の書評は、
発売中の『週刊新潮』(12月13日号)
ブックス欄に掲載されています。