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碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

確かに「映画が人生を教えてくれた」のかも・・・

2009年05月27日 | 映画・ビデオ・映像
大学からの帰途、『文藝春秋SPECIAL 映画が人生を教えてくれた』を入手。

表紙には「季刊夏号」とある。もう初夏だもんなあ。今日も暑かった。

巻頭エッセイに、小林信彦さんや内田樹さん、蓮実重彦さんの名前がある。

「初めて映画を観たのは四歳の時だった」で始まる小林さん。昭和も、ようやく二ケタになった頃だ。戦前・戦中の子どもの映画体験である。

内田さんは、映画館という「場所」をめぐる回想だ。

続いて、「私が衝撃を受けた作品」という同じテーマで、複数の映画監督の文章が並ぶ。

新藤兼人監督ががベルトリッチの『暗殺の森』。

篠田正浩監督が『第三の男』。

大島渚監督作品『太陽の墓場』を挙げたのは崔洋一監督だ。

それぞれ面白い選択ではないか。

この他、「ジャンル別ベストテン」や「私の人生を変えた映画」といった特集も読ませるが、単純に興味深いのが「心に残る映画スター・ベスト10」だ。

邦画編を白井佳男さんが、そして洋画編を品田雄吉さんが選んでいる。

その中の、日本の女優さんのベスト10は・・・

01 吉永小百合
02 原 節子
03 高峰秀子
04 夏目雅子
05 岸 恵子
06 岩下志麻
07 宮沢りえ
08 若尾文子
09 松 たか子
10 松坂慶子

・・・である。

白井さんが、それぞれを選んだ理由などは、ぜひ本誌でご覧いただくとして、私としては、「往年の・・」といった女優さんに混じって、ゴヒイキの松たか子サンが入っているのが嬉しい(笑)。

ドラマも何本か制作してきたが、フリーのプロデューサーとなった今でも、「松たか子さんでなら、1本作ってみたい」と思ったりする。

まあ、そんなこんなで、映画ファンには嬉しい1冊だ。


文藝春秋SPECIAL (スペシャル) 2009年 07月号 [雑誌]

文藝春秋

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