goo blog サービス終了のお知らせ 

碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

映画『天使と悪魔』は“ミステリー・ツアー”

2009年05月17日 | 映画・ビデオ・映像

サン・ピエトロ広場と大寺院、システィナ礼拝堂、パンテオン・・・

ヴァチカン&ローマの旅、しちゃいました。

それも日帰りで(笑)。


映画『天使と悪魔』である。

いやあ、楽しめた。

ラングドン教授(トム・ハンクス)に引率されての“ミステリー・ツアー”は、スピーディでいながら、中身の濃いものだった。

「コンクラーベ」という教皇選挙を背景に、次々と起こる殺人事件。

謎の秘密結社「イルミナティ」。

宗教象徴学の知識を生かして事件を解明していくラングドン。

さらに、時限爆弾の危機も迫る。

あの金田一耕助だって、殺人自体を防ぐことはなかなか難しいわけで、ラングドンも大変なのだ。

それにしても、西洋における宗教、というかキリスト教の存在の重さを感じる。

舞台が日本で、仏教を扱ったとしても、こんな物語は生まれないだろう。

その物語展開の中に、膨大な“薀蓄”を巧みに織り込んでいくロン・ハワード監督の手腕も、お見事。

シリーズ次回作はいつなのか。

まずは、オススメの一作であります。


メイキング・オブ・天使と悪魔

竹書房

このアイテムの詳細を見る