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碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

「ウエブはバカと暇人のもの」なのか?

2009年05月20日 | 本・新聞・雑誌・活字
『ウエブはバカと暇人のもの』。

なかなか刺激的なタイトルではないか。

著者は、元博報堂の中川淳一郎さん。光文社新書の新刊だ。

タイトルだけでなく、本編でも過激な考察・分析が並んでいる。

「ネットのヘビーユーザーは、やっぱり暇人」

「ブログ、SNSの内容は一般人のどうでもいい日常」

「さんまやSMAPは、たぶんブログをやらない」

「ネットはあなたの人生をなにも変えない」

そして、結論として・・・

「人間が使っている以上、ネットはこれ以上進化しない。十分、我々は進化させた。もういいじゃないか。電話やFAXにそれ以上のものを求めず、便利な道具として今でも重宝しているのと同様に、ネットにもそれくらいの期待値で接していこうよ」


確かに、中川さんの言う通りかもしれない、と思うことはたくさんある。

その上で、この「道具・手段としてのネット」を、過度な期待ではなく、“原寸大”のものとして、どう使って、何をするか、なのだ。

個人的には、ネットを、テレビと同様の“希代の時間泥棒”にしないよう、気をつけたいと思う。

「つき合い方」を自分で決めること。

まずは、それなんじゃないかな。

ウェブはバカと暇人のもの (光文社新書)
中川淳一郎
光文社

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