作家 井上香織 Official Blog

せつない純愛小説、やさしい目線で描かれたエッセイで人気の作家 井上香織が贈る癒しの空間 

☆ラジオ番組にまつわる想い出☆ PART3・・安全地帯 

2024-04-13 | ★Diary★

もう少しだけ・・・

遠い昔の想い出話におつきあいくださいませ 


FM愛知の番組 & 安全地帯とのこと・・・

 

 

青山の大学を脱出して新幹線に乗り、名古屋駅に到着すると、

Kitty・愛知エリア担当の神谷さんが車で迎えにきてくださっていました。

FM愛知・録音スタジオ前の小部屋には、

いつもテーブルの上にリスナーの方たちからいただいた葉書やお手紙の束が

きちんと揃えて置いてありました。

そのすべてに目を通し、

ディレクターの津島美佐子さん、そしてスタッフの岡本邦博さんたちと打合せ後、

収録に臨むというスケジュールでした。


しかし、あるとき。

ドアを開けるとテーブルの上から崩れ落ちそうなくらい葉書の山ができており、

いったいなにが起きたのかとびっくり・・

積み上げられた葉書の数枚に目を通してみると・・

その大半は安全地帯の玉置浩二さんにゲスト出演していただいたときの感想でした。

この出来事に関しては、少し時間を遡らなければなりません。


井上香織が、デビュー前・キャンペーンの時期。

Kittyという同じ事務所&レコード会社だった安全地帯は『ワインレッドの心』で

ブレイク寸前。

玉置さんには私の詩に曲をつけていただいたというご縁もあったのですが、

その頃、事務所による企画で、札幌から博多まで、

安全地帯の盛り上がりを後押しするコンベンションが催され、

その前座として、私ははじめてステージに立つこととなりました。


最初のステージは仙台のライブハウスでした。

客席に集まった各メディアのみなさんが聴きたいのは安全地帯というのは明白。

フリードリンクのライブ会場だったこともあり、

簡単な自己紹介の後、私が歌いはじめても、客席は歓談のさざ波・・

こちらに注目してくださる方はごくわずかでした 

けれど。

そのおかげで、舞台に不慣れな私の緊張はすぐにほどけ、

何があってもステージに立ったからには、きちんと歌いあげるという精神的な強靭さを

会得することができたように思います・笑・


安全地帯のメンバーの方々とはリハのときくらいしか

顔を合わせる機会はありませんでしたが、

みなさんとても素朴でやさしい方たちばかりでした 

玉置さんとは、そのコンベンションで訪れた各地で一緒に

ラジオに出演させていただいたりしました。

(もちろん、私は同じ事務所のおまけ新人として)


それからしばらくして。

FM愛知の番組にゲストとして玉置さんにいらしていただいた際、

ありきたりなインタビューではつまらないと思い、

かつて、Kittyの野球大会でご一緒したときのエピソードトークなどさせていただいたのですが。

(・・ソフトボール経験者ということで誘っていただいた草野球。

唯一の女子メンバーである私は代打で一度バッターボックスに立っただけでした・・)


そのときの反響が。

テーブルからこぼれ落ちそうな葉書の山・・・だったのでした 

 

『香織さんって、安全地帯と同じ事務所だったのですね』

『玉置さんと一緒に野球したなんて、うらやましい』

『私の浩二と親し気にしゃべらないで


ほぼそんな内容のお葉書でございました 

 

彼の野球好きという一面を紹介できたらと思っただけだったのに・・・

今現在でいう[誹謗中傷]的なコメントとは異なり、

それなりに節度のある嫉妬まじりのお葉書だったかと思います。

 

『これってみんな、こんな感じ・・なんですか・・?』

葉書の山に視線をなげ、ため息まじりにそう言った私に、岡本さんが、

『それだけたくさんの人が聴いてくれたってことだよ。

前向きに考えよう』

そんなふうに励ましてくださったこと。

今でも忘れられません 

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