明日元気になれ。―part2

毎日いろいろあるけれど、とりあえずご飯と酒がおいしけりゃ、
明日もなんとかなるんじゃないか?

バーボンはBLUESにさらさらと溶けて……

2009-10-18 23:49:38 | ライブ
さて、週末最後はゴキゲンなBLUESでも聴こうと思った。
そういう時に選ぶのは、だいたいジミー・ロジャース・オールスターズの「BLUES BLUES BLUES」だ。
私のお気に入りの一つ。
今はこれを聴きながら、ハーパーをロックで飲んでいる。



今週末は久しぶりによく音楽(ブルース)を聴いた。
たぶん、この間のライブの余韻を引きずっているんだと思う。

テスト対策で忙しい中、10日(土)の夜だけは休みをもらって、ライブへ。
服田洋一郎&パイソンズ!!

夫とちょっと1杯、2杯とひっかけてから、ハウリンバーへ。
私はブルースを聴いていると、全く酔わなくなるので、
素面で来るとお酒をセーブするのが難しくなるのだ。

久しぶりのはっちゃんのライブ……。
めちゃくちゃ楽しみだった。
第一部のパイソンズもいつもながら私のツボのブルースをいっぱいやってくれて、
かなり気持ちよかった。
今、ギターを練習しているし、もちろんギタリストにも憧れるんだけど、
私は本当はブルース・ハープが好きなのだ。
ハーモニカが入って締まるような曲が好きというか。
ブルースバンドで、バンド構成にハーモニカがあると、「あー、間違いないな」と思ってしまう。

かなり堪能したところに、はっちゃん登場!!



いや~、やっぱりすごかった!!
全部よかったけど、「Stormy Monday」最高!!
この曲はブルースマンなら誰でも一度はやるような名曲だけど、
こんなストーミー・マンデー聴いたことない。

いつも書くけど、ホント、もう誰も「のること」さえできなくなる。
はっちゃんが暴れているのを、ただじっと見守っているだけ……
それくらいのパワーがある。
破壊的な……それでいて目が離せないような……
あれって、本当に何なんだろうかといつも考える。
もうたまらん。

きっとこれが、この人のもっている「BLUES」の本質なんだろうな、と思う。
いつも見てはいけないものを見てしまったような気持ちで、
だけど、それがめちゃくちゃ心地良くて、
……ということは、自分にもあのBLUESに通じるSOULがあるんだろうなと、
そんなことを考える。

40度のバーボンはまるで水のように溶けていく。

いつもそうだ。

アルコールなんてBLUESの前では水のように清らかで。
さらさらと自分の中に落ちていく。

バーボンを飲んでブルースを聴きながら、
自分では吸わないタバコの煙がライトに照らされて白くなるのを見ていると、
いつも自分の中に「物語」が生まれるのを感じる。
あの心地良さを、どう表現していいのかわからない。

風が自分の頭の中だけを吹き抜けたように、
一瞬、別の世界へ飛んでいく。

昔からそうだった。

昔はこれをちゃんと文章にすることができたんだ。
今は、その瞬間をつかまえようとするのだけれど、
ふわりと消えてしまう。

淋しい。

あの「物語」をカタチにすることができたら、どんなにいいだろうかと、
そんなことを思いながら、またバーボンをすする。

やっぱりBLUESにさらさらと溶けていく。