頂き物のバランタイン12年。
私はシングル・モルトのウイスキーを好むので、
ブレンディッド・ウイスキーは自分では好んで買わない。
なのでバランタインは家でも外でもじっくり味わってみたことがない。
それで最初、ストレートでテイスティングしてみたら、
40度しかないのに55度くらいあるような重さのある味わいにびっくり。
次に贅沢にもハイボールにしてみたら、なかなか香りも立つし美味しかった。
でも、ちょっと違う。
悪くないんだけどな・・・
夫と二人、「・・・これはロックやな」と、ロックにしてみたらバッチリ!
氷に負けない、というか、むしろ際立つ華やかな香り。
味もまるくなってバランスがよくなった。
華やかな香りのウイスキーの場合、氷を入れると死んでしまう場合もあるのだけど。
余談だが、ブレンディッドの場合はいいけれど、
シングル・モルトのウイスキーに氷を入れるのは、
冷凍庫に焼きたてのパイを放り込むようなものだと、
スコットランドやアイルランドの人たちは思っているらしい。
ただし、水で1:1に割るのはOK。
むしろそれは好まれる飲み方のようだ。
さて、このバランタイン12年の味わいがどうにも気になったので、さっき調べてみたら、
「水で割って氷を入れても香り立つスコッチをつくりたい」
という思いでブレンダーが作り出したウイスキーとのこと。
なるほどなぁ。
まさに!という感じだ。
1:1の水割り、トゥワイス・アップで味わうと、真価を発揮するらしい。
造り手が「こう飲んでほしい」という想いをしっかり受け止めて
それを本当に美味しく飲めると、
酒を通して心が通じ合ったようで嬉しくなる。
年月と、樽の神秘と、ブレンダーの努力とで作られるウイスキー。
いつもロマンを感じる。
この間取材したグ○コの開発担当者の話を聞いていても思ったが、
普通に食べたり飲んだりしている商品でも、開発にかける時間と労力は並大抵のものではない。
造り手側の「想い」もある。
それを感じとれる感性と誠実さをもって味わいたいといつも思う。
そういえば、この間、山崎蒸留所の有料テイスティングコーナーで
ボウモアの12年と25年のテイスティングをした。
(蒸留所まで家から徒歩5分)
12年はどこででも飲めるが、25年はそうそう飲めない。
定価で買えばボトル45000円するのだから、ワンショットにしたっていくらするのやら?
でも、この蒸留所のテイスティングコーナーは、100円~2000円くらいまでであらゆるウイスキーが飲める(10ml)。
ここでボウモア12年は100円か200円だったと思う。
25年は1300円。
10mlで1300円って高いと思うかもしれないが、他では置いていないし、
置いていたところでこんな値段では飲めないのだから、1300円の価値は十分にある。
正直に言えば、私はスペイサイド系の華やかなウイスキーが好きで、
ボウモアに代表されるようなアイラ系の正露丸っぽいスモーキーなウイスキーはちょっと苦手だった。
最近になって、ようやくその美味しさもわかってきたのだけれど。
しかし、このボウモア25年はすごかった。
一口飲んで、ちょっと鳥肌が立った。
本当に美味しいウイスキーに出逢うと文字通り「痺れる」のだが、
これはそういう「痺れる」ウイスキー。
まず色から違う。
うっとりするような赤みのある琥珀色。
そして、あの正露丸みたいなスモーキーな香りではなく、とても穏やか。
アタックもスモーキーさは感じられず、甘くしっかりした味わい。
ゆっくり口の中に広がり、豊かな長い余韻・・・。
夫と分けたので、たった5ml。
二人で顔を見合わせて、目を閉じて、「これは・・・」と唸った。
無口になる。
この痺れるほどの感覚、官能的なほどの味わいを、もっと堪能していたくて。
しかし、たった5mlでこれほどまでに人を感動させ、官能の世界に誘ってくれるって・・・
「おいしい」とか、そんな陳腐な言葉で表すことはできない域のものだった。
時間だ。
やっぱり25年という時間。
25年という長い年月を自分がどれほどの経験を積み、
何を見て、何を感じて、どれくらい成長したか、
それを思い返してみたときに、この年月の重さが心に響いた。
この長い時間、樽の中でただひたすら眠り続けているのだ。
時折、天使たちに分け前をあげながら。
(※樽から蒸発するアルコール分を「エンジェル・シェア」と呼ぶ)
いつかスコットランドへ行って、蒸留所めぐりをしたい。
樽が呼吸して、その蒸留所の自然や空気に混ざり合って、
そこでしかできない香りと味わいのウイスキーができあがる。
シングルモルトにこだわるのは、その神秘に魅せられているから。
(※トウモロコシなど他の穀物を混ぜずに作った麦だけのウイスキーを「モルトウイスキー」という。また、1つの蒸留所だけで作ったものがシングル・モルト)
スコットランドは無理だが、今年の夏は北海道へ行きたいと思っている。
日本の4大蒸留所、山崎、白州、宮城峡、余市。
あとは余市だけで制覇できるのだ。
日本のウイスキーも、ちゃんと造っているものはバカにできない。
ニッカの宮城峡も美味しいし、サントリー白州も独特の味わいがある。
でも、やっぱり山崎を飲むと、不思議と安心する。
それはもしかしたら、子供の頃から同じ源泉の地下水を飲み、
同じ空気を吸ってきたからかもしれないなと、最近思うようになった。
柔らかく甘い水と、霧の立ち込める山の空気・・・
そう思うと、またロマンを感じてわくわくしてしまうのだ。
私はシングル・モルトのウイスキーを好むので、
ブレンディッド・ウイスキーは自分では好んで買わない。
なのでバランタインは家でも外でもじっくり味わってみたことがない。
それで最初、ストレートでテイスティングしてみたら、
40度しかないのに55度くらいあるような重さのある味わいにびっくり。
次に贅沢にもハイボールにしてみたら、なかなか香りも立つし美味しかった。
でも、ちょっと違う。
悪くないんだけどな・・・
夫と二人、「・・・これはロックやな」と、ロックにしてみたらバッチリ!
氷に負けない、というか、むしろ際立つ華やかな香り。
味もまるくなってバランスがよくなった。
華やかな香りのウイスキーの場合、氷を入れると死んでしまう場合もあるのだけど。
余談だが、ブレンディッドの場合はいいけれど、
シングル・モルトのウイスキーに氷を入れるのは、
冷凍庫に焼きたてのパイを放り込むようなものだと、
スコットランドやアイルランドの人たちは思っているらしい。
ただし、水で1:1に割るのはOK。
むしろそれは好まれる飲み方のようだ。
さて、このバランタイン12年の味わいがどうにも気になったので、さっき調べてみたら、
「水で割って氷を入れても香り立つスコッチをつくりたい」
という思いでブレンダーが作り出したウイスキーとのこと。
なるほどなぁ。
まさに!という感じだ。
1:1の水割り、トゥワイス・アップで味わうと、真価を発揮するらしい。
造り手が「こう飲んでほしい」という想いをしっかり受け止めて
それを本当に美味しく飲めると、
酒を通して心が通じ合ったようで嬉しくなる。
年月と、樽の神秘と、ブレンダーの努力とで作られるウイスキー。
いつもロマンを感じる。
この間取材したグ○コの開発担当者の話を聞いていても思ったが、
普通に食べたり飲んだりしている商品でも、開発にかける時間と労力は並大抵のものではない。
造り手側の「想い」もある。
それを感じとれる感性と誠実さをもって味わいたいといつも思う。
そういえば、この間、山崎蒸留所の有料テイスティングコーナーで
ボウモアの12年と25年のテイスティングをした。
(蒸留所まで家から徒歩5分)
12年はどこででも飲めるが、25年はそうそう飲めない。
定価で買えばボトル45000円するのだから、ワンショットにしたっていくらするのやら?
でも、この蒸留所のテイスティングコーナーは、100円~2000円くらいまでであらゆるウイスキーが飲める(10ml)。
ここでボウモア12年は100円か200円だったと思う。
25年は1300円。
10mlで1300円って高いと思うかもしれないが、他では置いていないし、
置いていたところでこんな値段では飲めないのだから、1300円の価値は十分にある。
正直に言えば、私はスペイサイド系の華やかなウイスキーが好きで、
ボウモアに代表されるようなアイラ系の正露丸っぽいスモーキーなウイスキーはちょっと苦手だった。
最近になって、ようやくその美味しさもわかってきたのだけれど。
しかし、このボウモア25年はすごかった。
一口飲んで、ちょっと鳥肌が立った。
本当に美味しいウイスキーに出逢うと文字通り「痺れる」のだが、
これはそういう「痺れる」ウイスキー。
まず色から違う。
うっとりするような赤みのある琥珀色。
そして、あの正露丸みたいなスモーキーな香りではなく、とても穏やか。
アタックもスモーキーさは感じられず、甘くしっかりした味わい。
ゆっくり口の中に広がり、豊かな長い余韻・・・。
夫と分けたので、たった5ml。
二人で顔を見合わせて、目を閉じて、「これは・・・」と唸った。
無口になる。
この痺れるほどの感覚、官能的なほどの味わいを、もっと堪能していたくて。
しかし、たった5mlでこれほどまでに人を感動させ、官能の世界に誘ってくれるって・・・
「おいしい」とか、そんな陳腐な言葉で表すことはできない域のものだった。
時間だ。
やっぱり25年という時間。
25年という長い年月を自分がどれほどの経験を積み、
何を見て、何を感じて、どれくらい成長したか、
それを思い返してみたときに、この年月の重さが心に響いた。
この長い時間、樽の中でただひたすら眠り続けているのだ。
時折、天使たちに分け前をあげながら。
(※樽から蒸発するアルコール分を「エンジェル・シェア」と呼ぶ)
いつかスコットランドへ行って、蒸留所めぐりをしたい。
樽が呼吸して、その蒸留所の自然や空気に混ざり合って、
そこでしかできない香りと味わいのウイスキーができあがる。
シングルモルトにこだわるのは、その神秘に魅せられているから。
(※トウモロコシなど他の穀物を混ぜずに作った麦だけのウイスキーを「モルトウイスキー」という。また、1つの蒸留所だけで作ったものがシングル・モルト)
スコットランドは無理だが、今年の夏は北海道へ行きたいと思っている。
日本の4大蒸留所、山崎、白州、宮城峡、余市。
あとは余市だけで制覇できるのだ。
日本のウイスキーも、ちゃんと造っているものはバカにできない。
ニッカの宮城峡も美味しいし、サントリー白州も独特の味わいがある。
でも、やっぱり山崎を飲むと、不思議と安心する。
それはもしかしたら、子供の頃から同じ源泉の地下水を飲み、
同じ空気を吸ってきたからかもしれないなと、最近思うようになった。
柔らかく甘い水と、霧の立ち込める山の空気・・・
そう思うと、またロマンを感じてわくわくしてしまうのだ。
25年の時…
貴方と出会ってそれぐらになるかなぁ…
25年の時…
みんな違う道を歩んできて…
私達はどんな風に熟成されたんだろうか…
熟成まで、まだ到達してないかなぁ…
死ぬまで未熟で未完成かもしれないけど…私達も年を重ねるごとに角がとれて味のある老人になれるといいなぁ。と言う事でいつ呑みに行く?(笑)
四半世紀やね!
鬱のこと、気にかけてくれてありがとう。
今はちょっと落ち着いてるけど、またなるやろなー。
先週、こうちゃんにメールして聞いててんけど、職場変わってかなり忙しいみたいやねん。
(もう辞めたいって言ってた・・・)
とりあえず、二人で飲みに行こうか?
7月はわりとヒマよ。
またメールします。