本でも漫画でも、とにかく読み出したら一気に終わりまで見ないと気がすまない性質で。
それで、忙しいときに本を読むのが嫌なのだ。
電車の中でだけ・・・と思っても、帰って続きを読んでしまう。
よほど面白くないものは別として。
再読フェアを続けていたが、久しぶりに新刊を買った。
村山由佳の『放蕩記』
半自叙伝ということで、かなり興味深く読んだ。
『ダブルファンタジー』の謎が解けるような気がしたし。
ダブル・・・も彼女の作品だが、これまでになく性描写が露骨であることで騒がれた。
しかし、作品としての評価も高かった。
この作品でいろいろな文学賞をとっている。
ただ、なぜあの作品を、今、発表しなければならなかったのか?
それが不思議だった。
でも、その謎はやはり今回の『放蕩記』によって明かされた。
そういう意味で、読んでよかったと思う。
またこれもダブル・・・くらい分厚い(3センチ以上!)本だったけれど、
結局やめられずに、ほとんど一気に読んでしまった。
おかげで仕事が押して押して(笑)
今日から3日間、原稿の追い込みだというのに、初日でつまずいた。
仕方なく、今晩は夜を徹して追い上げるつもりだが。
作品の内容とはあまり関係ないが、こんな印象深い文章があった。
どんな場面であれ、相手が誰であれ、
その場の空気を波立たせたり人の感情をささくれ立たせたりすることが、
昔から夏帆には苦痛で苦痛で仕方なかった。
自分が主張することでその苦痛を味わうくらいなら、
多少の不都合など黙って呑みこんだほうがどれだけましかと思う。
「夏帆」というのは、主人公の名前。
母親の異常な躾がかなり性格に影響している。
「異常な躾」がある・ないに関わらず、長女や長男というのは上記のような考え方をもった人が多いように思う。
この文章を読んでいて、何人かの顔がぱっと思い浮かんだ。
自分はというと、全く逆で。
最近になってようやく自分の主張をやめても、相手との穏やかな時間を過ごそうと思えるようになったくらいだ。
それもどうかと思うが、
この文章を読んで、改めて、世の中にはこういう考え方が身についてしまっている人もいるんだなぁと、
なぜかしみじみ思ってしまったのだ。
他にもいろいろとこの作品については語りたいこともあるけれど、
とりあえず、作者に関する謎が解けたことで満足だ。
読んでいる間、ずっとこの物語の母親(おそらく実際の作者の母親がモデル)にイライラし続けたが。
彼女は、一体どんな想いでこれを書いたんだろうなぁ・・・
ずっとそう考えてながら、せつない気持ちもまじえながら、これを読んだ。
それで、忙しいときに本を読むのが嫌なのだ。
電車の中でだけ・・・と思っても、帰って続きを読んでしまう。
よほど面白くないものは別として。
再読フェアを続けていたが、久しぶりに新刊を買った。
村山由佳の『放蕩記』
半自叙伝ということで、かなり興味深く読んだ。
『ダブルファンタジー』の謎が解けるような気がしたし。
ダブル・・・も彼女の作品だが、これまでになく性描写が露骨であることで騒がれた。
しかし、作品としての評価も高かった。
この作品でいろいろな文学賞をとっている。
ただ、なぜあの作品を、今、発表しなければならなかったのか?
それが不思議だった。
でも、その謎はやはり今回の『放蕩記』によって明かされた。
そういう意味で、読んでよかったと思う。
またこれもダブル・・・くらい分厚い(3センチ以上!)本だったけれど、
結局やめられずに、ほとんど一気に読んでしまった。
おかげで仕事が押して押して(笑)
今日から3日間、原稿の追い込みだというのに、初日でつまずいた。
仕方なく、今晩は夜を徹して追い上げるつもりだが。
作品の内容とはあまり関係ないが、こんな印象深い文章があった。
どんな場面であれ、相手が誰であれ、
その場の空気を波立たせたり人の感情をささくれ立たせたりすることが、
昔から夏帆には苦痛で苦痛で仕方なかった。
自分が主張することでその苦痛を味わうくらいなら、
多少の不都合など黙って呑みこんだほうがどれだけましかと思う。
「夏帆」というのは、主人公の名前。
母親の異常な躾がかなり性格に影響している。
「異常な躾」がある・ないに関わらず、長女や長男というのは上記のような考え方をもった人が多いように思う。
この文章を読んでいて、何人かの顔がぱっと思い浮かんだ。
自分はというと、全く逆で。
最近になってようやく自分の主張をやめても、相手との穏やかな時間を過ごそうと思えるようになったくらいだ。
それもどうかと思うが、
この文章を読んで、改めて、世の中にはこういう考え方が身についてしまっている人もいるんだなぁと、
なぜかしみじみ思ってしまったのだ。
他にもいろいろとこの作品については語りたいこともあるけれど、
とりあえず、作者に関する謎が解けたことで満足だ。
読んでいる間、ずっとこの物語の母親(おそらく実際の作者の母親がモデル)にイライラし続けたが。
彼女は、一体どんな想いでこれを書いたんだろうなぁ・・・
ずっとそう考えてながら、せつない気持ちもまじえながら、これを読んだ。