今日はちょっと時間があるので、最近書きたかったことをいろいろ書こうと思う。
土曜の夜は、プチ同窓会だった。
高校の時、男子バレー部のマネージャーだった私。
スポーツをやりたかったけど、亀のような運動神経でどうしようもなく、
中学のバドミントンでも懲りたので、マネージャーという道を選んだ。
この間、10年ぶりにもう一人のマネージャーと会ったことをきっかけに、
連絡をとれる部員にメールして、集まることになった。
この土曜日はその第一回目。(第二回は別メンバーでまた8月にある)
東京で仕事をしているNと、京都で仕事をしているO。
私たちの合計4人。
高槻で個室がある店を選んで、昔話に花を咲かせた。
不思議なものだなぁ、
私は、もっと若い時、「久しぶりに会って昔話をする」なんてこと、
絶対にやりたくないと思っていた。
それはなんだか年寄りくさくて、ちょっとカッコ悪く思えたからだ。
なのに、なんだろう、この感じ。
「あの時、こうやったやん?」
「あった!あった!そんなこと!」
「え?あの時、そんなこと思ってたん?」
そんなふうに、昔話に相槌を打って、自分も思いつくままに話して、
そうやって、過ぎ去った時間によって隔たれた距離を縮めていくような作業が、
なんだか心地良くて楽しくてたまらなかった。
歳をとるっていうのは、こういうことなんだな・・・と思いながらも、
それは、昔想像していたような、みじめな感じはしなかった。
たぶん、今が幸せだからなんだろう。
もし、不幸だったら、こんなふうに時間を戻していく作業は、
きっと後で私をみじめにしただろうと思うのだ。
Nは独身、Oはうちと同じで夫婦二人、もう一人のマネは3人の子どものお母さん。
それぞれの人生を歩みながらも、こうして共通の昔話で明るくなれることが嬉しかった。
NとOの二人がすっかり酒飲みになっていて、
「酒飲み始めたら、あんまり食べなくなる」と言ってるのに親しみが湧いた。
単なる酒飲みのオッサンやなぁと思いながらも、嬉しくなる。
土曜日で2時間制だったので、その後、別のバーに移動。
バーボンのグラスを傾けて、チーズ。
ビール、日本酒といった後で飲むには一番これがいい。
エズラ、エバン、またエズラ。
「さんちゃん、いつもこういうとこで飲んでるん?」
「さんちゃん、そんな酒飲みやった?」
二人が「さんちゃん」と言うのを聞いて、懐かしくなる。
今はあまり「さんちゃん」と呼ばれることがないからなぁ。
それも、男の人で私をそう呼ぶのはかなり限られていて、
たぶん部員だけだから、ちょっとくすぐったいような心地良さを味わっていた。
(たまに和田さんがふざけて、「おい、さんちゃーん」とツッコむけど)
Nが実家に顔を出さないといけないから帰るというので、
残った3人でまた別のバーに移動。
私のいきつけの店だ。
そこで、ウイスキーをストレートで2杯。
もうとっくに終電はなくなっていたが、みんなタクシーで帰れる距離。
高槻駅前で別れて、京都方面のOと二人相乗りで帰って来た。
「俺、高校のとき、さんちゃんのことちょっと苦手やったわ」とO。
「そうなん?!なんでよ?!」
「なんか怖かった」
「・・・まあ、ちょっと荒れてたしね」
そうなんやなぁ、部員には優しいつもりでいたんやけど。
昔の自分をちょっと不憫に思い出しながら、夜の街を眺める。
蒸し暑い体育館の空気
跳ねるボールの音
飛び散る汗
みんなの掛け声
「あの頃」が戻ってきて、ハッとする。
一生懸命な人たちを、一生懸命に追っていた。
コートの中は、マネージャーには遠かったから。
「また飲みに行こう」「うん、連絡してなー」と、
高校生の部員が、今度は飲み友達になった。
タクシーを降りて、大好きな我が家へと向かいながら、
やっぱり一生懸命やることは悪くないなと思っていた。
ほら、何年も経った後で、こんなご褒美をもらえる。
一生懸命やっていなかったら、たぶん、この「時」も「想い」もない。
最近、この歳になって、いろんなことが自分の中で完結していくのを感じている。
たぶん、人生のターニングポイントはもう過ぎた。
後は折り返しながら、人生を辿っていくのだろう。
でも、不思議なことに、それは思っていたようなみじめな下降ではなくて、
穏やかで、一歩一歩踏みしめられる、
自分を完結に導く、
そういう辿り方だ。
土曜の夜は、プチ同窓会だった。
高校の時、男子バレー部のマネージャーだった私。
スポーツをやりたかったけど、亀のような運動神経でどうしようもなく、
中学のバドミントンでも懲りたので、マネージャーという道を選んだ。
この間、10年ぶりにもう一人のマネージャーと会ったことをきっかけに、
連絡をとれる部員にメールして、集まることになった。
この土曜日はその第一回目。(第二回は別メンバーでまた8月にある)
東京で仕事をしているNと、京都で仕事をしているO。
私たちの合計4人。
高槻で個室がある店を選んで、昔話に花を咲かせた。
不思議なものだなぁ、
私は、もっと若い時、「久しぶりに会って昔話をする」なんてこと、
絶対にやりたくないと思っていた。
それはなんだか年寄りくさくて、ちょっとカッコ悪く思えたからだ。
なのに、なんだろう、この感じ。
「あの時、こうやったやん?」
「あった!あった!そんなこと!」
「え?あの時、そんなこと思ってたん?」
そんなふうに、昔話に相槌を打って、自分も思いつくままに話して、
そうやって、過ぎ去った時間によって隔たれた距離を縮めていくような作業が、
なんだか心地良くて楽しくてたまらなかった。
歳をとるっていうのは、こういうことなんだな・・・と思いながらも、
それは、昔想像していたような、みじめな感じはしなかった。
たぶん、今が幸せだからなんだろう。
もし、不幸だったら、こんなふうに時間を戻していく作業は、
きっと後で私をみじめにしただろうと思うのだ。
Nは独身、Oはうちと同じで夫婦二人、もう一人のマネは3人の子どものお母さん。
それぞれの人生を歩みながらも、こうして共通の昔話で明るくなれることが嬉しかった。
NとOの二人がすっかり酒飲みになっていて、
「酒飲み始めたら、あんまり食べなくなる」と言ってるのに親しみが湧いた。
単なる酒飲みのオッサンやなぁと思いながらも、嬉しくなる。
土曜日で2時間制だったので、その後、別のバーに移動。
バーボンのグラスを傾けて、チーズ。
ビール、日本酒といった後で飲むには一番これがいい。
エズラ、エバン、またエズラ。
「さんちゃん、いつもこういうとこで飲んでるん?」
「さんちゃん、そんな酒飲みやった?」
二人が「さんちゃん」と言うのを聞いて、懐かしくなる。
今はあまり「さんちゃん」と呼ばれることがないからなぁ。
それも、男の人で私をそう呼ぶのはかなり限られていて、
たぶん部員だけだから、ちょっとくすぐったいような心地良さを味わっていた。
(たまに和田さんがふざけて、「おい、さんちゃーん」とツッコむけど)
Nが実家に顔を出さないといけないから帰るというので、
残った3人でまた別のバーに移動。
私のいきつけの店だ。
そこで、ウイスキーをストレートで2杯。
もうとっくに終電はなくなっていたが、みんなタクシーで帰れる距離。
高槻駅前で別れて、京都方面のOと二人相乗りで帰って来た。
「俺、高校のとき、さんちゃんのことちょっと苦手やったわ」とO。
「そうなん?!なんでよ?!」
「なんか怖かった」
「・・・まあ、ちょっと荒れてたしね」
そうなんやなぁ、部員には優しいつもりでいたんやけど。
昔の自分をちょっと不憫に思い出しながら、夜の街を眺める。
蒸し暑い体育館の空気
跳ねるボールの音
飛び散る汗
みんなの掛け声
「あの頃」が戻ってきて、ハッとする。
一生懸命な人たちを、一生懸命に追っていた。
コートの中は、マネージャーには遠かったから。
「また飲みに行こう」「うん、連絡してなー」と、
高校生の部員が、今度は飲み友達になった。
タクシーを降りて、大好きな我が家へと向かいながら、
やっぱり一生懸命やることは悪くないなと思っていた。
ほら、何年も経った後で、こんなご褒美をもらえる。
一生懸命やっていなかったら、たぶん、この「時」も「想い」もない。
最近、この歳になって、いろんなことが自分の中で完結していくのを感じている。
たぶん、人生のターニングポイントはもう過ぎた。
後は折り返しながら、人生を辿っていくのだろう。
でも、不思議なことに、それは思っていたようなみじめな下降ではなくて、
穏やかで、一歩一歩踏みしめられる、
自分を完結に導く、
そういう辿り方だ。