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明日元気になれ。―part2

毎日いろいろあるけれど、とりあえずご飯と酒がおいしけりゃ、
明日もなんとかなるんじゃないか?

北新地はいいなぁ

2009-11-02 01:18:57 | 仕事
先週、新しく仕事をいただいているスーパーの社内報を制作している会社の社長さんと、編集の方と一緒に飲みに行った。
ここの社長さんはおいしいものが大好きで・・・

連れて行っていただいたのは、北新地!

ああ・・・びりけん以外で新地で飲むのはめっちゃ久しぶり
上品かつ華やかで贅沢、そして少し黒い影がある……あの雰囲気がとても好きだ。
ミナミのほうのごちゃごちゃした感じとも違うし、
京都の祇園の敷居が高い感じとも違う。

今の1.5倍稼いでいて、それも貯金もせずに全部を飲み食いに費やしていた頃は、
毎週のようにびりけんに通って、さらに新地にもよく行った。
今ではすっかりご無沙汰の街……
でも、やっぱりいいよなぁ。

さて、連れて行っていただいたのは、鯨のお店。
社長さんが毎週のように来ていたお店だとか。

これがまた旨い~!!



なんかお上品だしね。
デジカメ忘れて携帯で撮ったら、ピンボケしてる・・・残念。

特にお造りがおいしかったなぁ。


↑手前、赤身。左から、さえずり、かのこ、本皮。

どれもおいしかったけど、かのこ好きやわ。
後味がめっちゃ甘い。

それからおでんがあって、あとはお鍋と雑炊。



お出汁がとてもおいしくて、いくらでも食べられる感じ。
雑炊もすごく味が濃厚でたまらんかった。

どれもおいしくて感動したんだけど、一番感動したのは、社長さんが子供みたいに、
「おいしい~!おいしい~!」
って食べてること(笑)
60歳のおじさんが、あんなに「おいしい~」って叫びながら食べるのを初めて見た。
なんか、それだけで、ああ、この人って本当にいい人なんだなぁと思った。
それを聞いているだけでこちらも美味しさが倍増したし、とても幸せな気分になった。
こういう人のもとで仕事ができるのは何よりの幸運。
私は本当に運がいいのだ。

そして、11月後半と12月にも取材のお仕事をいただいた。
12月は東京の新店オープンにも同行させてもらえる。

前回初めてやった仕事ぶりを気に入っていただいたとのことで、
これから少しずつだけど、仕事を任せていただけるらしい。
本当にありがたく、必要としてもらえることが嬉しかった。
期待を超えられるような仕事をしなくては。
もっと勉強もしないとなぁ。

仕事は、少しずつ自分のやりたかったことができているように思う。
先週かかりきりだった会社案内パンフの仕事も、
「さすがです!私の伝えたい事を、忠実に表現してくださっています」
という、私にとっては最高の褒め言葉をいただいた。

ずっと「ライター」としての自分の立ち位置があやふやだったけど、
最近はもうはっきりしている。

「想いはあっても言葉にして表現できない人の代わりに文章を使って表現する」

これが定まってから、なんだかスッキリした。
それまでは「自分はライターをやりたかったんだろうか?」とか
「ライターに向いてるんだろうか?」とか、いろいろ悩んでいたのだけど。

だから、今回のように会社案内パンフ制作を頼まれて、
社長さんがただ想いを語るのを聞いて、
それを構成しながら文章にしていくというのは、まさに自分がやりたいこと。
そして、「忠実に表現している」と褒められたことは本当に嬉しかった。

先月は忙しくて終わらせたかった仕事を3つも残したままで11月を迎えてしまった。
11月はもっともっと頑張ろう。
なんとなく軌道が修正されてきた気がする。
この流れに乗って、もう少し先まで見てみたい。


どこへ向かうか・・・

2009-10-27 23:42:06 | 仕事
今日、今年度で塾を辞める決心がついた。

ずっと悩んでいたし、教えることは嫌いじゃないから、できる限り続けたいと思っていた。
また、不景気で仕事が減っていることもあったので、重要な固定収入源でもあった。

でも、この2、3日は、この結論に向かっていたんだと思う。
そういう出来事がいろいろあった。
決定的だったのは、東京での仕事が入ったこと。
それが、ちょうど次のテスト当日とぴったり重なっていた。
せっかくもらえたチャンス。
どうしても、どうしても行きたかった。
でも、諦めるしかなかった。

大学生のアルバイトの講師が、大学の試験だとか、授業だとか、就活だとかで、
塾に来られないというとき、私は代わりに入ってあげることができる。
それが自分の役目だと思っていたし、ずっと守ってきたつもりだ。
でも、自分が困った時に助けてくれる人はいない。
山口くんは「代わりますよ」と言ってくれたけど、今はレギュラー講師が少なくてギリギリでやっている状態。
時間割によっては、誰も人の分までやれる余裕なんてない。

「諦める」という選択肢しかないのだ。

こうなることが怖くて、2年前に塾に戻ってほしいと言われた時、「授業はもたない」ということを条件にした。
だけど、周りの人の予想通り、今やテスト対策になると6クラスももたないといけないまでになっている。

たぶん、「私がいるから」なのだ。
私がいるから、私にまわってくる。
でも、私がいなければ、誰かがやるはずだ。
そういうものなのだ。

自分にとって、一番何が大切かと考えたとき、それは間違いなくライターという仕事だ。「書く」ということだ。
決して、塾の教えるというアルバイトではない。

でも、本当にやりたい仕事が来たときに、塾のために断らなければならないのでは、本末転倒。
もう、辞めなければ・・・

今いる講師はみんないい人たちばかりだし、生徒もやっかいだけどかわいいし、
やっぱり教えることも好きだから、なんとなく「ここにいてもいいか」という気持ちになっていた。
でも、やっぱり違う。

今日の東京行きを断ったことが大きかったけれど、その伏線みたいなことはこの2、3日でいろいろあったのだ。
ライターとして勉強不足であることに打ちのめされたり、
プロとしての仕事ということを考えさせられたり・・・

塾にいれば、ある程度の固定収入はあるし、
今年は不景気でそれに助けられた部分も大きいから、
あえて辞めようと思えない自分もいた。
そういう甘さもあった。

そして、何よりも責任感がある。
今年はもったけど、来年を担える講師が育っていない。
育てられていない。
「助けてほしい」と手を伸ばされたら、それを払う勇気は私にはない。
なかった。

恩返しをしているとも思っている。
堀先生にでも、ひのきにでもない。
これまで自分は多くの人に助けられてきた。
いつも困ったときには、たくさんの手が伸びてきた。
だから、今回は自分が恩返しをする番だと思った。
困っている人がいるのだから。
そして、何かしら自分にできることがあるのだから。
こうやって、世の中はまわっているんだと思っていたから。

今もその気持ちは変わらない。
だから、いつも、本当に、苦悩している。

自分が本当にやりたいことをすることは、人としての道にそむいているのではないかと。
まだ、これまでにたくさんの人からもらったことを返せていない。
恩返しはまだ足りない。
なのに、出て行くのか・・・

でも、自分の本来の仕事ができなくて、
悔しくて悔しくて、涙が止まらない日もある。

そして、ひのきのことが心配で心配で、眠れない夜もある。

そんなに大きな人間ではないから、抱えすぎるとあふれ出す。
この間のテスト対策中も、「もう限界」ということが一度あった。
あっちもこっちも、あれもこれもで、どれも大切だからどうにもできなくて、
泣きたくなって、うまくやれなくて、
でも、誰にも言えなくて。

自分で決断しなければならないことだとわかってはいるんだけど、
とても難しい。
ひのきへの愛着とか、そういうことではないのだ。
もっと自分自身の倫理の問題。

まだまだ人生の清算はできていないのに、
自分自身の幸せだけなんて考えたらバチが当たると、
いつもそう思ってしまう。
だけど、もっと上を目指したいという欲望と、
昔のように体も動かず、限られた時間だけで何かをしなければならないという現実とが、私の上にのしかかる。

どこへ向かえばいいのか。

THE BLUE HEARTS / チェイン・ギャング


穏やかで優しい人として生きることが願いなんだけど

2009-10-24 01:54:45 | 仕事
今日は、生徒がわけのわからない文句をつけてきて、ややギレ。
全く関係のない、間に立ってくれた樋口先生に半ギレになってるし・・・
夫に話したら、
「樋口先生に、謝り!樋口先生、全く関係ないやん!」と言われた。
まさにそうです・・・

こういうところは、いくつになっても相変わらず子供なのである
いやいや・・・ほんま、反省せな。

生徒のことを「子供なんだから」という目で見ることができない。
攻撃されたときは特に
子供が子供に逆襲するのと同じで、それも多少は私のほうが賢いもんだから、
どうやって正論をわからせようかと、正しさを押し付けようかと、
そういう発想になってしまう。

いかん、いかん・・・大人げない
今度の授業で、ちゃんと大人らしく和解しよう。

30歳を超えてから、学んだことがある。
友達に話したとき、「そんなことに今頃気づいたん?!」と笑われたが、
人と意見がくい違ったり、理解し合えないことがあったとき、
「自分の正しさを主張すること」と「穏やかに人とうまくやること」
のどちらを選ぶほうが人生は楽しいか、ということを最近知った。

当然、後者である。

でも、30歳を超えるまで、ずっと前者だった。
今でも夫にはよく「かおりの言ってることは確かに正論や」と言われることがある。
とても憤慨されながら・・・

正しいことを言っていて、相手もそのことはわかっているのに、
なぜ相手は折れないんだろうかと、ずっとそれが不思議だった。
「まあ、いいやん」とか「わかった、わかった」という言葉で逃げたり。

なぜ?
私は別にいつも自分が絶対的に正しいと思っているわけではないし、
間違っていることがわかれば謝るし、考え方を正す。
でも、知りたいのは「正しいこと」なんだ!「真実」なんだ!
・・・ずっとそう思って生きてきた。

しかし、最近になって、世の中には白と黒のことだけじゃないと知る。
グレーのものがほとんどなんだと。
それを白黒はっきりさせようとした瞬間から、人との間に溝ができる。
もしくは高い壁ができる。

グレーはグレーでよく、その人の捉え方でいいのだ。

コナンには悪いけど、真実は一つじゃないってことね。

そんなことを最近になってようやく学んだのである・・・
でも、今日みたいにたまーに学んだはずのことを忘れ、
それも子供相手に本気でむかついたりしてしまう。
頭の中で、どんなふうに正しさをわからせてやろうかと、一瞬そんな計画が浮かぶ自分が怖い

いややなー、こんな先生・・・こんな大人・・・

もう穏やかに生きていくことを誓ったのだから、やめないと。こんな自分。

ひのきの伝説の講師・「さみ」ことAさんに、
この間「最近、学んだ」とこの話をしたら、
キョトンとした顔をして、それから、
「相変わらず、いっつも何か考えてるんですね~」
と言われた。

ああ、恥ずかしい・・・

彼女は白黒とグレーの問題で悩むことなんてないんだろうなぁ。
やっぱり人間の格が全く違うのだ。

半年くらい前、和田氏と焼鳥屋で飲んで話していたとき、
私が、何を思ったのか、このAさんか現講師のMさんのように、
穏やかな優しさをもった人間になりたくて、それを目指しているんだ、
と話したら、和田氏、大爆笑・・・
「目指すところが、ちゃうと思うわ」と。

「でも、なりたいねん!」と私。

いいよね・・・人間、夢や目標は高く!!

そう。
もう、いろんな争いに疲れて、今はただ穏やかに優しく生きたいのだ。

歳をとると丸くなるってよく言うけど、これはほんまやと思う。
丸くなった!!(これでも!

すぐキレるのは、自分に自信がないことの裏返しらしい。
まあ、そうなんだろうな・・・

この間、元生徒のコウちゃんの履歴書を手伝った時に、
「教えることは、教えられることなんやで」と偉そうに語ったけど、
本当にそうだなぁと、相変わらず思う。
子供(生徒)といると、いつもいろんなことを教えられる。
ひのきで働いていなかったら、私はずっと足りないままの自分だったろうと思うし。

やっぱり感謝かなぁ、ひのきには。
ちょっとずつでも、良くなってると思う。

「知性がなければ犯罪者になっています」
↑よく当たるという、大手企業で使用されている性格判断の結果



終わり良ければ、すべて良し

2009-10-16 03:05:16 | 仕事
ひゃっほー!!

終わった、終わった、怒涛のテスト対策!

今日夜11時にテスト対策が終わり、生徒を帰し、1杯みんなで飲みに行って帰って来た。
そこから、夫の仕事の相談に乗りながら日本酒飲んで、
今は一人になってハーパーをロックで飲んでいる。

あー、めっちゃ幸せ
全然疲れてないし、眠くもない。
完全に気分が高揚してる。

10日間、長かったけど、頑張ってよかった。
昨日、テスト前日で、熱く国語の授業をして、残る生徒を丁寧に教えていたら、
生徒から「神」と呼ばれている和田さんに褒められた
「偉いなぁ」「気合入ってたなぁ」と。
私、褒められると伸びるタイプ

そして、結果もよかった。
今日、塾に行ったらみんなが声を揃えて「国語できた!」「めっちゃ当たった!」と言ってくれた。
それがもう嬉しくて嬉しくて……。

やっぱりみんな一生懸命やってるから、結果が出ないと申し訳ない。
一生懸命やった分、報われてほしいのだ。
「頑張ってよかった」と思ってほしい。

昨日の私は神がかっていて、60問もある漢字の問題から10問出題されるのを、5問も当てた。
Cクラスの子たちが興奮して口々に「昨日やった漢字めっちゃ出たし!」と言ってくれるのがたまらんかった。
みんなの嬉しい顔を見るのが、私も嬉しい。

今まで意地悪だったBクラスの生徒も、
「先生の株、これで上がったで」と言ってくれた。
嬉しくて、「やったー!」とはしゃいだら、
「あー、調子乗るからまた株下がったわ」と冷たくなったけど

でも、今年の生徒はやっぱり全体的にみて、いい子たちだと思う。
Cクラスの子でも、一部を除けばみんな真面目に必死に取り組んでくれる。
なんとかしてあげたい、と自然に思える生徒たちだ。

でも、人間の能力って差がある・・・悲しいことに。
1ヶ月かかってプラスマイナスの計算を教えた某生徒は、
テスト対策になっていろいろ詰め込みすぎて、頭の中が崩壊した
実力テストの5+(-7)ができなかったのだとか
あああ・・・また0点か・・・

0点をとる人が現実にいるとは……。
のび太だけだと思っていた

でも、なんとか入試までには少しでもマシにしたい。
本当に純粋でいい子なので、何でもしてあげたい。
明日の数学のテストが、0点ではありませんように……。
(ちなみに前回は0点)

今日は本当に気分がいい。
明日から誰にも会わないでいいと思うと、それだけでテンションが上がる

基本、オタクなので、10日間も外に出て人(生徒)と密接に過ごすのが結構つらかったのだ。
別に疲れてはいなかったけど、ただ、一人になりたかった。

一人でいるのが、大好き!
生まれてからまだ一度も「退屈」って感じたことはない。
たまに「ヒマで……」と言う人がいるけど、ヒマってどんなん?
私は子供の頃から一人でなんぼでも遊べるタイプやし
小学生の頃はずっと何か作ってるか本を読んでるかだった。
26歳まで、ほとんどテレビって見たことがなかった。
世の中の流行ってるものとかから完全に隔離された状態で、
それでも全く退屈を感じなかった。
やりたいことや作りたいものでいっぱいだった。
今でもそれはそうで。

一人でいろいろ遊ぶのが一番楽しい
明日から3日間、できれば一歩も外に出ずに過ごしたい!
とりあえず、明日はまず掃除だ。
実は、もう2日も床を磨いていない
ヤバイよなぁ……

明日からの3日間は、
衣替えして、ベランダの植木の整理して、大掃除して、
本読んで、ギター練習して、文章書いて、
料理して、ブルース聴いて、酒飲みたい。

ギターはようやくFを押さえられるようになったので、
コードチェンジを素早くできるように練習する。
それから、いっぱいブルース聴きたい。

日記も書きたいことがたまっているので、明日は書くと思う。

そんなふうにやりたいことがいっぱい。
こんなことを考えてる時が一番楽しいかも。

労働の後の1杯(8杯目)って、なんでこんなに美味しくて幸せなんだろうな。

コウちゃんの履歴書

2009-10-13 00:58:45 | 仕事
2、3日前の朝、メール着信があった。
昔の生徒、コウちゃんからだった。
中2・3と教えていて、今年19歳。
中学を卒業してからは会っていなかったけど、たま~にメールが来ていた。

今回のメールは切羽詰っていて、
「先生しかいないんです。助けてください!」とのこと。
彼は高校卒業後、料理人を目指して調理学校へ通っている。
その料理学校の講師の求人募集があり、来年卒業したら勤めたいのだとか。
ただ、そのために来週、志望動機などを書いた履歴書を提出しなければならない。
それがうまく書けないのだという。

・・・そんなん、お安い御用やん
「今日の授業が10時までやから、10時半頃にひのきにおいで」と返信すると、
「ほんまにいいんですか!ありがとうございます!絶対行きます!」
とすぐに返事があった。

中学の頃はやんちゃばっかりしてたけど、こうやって私にも敬語が使えるようになったんやなぁと、変なところに感動(笑)

やんちゃはするけど、心根は素直で優しくて、背も高くて結構男前の子やったから、どんなふうになってるか、楽しみだった

授業を終えて10時過ぎにコウちゃんはやって来た。
思っていた通り、いい男になっていた。
少しはにかみながら、近況などを語る。
私はすっかり親戚のおばちゃんモードで、「こんな大人になって……」としみじみ。

そして、早速本題である履歴書作成にとりかかった。

たぶん、これだけは誰にも負ける気がしない
私の本業でもあるし、特技でもある。
料理人になろうと思ったきっかけや、学校で学んだこと、将来の夢など、
いろいろとインタビューしてメモしていく。
一通り質問を終えたら、それをワードでさっと文章にまとめる。

いつも「それがすごいわ」と堀先生に褒められるけど、
決してプロが書いたようでなく、あどけなさを残し、でも、しっかり言いたいことは簡潔に述べられている、そんな文章を5分くらいで作成する。
(高校受験で志望動機を提出しないといけない学校もあって、いつもやっている)

仕上がったものをコウちゃんに見せ、「読んでみて」と言うと、
彼は私の書いた文章にじっくりと目を通した。

詠み終わると、自分の腕をさすって
「あー、鳥肌立ったわ。すごい」と言う。
「言いたいこと伝わってた?」と聞くと、こう答えてくれた。

「俺が書いたみたい!」

・・・わかるだろうか?
私のほうがその言葉で鳥肌が立った。
めちゃくちゃ嬉しかったのだ。
これがライター冥利に尽きるということだ。

いつからか、人の想いを文章で代弁することが、
自分が「ライター」という職業をやっている意味の一つだと想うようになった。
世の中には、伝えたいことはいっぱいあるのに、それが文章というカタチにならない人というのがいる。
でも、私はそれを代わりにやってあげられる。
それが、自分の「仕事」なんだと思っている。

確かに、新聞や雑誌に自分の文章が載ったときは嬉しいし、
何か一つの作品として冊子になったりしてもやりがいを感じられる。
だけど、この時思った。
どんなにお金を積まれても、どんなに名誉な作品を作れても、
この「俺かと思った!」という言葉以上のやりがいはない。
久しぶりに、心が動いた出来事だった。

コウちゃんに料理人を目指した理由を尋ねたら、こう言っていた。
「ばあちゃんに、焼き飯作ってあげてん。誰でも作れる、たいしたことない焼き飯。
でも、ばあちゃんはそれを泣きながら食べてくれてん」

同じだなぁと思った。
自分の行為で人を感動させることができる喜びって、それを味わった人にしかたぶんわからないと思うけど、
なんかものすごいパワーがある。
これまでの劣等感とか、いやな自分とか、失敗とか、
そんなこと全部「どうでもいいこと」にしてしまうくらいのパワーが。

あのパワーを得る瞬間の感動を得たくて、それをやり続けるのだ。

コウちゃんの焼き飯の話を聞いて、改めて自分を振り返った。
同じだ。
私も、自分の書いたものに感動してくれた人がいるのを知ったときに、
文章を書くことを仕事にしようと思った。
自分が「書ける」ことを知ったとき、幼い頃からの劣等感や生きていく辛さが全部帳消しになった気がしたのだ。
折り合いがついた、と思った。
これさえあれば、明日も生きていける、と思った。
それくらい、しがみついた。
それくらい、パワーがあった。

だから、今も書き続けている。
書くことを仕事にしている。

コウちゃんの履歴書は、当然無償だったけど、
最近やった「仕事」の中で、一番いい仕事ができた瞬間だった。
たった数行の文章を読んで「鳥肌立った」と言われる喜び、
これはしばらく忘れられないな……

それから、卒業して数年経った今も、こうやって私を頼ってくれること、
それが何よりも嬉しかったんだ


始まった・・・怒涛のテスト対策

2009-10-07 11:56:57 | 仕事
昨日からテスト対策が始まった。
10日間休みナシで、合計20コマくらい(1コマ120分)

これだけならたいしたことないかもしれないんだが、
教材準備が面倒・・・
私は3つの中学の国語と、2つの中学の数学をみる。
数学は普段使っている教材でだいたい対応できるが、
国語はそれぞれの中学に合わせて1から教材を作らなければならない。
これにかなりの時間がかかる・・・

さらに、昼間は本業の仕事して、夫のお世話と家事をして……
家のプランも立てないといけないし……
まあまあ混み合っている。

といっても、たいして「忙しい」とは感じていない。

人生において、「もう二度とあれほど忙しいことはないだろう」と思えるくらい忙しかった期間を経験しているので、
今は多少忙しくなってもなんだか余裕
自分の限界を知ってしまっているので、それ以下のことはへっちゃらなのだ。

正直、もうちょっと忙しいほうがいい。
もっと仕事がほしい。(授業以外でね!)
まだまだ集中力が足りない。
本当に限界まできていると、常に脳内が活発で興奮状態になり、集中力も増す。
本来自分が持っている能力が最大限に引き出される。
こういうときって、ものすごい快感……

そして、こういう労働の後の酒がまた旨いんだ

授業は、年々しんどくなってきている。
4時間連続が一番キツイ。
単純に、立ちっぱなし、しゃべりっぱなしがしんどい。
歳だから、体力衰えてるんだよ・・・腰も弱いし

授業は基本的には楽しいし、好きだけど、
いつまでもここにはいられないなぁと、真剣に最近考えている。
1年だけのつもりが既に2年目やし……

今年度で辞められたら・・・と思うけど、どうなんだろう?
あと半年で講師は育つのか?!

またいろいろとひのきのことで悩みがつきない秋がやって来た。
このシーズンになるといつも来年度のことが気になる・・・

ほんま、身の振り方を考えないとなぁ。
不景気を抜け出さないと、ライター仕事もなかなか安定しないし・・・

ま、とりあえず、10日間テスト対策がんばろ。

「太陽さん作戦」再び!

2009-09-17 12:02:35 | 仕事
寝坊した朝って、完全にへこむ。

昨日は「第1回ハイボールの会」を終えて帰宅して、
まだ仕事して(!)、
その後、1時半から夫とエズラを飲み始めて、
気づいたら布団に寝かされていた。

寝る寸前までバーボンとか40度以上の酒を飲んだ日は、翌朝が辛い。
目覚まし鳴ったけど、起きられず……
お弁当できず……
パジャマのまま夫を送り出し、一人へこんでいた。
たぶん、ハードな1日だったから、体が疲れていたんだろうけど、
それにしても飲みすぎやろ。

ちゃんとせな……

しかし、もしかすると、へこんでいるのは寝坊したことじゃないかも。
昨日の授業のことが頭からはなれず、とてもしんどい。
今、個別の授業もやっているのだけど、この時間は「癒し」。
生徒は二人とも熱心にやってくれるし、確実に成果も出ている。
昨日はフルヤ君がついに「-6+4」などの計算を間違えずにできるようになった。
文字式の掛け算もできるようになっていたし……。
本人も私も嬉しくて、
「すごいやん!」
「褒められた~!」
と、とても意味のある時間を過ごせた。
帰りは二人とも「今日やったプリントちょうだい。家でやる~」と言って持って帰る。
それだけで、私はなんか涙が出そうになる。

「あー、今日も楽しかった」
って、そう言って帰っていく姿を見て、これが本来のひのきだよなぁと思うのだ。

時代と共に生徒の性質は確実に変わってきていて、
Cクラスの子を講義スタイルで見るのは難しくなったことを感じる。
あの子たちも個別で見てあげればちゃんとやるし、成果も出せる。
それが、クラスに入ると誰か一人が集中力がない日は、
そのムードに押し流され、全体に広がり、意味のない授業となる。

ホワイトボードで「みんな」に説明していることは、聞けない。
目の前に行って、「彼」に対して教えないと、聞く体勢になれないのだ。

「なれない」というのが問題。
たぶん、自分でもどうしようもないのだろうとも思う。

最近、そんなに手がかからなくなってきたなぁと思って安心していたのだけど、
昨日は一人二人のために、完全に崩壊してしまった。

本当は全員個別で見てあげられたらいいのだろうけど、そんなわけにもいかないし、どうしたらいいのかなぁとまた悩む。
中でも、全くできない女の子がいて……。
本当に、全くできないのだ。
じっくり見てあげたいけど、その子だけにつきっきりになるわけにもいかず。
結局、真面目にやってるその子にも意味のない授業となってしまう。

2乗するのをすぐ忘れるので、「2乗してや。忘れたらあかんで」と言って、
1問やるのを見届けてからひとまわりして、その子の席に戻ってくると、
残りの問題は全部2乗を忘れている……
結局、全部消させて、もう一度やり直し。
みんなが1枚終わらせている間に、2問くらいしか進んでいなかったりもする。
それで答え合わせするのはかわいそうだから、少し待つ。
待ってると、できてる数人が騒ぎ出す。
「早くできたらこれやって」と別のプリントを渡しても、もうやらない。
私はその女の子につきっきりになって早く終わらせようとしているので、
他の子に目が届かなくなる。
すると、騒ぎ出した子につられて、まだ終わっていない子もしゃべり始める。
手が止まる。

……そんな感じ。
この女の子を個別で見てあげたいなぁといつも思うのだけど、そうもいかず。
どうしたらいいのかなぁと悶々と考えていると、へこんでくる。

そして、あまりに目に余る態度の生徒がいたので、昨日は怒ってしまった。
そのことを思い出しても、へこむ。
人とぶつかるほどエネルギー消費することってないから。

はっ!
「太陽さん作戦」はどうしたんだ?!
もう怒らない、キレないって決めていたのに……。
またやっちゃったよ……。
ほんま、学習せんなぁ。

あさっての授業、どうしようか。
とりあえず、気持ち悪いほど優しいキャラでいくか。
「太陽さん作戦」リターンだ。(←完全に忘れていたよ……)

※太陽さん作戦とは……
 北風のように力や圧力で人を動かすのではなく、
 太陽さんのようにあたたかく優しく照らすことにより、
 相手が自らかぶとを脱ぐように仕向ける作戦。

新しい仕事スタート

2009-09-04 13:26:35 | 仕事
ただ今ちょっと休憩中。
2、3日更新していなかったので、少し書こう。

最近、自分の内に入り込むことが多く、
どうもマイナス感情に振り回されていたように思う。
なので、今日は意識して明るめの話題で。

ベランダの春の花も終わり、今は朝顔とゴーヤがひたすらツルを伸ばしている。
そして、やった!!
ついにゴーヤができた!!



これって、いつ頃が食べごろなんだろうな。
プランター栽培だから、そんなに大きくはならないと思うのだが、
収穫の時期がよくわからない

早く食べたいよ~

============================================

今週から仕事が忙しくなってきた。
塾も月水金と行かなければならないし、コマ数も増えた。
というのは、夏休みから来た新しい生徒がいて……
それが、去年のフジタ君以来の「数学0点」少年で……

-6+4ができないので(中3です!)、クラスで見るわけにもいかず、
個別指導でしばらく面倒をみることにしたのだ。
中2なら個別の先生に任せるのだが、中3なので最終的にはクラスに戻る。
それならば、自分で最低限必要なことだけ教え込んだほうが効率がいいと思い、
珍しく個別指導をかって出た。

たまにやると、個別も楽しい。
というか、この生徒が「天真爛漫」とか「無邪気」とかって言葉がぴったりの少年で、
ちょっとしたことでもすぐ「あはははは~」と笑う。
無邪気な小学2年生の少年がそのまま中3になったって感じだ。

あんまりずっと笑ってるから、「毎日楽しいか?」と聞いたら、
「うん。楽しい~何でもおもしろい~」と答えた。

素晴らしい。

素直なイイ子だし。
なんかあんまり楽しそうだから、こっちも楽しい気分になってくるのだ。
すごいな、この影響力。

私ももうちょっと、こういうふうにならないとあかんなぁ(笑)
小難しく考えすぎず、大らかに。
個別で付き合いながら、ちょっとイイ影響をもらいたいと思ってる。

生徒から学ぶことって多い。

さあ、半年後、彼がどうなるのか……?
フルヤ少年の成長ぶりをお楽しみに

============================================

塾と並行して、昼間も忙しくなってきた。
この間書いていた、とてもいい出逢い。
社内報の制作の仕事がスタートしたのだ。

先週、さっそく1件取材。
それと、練習のために取材同行もさせてもらった。
1回きりの仕事でなく、これからずっと(気に入ってもらえれば)
仕事をさせてもらえるので、いろいろ学ばなければならない。

取材の仕方や文章の書き方は、当たり前だが、できる。
でも、社内報はその会社の社風というのを意識しないといけないから、
そこを学び、慣れていく必要がある。

社長さんの取材に同行させてもらったが、とても勉強になった。
いつも自然にやってきたことだけど、
「PDCAの順番で取材してまとめるといい」と聞いて、
なるほどなぁと思った。

この会社は、スーパーマーケットの社内報を3社分制作している。
経験がいかせる業界でよかった。
久しぶりにスーパーのバックヤードや食堂に入って、なんだか懐かしかった。
いろんなことを思い出した。

来週は4件、再来週は3件の取材が入っている。
そのアポをとるために店舗に電話したけれど、社員の方はみんな感じがよかった。
社員教育がきちんとできている会社みたいだ。
そして、長い間、社内報を発行しているので、取材されることにも慣れている。
とてもやりやすい環境。

2日前に初めて任された取材に行き、いきなり本部のかなり偉い人の取材をしたが、
話がとても楽しかったし、勉強になった。
韓国のスーパーの指導をなさっている方のお話で、興味深かった。

だけど、勉強不足も実感!
社内報の仕事から離れて3年弱。
この間、流通や小売業の勉強から離れてしまっていた。
前はビジネス本や雑誌をよく読んでいたのだけど……。

この週末に、スーパー業界に関する本を買い集めて、勉強するつもりだ。
もともと好きな世界なので、少しも苦痛ではない。むしろ楽しい。

社長も編集のHさんも、裏表がない人で付き合いやすく、
私さえちゃんとしていれば、長く一緒にお仕事をさせてもらえるような予感……

とにかく、最初の号の取材&執筆、頑張ろう!
新しい仕事って、なんでいつもこんなふうに楽しいのかな

本当にいい出逢い

2009-08-24 23:05:04 | 仕事
今、本当に幸せな気持ちでいる。

今日は早速、先日ここにも書いた新しい仕事先の方との顔合わせ(飲み会)で。
編集のHさん、社長さんと3人で、しゃぶしゃぶのお店へ。
私ごときに、素敵なお店を用意してくださって、本当に美味しく楽しい時間を過ごすことができた。

社長さんはとても気さくで、おしゃべり好きな方。
またそのお話が楽しくて、ずっと笑いが絶えなかった。
Hさんはお会いするのが二度目ということもあって、さらに親しくお話してくださって、
しみじみ、いい出会いってあるんだなぁと感じられた。

性質が、とても私と似ている気がする。
裏表がない。
それが、会った瞬間からわかる。
私も、ホンネとタテマエを使い分けられない人間なので、安心する。
やっぱりそういう人が付き合いやすい。

私は基本的に同い年か年下の人と関わることが多い。
なので、自分より少し年上のお姉さんみたいな人と仲良くなれたことが嬉しい。
本来の私は甘えたで、ぼんやりしているところもあるので、
そういうのを許してもらえるような、年上の人との関係はありがたい。
サービス精神旺盛なので、どうしても年下だと「頑張らないと!」と思ってしまうので。

友達でも、私のことを「あかんなぁ」と言ってくれる人が楽だ。
あかん自分でいいんだと思えるから。
でも、ちゃんといいところをわかってくれているのも伝わるし……。

Hさんとは、また近いうちに「打ち合わせ」と称して、
高槻の私の行きつけのウイスキーが美味しいお店へ行く約束をした。
すごくパワフルで、私の知らない世界を知っていそうな方なので、
もっともっといろんな話をしたいと思った。
バーへ行くのが楽しみだ。

でも、こうやっていい人とめぐり合えたのだから、
ますますいい仕事をしなければならない。
期待に応えるのではなく、期待を超えられるように。

「あなたに頼んでよかった」と、そう言ってもらえるような仕事をしたい。
というか、絶対する!!

私がいつも思うことがあるのだけど、
人が持っている能力なんて、そんなに大きなものじゃない。
ましてや、私なんて本当にちっぽけな能力しかない。
だけど、私は「人の想い」で動く。
自分の力が2か3であっても、その人の気持ちに応えたいから、7も8も力を出す。
仕事というのは、そうでなければならないと思っている。

だから、出会いが大切なんだ。

私は本当に人に恵まれている。
運がいい

塾で教えるのも好きだ。
とにかく生徒がかわいい。
アホな子ほど、かわいい。
「アホか!」って言いながら、いつも幸せな気分になる。

だけど、自分を救ってくれるのは、やっぱり「書くこと」だけだと思う。
恋人より親友より家族より、一番近い。
子どもの頃から。

そういうものがあってよかった。

自分のために書いて、自分を癒す。恢復する。
そして、人のために書いて少しだけ役に立つ。仕事になる。
人間だけが神様から与えられた「言葉」。
それを使う仕事に就いてよかった。
命を賭けられるほど、大好きなもの。

そういうものがあって、よかった。幸せだ。

奥田英朗の『空中ブランコ』の中にこんな文があったっけ。

  人間の宝物は言葉だ。
  一瞬にして人を立ち直らせてくれるのが、言葉だ。
  その言葉を扱う仕事に就いたことを、
  自分は誇りに思おう。
  神様に感謝しよう。

いつもこんな気持ちでいる。

特に今日はHappy……


直感を信じる。

2009-08-18 17:09:58 | 仕事
「食材と器で料理は決まる」という私のホームページがある。
これは、もう今から9年くらい前に作ったもので、
一時期はものすごいコンテンツとテキスト量で充実していたのに、
リニューアル途中で放棄してしまったという……、
なんとも今では中途半端に残ってしまっているサイトだ。
(現在、更新なし)

もう閉鎖したほうがいいかなぁなんて思っていたら、
それを見たという方から1通のメールが来た。

なんと、仕事の依頼だ。

大阪で、安く引き受けてくれるライターさんを探していたのかもしれないが、
編集者の方が私のプロフィールを読んで
「これは、数年前の私のことか?!」と
びっくりするほど私に似ているということで、
社長と盛り上がり、メールを送ってくれたという。

すぐに返信し、私の実績等を送ったら、
「こんな立派な実績のある方にうちの仕事なんてしてもらえるか……」
と謙遜されたお返事が。

私が今もライターを続けているのかどうかもよくわからない状態で、
そんなにバリバリ働いているイメージがなかったようだ。

でも、メールをいただいた時から、もうこの仕事は引き受けようと思っていた。
それは、私の昔のプロフィールを読んで「似ている」と思ってもらえたこと、
それから、仕事の内容が「社内報」であったこと、
あとは、なんというか……、直感だ。

向こうも直感で私にメールを送ってくれている。
だとしたら、私も直感でいいんだと思った。

早速、今日、会ってきた。
私より少し年上の女性の方。
会った瞬間から、元気なオーラをびんびんに感じ、素敵な人だなぁと思った。
喫茶店に入り、詳しく仕事の内容を伺えば、私が今までやってきたようなことばかり。
基本的には社内報を専門に受けている会社で、私の経験が十分に生かせる内容だった。

それに、何よりもその編集者のHさんがよかった。
すぐに打ち解け、楽しくなった
モルトウイスキー好きで、社長もグルメだとか……。

「家に帰って、一度考えてみてください」とHさん。
「いいですよ。やらせてください」とその場で返事した私。

すると、「わーよかった!!社長に『絶対とってこい!』って言われてたんですよ~」と言う。
思わず、笑ってしまう。
そんないいもんでもないのに、ありがたい……。

報酬についても、「これでダメなら考えます」と言ってくださる。
でも、私は基本的に金額で仕事をしないので、それは別に構わないのだ。
(無償とか、不当すぎる金額なら別だが……)

これから仕事をしていく上で、向こうの期待以上の仕事ができれば、
その時に話すべきことだと思うからだ。
高いだとか、安いだとかは、今言うべきことではない。

私は、自分が楽しいと思える仕事で、
素敵だと思える人と仕事ができるのが一番うれしいのだから。

こんな素敵な人と、また社内報の仕事ができるんだと思うと、
それだけでも嬉しくて仕方がなかった。

「社内報でも、企業取材でもそうなんですけど、仕事をしている人の話を聴くのが好きなんです。
普通の何でもない人もいろんな想いをもって仕事をしてるんだなぁってわかるから……」

私がそういうと、Hさんは、一生懸命うなずいて、
「わかります!私も取材してて、話聞いてるだけで泣きそうになるんです!」
とおっしゃった。

それを聞いて、ますますこの方と一緒に仕事をしたいなぁと思った。
そういう「熱さ」の温度が、自分と似ているような気がしたからだ。
それをHさんも、私のホームページから感じてくれたのかもしれないな。

話が終わって、駅まで歩きながら、何でもない話で笑っていると、
「こういうふうに笑いながら、楽しく一緒に仕事ができるといいですね!」
と言ってくださった。
その言葉にじんとした

早速、9月から取材が入る。
「新しい仕事」はいつだって、わくわくするなぁ
また、社長さんとも会わせていただけるようだし、とても楽しみだ。
期待を超えられるような、いい仕事を全力でしたいと思う。

お盆が明けてから、他にもまたポツポツと仕事が入ってきている。
不景気だといっても、負けずに頑張らねば!!
本当に、仕事があることに感謝だ

前の社内報の仕事を辞めてからは、確かに仕事量的には不安定にはなっているけど、出会う取引先の人はみんないい人たちだし、
そういった意味で本当にストレスなく仕事ができている。
人間関係がいいというのは、仕事をするうえで何より大切だとつくづく思う。

安定したけりゃ、就職してればよかったわけで、
不安定と引き換えに手に入れた自由を、今は本当の意味で満喫できているように思う。
新しい分野にも挑戦できるし、塾もストレスなく趣味的に続けられるし、
今が一番いいのかもしれないな……。

こんなふうに、新しい仕事、新しい人と出会った日は、
感謝の気持ちでいっぱいになる。
私はやっぱり運がいい

いつか、Hさんと社長さんと一緒に飲みに行くのが楽しみだな~

感動しました

2009-07-17 09:51:58 | 仕事
自分がこれまでに人に言われて一番嬉しかった言葉はなんだろうかと考えてみると、
高校のとき、クラブの後輩に言われた、
「先輩といると、いつも感動します」
という言葉ではないかと思う。

私は男子バレー部のマネージャーをしていて、
いつももう一人の美人で何でもそつなくこなすマネージャーと比較されていた。
なぜかスパイクが頭に当たるのはいつも私のほうで、
「さんちゃ~ん
と、何かやらかすたびにあきれられるのは私だけで、
とにかくダメダメマネージャーだった。

「でも、先輩は一生懸命だから。
一緒にいるといつも感動しました」

その後輩マネージャーは、引退するとき、そう言葉をかけてくれた。
救われた、と思った。

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「感動しました」と言われる仕事をしたいと、常々思っている。
上手な文章を書く人なんて、素人でも自分よりたくさんいるのだ。
そんなことを競おうなんて思わない。

ただ、「感動しました」と、そう言われるようなプロでありたい。

それは、作品の内容を読んで、というだけではなく、
仕事への姿勢、対応、そんなものも含む。

今、新しく取り組んでいる、小学生向きの書籍。
100ページくらいのうち、30ページほどを担当させてもらっている。
内容は、世界の国々を小学生が読んで楽しくわかりやすいように紹介するというのものだから、
自分の気持ちを込められるものではないし、私の個性が出るものでもない。

だけど、今日、最初の1単位分の原稿をサンプルとして送ってみたら、

「私の希望以上のものになっていて、感動いたしました。
ありがとうございます」

と編集担当者からメールが来た。

しばらくそのメールの文字を目で追っていた。
じんわりと嬉しさがこみ上げてきた。

やっぱりこうでないと。

この編集プロダクションからの仕事は初めてだから、
いつも以上に気合を入れてやった。
逆に考えれば、他の仕事は100%の力を出し切っていなかったのでは?

やっぱりこうでないといけない。
どんな内容の仕事でも、どんな短い文章でも、
相手の期待を超えれば「感動しました」と言ってもらえるのだ。
期待通りではいけない。

そんなことを改めて感じ、自分を戒めた今朝のメール。

感動してもらえるような仕事ができるプロでありたい。

仕事が幸せ

2009-07-17 00:03:14 | 仕事
学生の頃、試験前になると、やたら部屋の整理を始めたように、
仕事が忙しくなると、ブログの更新が増える(笑)

塾がないときは、起きている時間の9割くらいはパソコンの前にいるので、
更新もしやすいわけだ。

久しぶりに仕事が立て込んできている。
眠れないほど切羽詰っているわけではないのだが、
眠るのがもったいないほど仕事が楽しい
私はやっぱり仕事が大好きなんだと実感する。

人生を振り返って、幸せだと思うことの一つに、
「ずっと仕事が楽しかった」
ということがある。
本当に、社会人になってから、ずっと楽しかった。
それは、そう思える道を、選んできたのだと思う。
その代わり、「安定」とは縁遠いけど。

特に今、いつもより仕事が楽しいと思えるのは、
最近ヒマだったからだろうな……
あと、新しい取引先の仕事をやっているということと。

同じくフリーのゆうちゃんと話していたとき、
「仕事が立て込んでるとしんどいけど、仕事がないときの
あの不安感に比べたらマシやと思って頑張れるわー」
と言っていたけど、本当にそう。
本当に、本当に、そう!!

これはフリーにしかわからない感覚だろうなぁ。

同じくフリーの友達といえば、
栃木でバイオリン職人をしているもんちゃんがいるが、
明日からしばらく大阪に帰って来る!!
うれしいよぉー
うーれーしーいーよーおーーーーー

帰って来る理由は、18日・19日に大阪市中央公会堂で行われる、
関西弦楽器製作者協会の第一回展示会があるから。
そこで、もんちゃんとダンナさんの創った楽器も展示される。

こちら情報です

すごく楽しみだ。
興味がある方は是非足を運んでくださいね。

チラシをもらったのだけど、こういうのを見ると身震いしてしまうなぁ。
周りの友達はちゃんと一歩一歩前に進んでる。
迷ったり、ぶつかったりしながらでも、ちゃんと前に。

私もがんばらんとあかん!
気持ちがシャキーンとした。

とりあえず、今ある仕事に感謝して、
今日も一日の労働と1杯のお酒に幸せを感じて、
またやって来る「明日」を楽しみに。

今できることを

2009-07-10 22:48:56 | 仕事
今日一日、与えられた労働があって、
日が暮れて一杯の旨い酒を飲む。

それが私にとって一番の幸福。

酒は嗜好のものだからさておき、人は何かしら労働というかミッションを求めているものだと思う。
特別な任務を命じられ、それを上手にこなし、見合った報酬をもらう。
そのことに喜びを覚えるのは、ごく普通のありふれた感覚のように思うが、そんなことはない?

しかし、「やる気」と「仕事量」のバランスが悪いと人は不安定になるようだ。
どちらに針が振れても。

今日は慌ただしい1日だった。
昼からは営業。
関西のフリーライターを登録している会社に行ってきた。
代表の人と面談があった。

経歴と作品を見せ、口頭でもいくらか話した。
感じのよい、仕事のできそうな男の人で、テキパキといろいろ聞かれた。

「持ち込みたい企画はあるか」とか
「雑誌への掲載はどう考えてるか」
など聞かれ、曖昧に答えながらも、なんだか変な心地になっていた。

ライターとして発信したいもの。
それが今の自分には見えなくなっているのに気づいたからだ。
「書きたいものを書く」よりも、人が「書いてほしいものを書く」ことのほうが多くて。
自分は文章を使った代弁者でありたかったし、自ら発信したいものはあるにはあっても、お金には結びつかないものと割り切っていた。

ライターとして、ライターの仕事として、自分の発信したいものを書く…
企画を持ち込んで?
…それは自分にとってはあまり魅力的に思えなかった。
それよりも、やはり代弁者でありたい気持ちのほうが強くて。

世の中には伝えたいことがあるのに、文章にできない人が多々いる。
そんな人の代わりに書くことが自分には一番合っているように思う。
大げさに言えば、それが自分の任務のような気がしている。

夕方、一つ嬉しいことがあった。
6月に営業していた編集プロダクションから仕事依頼が!
久しぶりに教育関連の書籍の仕事だ。
小学生対象の本。
なかなか面白そうだ。

何より新しい取引先ができたことが嬉しい。
取材と違ってこういう執筆は年をとっても子供ができてもできるので、今から関係を作っておきたかったのだ。

地道に営業して、景気が上向くのを待とう。
今日知り合いのカメラマンにメールしたら、彼も仕事が減ってると嘆いていた。
自分だけじゃない、みんな今は苦しいんやと思えば、少し心強い。

とりあえず、今日1日の与えられた労働に感謝して、
一杯の旨い酒を飲もう。

「これが最後の授業」という気持ち

2009-06-30 12:24:32 | 仕事
こんなに長い間、更新しなかったのは初めてじゃないだろうか。
先週後半、急な仕事が1本入ってバタバタし、テスト対策も大詰め……。
土曜と月曜は昼・夜・夜と3コマ授業。
日曜は、マンションの説明会。
そんなこんなでなかなか落ち着いてパソコンに向かうことができなかった。

しかし、昨日で長い長いテスト対策も終了!
11日から29日まで2教科・6クラス。
他の仕事が忙しくなかったから、なんとかストレスもたまらずにやりきれた。
昨日も朝2時間仕事して、塾に行って2時間教材作って、7時間授業した。
終わって「疲れた~」って言ってみたけど、実はそんなに疲れていなかった。
むしろ、なんかさっぱりしていた。
(ビールがうまかった

でも、朝、起きたら足腰が……!!
年齢には勝てないのである。

考えてみれば、7時間って、立ってるだけでも疲れるのに、
その間、ほとんど大声張り上げているのだから、すごい体力を消耗しているんだろうなぁ。
体は正直だ。今朝は足がむくんで動かなかった……。

とはいえ、とりあえず終わったのでよかった。
今回のテスト対策は、自分自身ではとても満足している。
「やりきった」感がある。

前半に、和田さんと話したことが大きかったと思う。
私は4月からずっと、生徒のことでいろいろ悩んでいて、
そのことを相談した時に、
「自分は他の講師と違って、テスト対策だけの要員だから、この3回で完璧にやりきらなければならない。後で取り返すことはできないから毎回が真剣勝負」
という意味のことを話してくれた。

他にもいろいろ話したけれど、これを聞いたときに、なんだかガツンとやられてしまった。
いわば、私も和田さんも「出戻り組」。
ひのきを何度も辞めては呼び戻されて、未だに足を突っ込んでいる。
でも、私と意識がこれほど違うのかと、自分の甘さと浅はかさに気づかされた。

10年も教えていたら、どこかで「慣れ」が出てしまっていて、
もちろん、その「慣れ」で上手に授業はできるのだけど、
時々、ボロが出ていた。
そのボロに、これまで気づきながらも気づかないふりをしていたように思う。
一番嫌な、要領だけで仕事をこなす人間になってしまっていたのだ。

だから、自分に課した。
どこまで最良のことができるのか、やってみようと。

たぶん、初期の頃を除けば、こんなに教材準備に時間をかけたことはないと思う。
生徒の持ってきた学校のプリントもそのまま使わず、家に持ち帰り、
パソコンで打ち直して新たに問題を加えたものを作成したり、
新しい問題集を買ってきて、バラエティを増やしたり、
練習問題や模擬テストも時間がある限り新たに作った。
とにかく、新人講師になったつもりで、できることを一生懸命やってみたのだ。

ふと、昔の記憶が甦った。
前はいつの授業も「これが最後の授業だ」と思ってやろうと、
そんな気持ちで臨んでいたよなぁと。
そういう真剣さをいつの間にか忘れてしまっていた。

それはたぶん、どこかで「塾の仕事は私の仕事ではない」
という想いがあったからだと思う。
どうしても、そう思いたかった。

私は、できればもうそっとしておいてほしかったのだ。
帰ってきたくはなかった。
もう煩わしいことに関わりたくなかったし、自分は自分の仕事をして、この世界で成功したかった。
だからいつも、「塾は私の足を引っ張っている」という気持ちでいた。
うまく言えないけど、あまり器用なほうじゃないから、ひのきに全力を尽くすというのは怖かったこともある。
せっかく結婚して新しい生活を始めたのに、ライターの仕事も順調なのに……。
私はものすごくバランスの悪い人間だから、全力を尽くしながら他のいろんなことを守れるとは思えなかったのだ。

ただ、助けてくれと言われて伸ばされた手を、振り払うことはできない。
こういうのは、まわりまわってくるものだから。
私がこれまで大勢の人に助けられたように。
だから、今度は私が助ける番だと思い、もう一度ひのきのドアを開けた。

でも、戻ってきた理由が何であれ、生徒を前にしたら、もうそんなこと関係ない。
私は、ここで全力を尽くし、できる限り、いい仕事をしなければならなかったのだ。

今回は、心を入れ替えて、昔のように「これが最後の授業」というくらいのつもりで、時間が許す限り、できるだけのことをしてみた。
このことが影響しているとは思わないけれど、いつの間にか一部の生徒との確執も消え、「せんせー、せんせー」といろいろ聞いてくれるようになった。

たぶん、私の心が変わったからだ。
わだかまりがなくなった今、昔のように楽しく授業ができている。
私が楽しければ、生徒も楽しい。

それから、昔、私が堀先生にパイプ椅子で殴りかかった、ひのき史上最大の乱闘事件の話をしてやったら、Cクラスの生徒が私を見る目が急に変わった。
「ごくせん」みたいな?(笑)
全員でズラリと並んで、堀先生のところへ行って、
「ほんまに殴られたん?」と聞いているのが面白かった。

今では話がどこでどうなったのか、「鉄パイプで殴った」ということに発展しているのが恐ろしいが……

彼らはとても単純で、一度そんなことで「おもろいな」と思ったら、心を許してくれる。
今では私が怒り出すと、
「そろそろ鉄パイプで殴られるぞ!」と誰かが言い出すようになった。
それも困るけど……

ちなみに、たった3回しか授業に来ない和田さんの評判はすごく良くて、
生徒からよく「和田さん好きやわ~」「和田先生の授業おもしろい~」という声を聞く。
羨ましいというより、ただただ納得。

自分より優れた人が回りにいると、少しずつでも成長できるからいいな。
もう何十回としてきたテスト対策だけど、今回は自分自身が成長できたように思う。
だから、毎日体力的には疲れていても、精神的には元気だった。
今は終わって、「やりきった!」という感じ。

いつまで塾にいるかはわからないけれど、
いる間は、自分ができるだけのことをしようと思う。
やっぱり中途半端な気持ちでできる仕事じゃない。
なんせ、多感な時期の「子供」相手の仕事なのだから。

生徒から結構痛い洗礼を受けて、ようやく心が決まったな……。

大学3回生の就活。
社員とバイトのバランス。
新人講師の育成。
個別指導とレギュラーの連携。
中2生徒の素行の悪さ。
生徒数の激減。

まだまだ問題は山積みだけど、社員の人たちと力を合わせて、
少しでもいろんなことを改善していきたい。
ひのき顧問だもん!(←自称)

とりあえず、夏期講習までにまた大掃除したい。
大掃除なんて、1年に何回やってもいいものだから。
とにかくひのきは汚すぎる!!

例えば、暑くなってきて、事務室のエアコンをつけるようになったが、
それが全く効かない。
冷たい空気が全然出てこないのだ。

これは絶対汚れてるんだろうと思い、エアコンのフィルターを出してみたら、
思った通り、5ミリくらいびっしりと隙間なくホコリが!!
振っても落ちないほどこびりついていた。(ひー!)
でも、それを洗ってきれいにしたら、急にエアコンが効き始めた。

ほら……。
やっぱり掃除しないとね

テストは続くよ、どこまでも。

2009-06-22 10:44:33 | 仕事
ここんとこ、ブログ更新が滞っている。
生活リズムが狂ってるから、いつ書いたらいいのかわからなくて。

毎日毎日、塾のテスト対策……。
今日で連続勤務9日目……

昨日は朝~夕方まで出かけたその足で塾に行って、
5時間もエアコンの効かない暑い教室で汗だくになって授業した(11時まで!)
ちょっとしたエクササイズである。
終わったらどっと疲れが出て、意識朦朧……。

5時間ぐらい……と思うかもしれないけど、
立ちっぱなし、声を張り上げっぱなし、気配りしっぱなしの5時間は、
想像以上にしんどいものがある。
(ましてや朝から動き続けていたので)

終わって教室が汚くて掃除したかったけど、さすがに力なく、
ゴミをまとめるのがやっとで「おつかれさま~」と力なく帰った。
(戸締りさせてごめんね、マツイさん

塾に行っていると、どうしても生活の重心が夕方以降にズレる。
完全にズレてしまえばいいのだが、
朝は普通に早起きしないといけない。
夫も先週がちょうど忙しく「お弁当がいい」というから、
塾から帰って座ることもなく、まだお弁当の用意をしたりする。
2時頃寝て、朝は7時半起き。

もっと睡眠が短い人はいくらでもいるんだろうけど、
最近私は5時間半から6時間は寝ないとしんどくて……。
20代の頃は4時間半で大丈夫だったのになぁ……。
残念ながら、歳には勝てまへん

そして、別に忙しいとか、時間がないとか、しんどいとかじゃなくて、
なんか生活のリズムがおかしいんだよなぁ。
集中して仕事ができないし……。
すごく時間を無駄に遣ってる感じがするのだ。

でも、今日頑張れば、明日から塾は3連休
この間に、たまっている仕事を集中して片付けてしまおうと思う。
まあ、まだ来週月曜日までテスト対策は続くのだが……。

また、長いテスト対策でよかったこともある。
毎日毎日顔を合わせているし、テスト対策ということもあって、
生徒も少しずつ「チーム」になってきている。
いろいろ話をするようになって、やっと私のやり方にも馴染んできてくれたし。
私との間にあった壁をようやく取っ払ってくれた

楽しそうに授業を受けてくれている姿を見ると、ほっとする。
正直、ちょっと苦手だった女の子とも、昨日初めていろいろ話せた。
和気あいあいとしたムードの中で、みんなで楽しく授業をしていると、
やっぱりこの仕事が好きだなぁ、生徒もかわいいなぁ、と思う。

今日から始まる、テスト対策最後の中学が一番やっかいで、
またイライラすることもあると思うけど、……忍耐やな。
とりあえず、あと1週間、頑張ろう!!