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黄帝内経素問 経脈別論篇 第二十一 第六節 語句の意味 2-2

2012-12-13 09:00:00 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

黄帝内経素問 経脈別論篇 第二十一

第六節

太陰藏搏者、用心省眞。五脈氣少、胃氣不平、三陰也。宜治其下兪、補陽寫陰。

二陰獨嘯、少陰厥也。陽并於上、四脈爭張、氣歸於腎。宜治其經絡、寫陽補陰。

一陰至、厥陰之治也。眞虚 (やまいだれに口に月)心、厥氣留薄、發爲白汗。調食和藥、治在下兪。

 

語句の意味 2-2

 

平=ヘイ。ビョウ。ヒョウ。タイら。高低がないこと。タイらか。正しい。まっすぐで正しい。安らか。満足。高低がない。タイらげる。ととのえる。治める。ヒラ。ひらたいこと。普通。高くないこと。ふだん。やさしい。漢字の発音法の一種、→四声の一、→平声(ヒョウセイ)。やわらげる。ひとしい。平均。豊年、一年に穀物が二度実のる(三度は太平)。北平(ペーピン)北京(ペキン)の別名。

 

三陰=①太陰・少陰・厥陰の三経の総称である。その中には手の三陰と足の三陰があり、実際には六条の経脈である。六経弁証では、三陰病とは病邪が身体深部にあること、あるいは五臓に病があることをさす。

②太陰経の別称、傷寒病は表から裏への発病機序があり、三陰経においては太陰経がまず先に発病するので三陰と称し、その次は少陰経で二陰といわれ、その次は厥陰経で一陰といわれる。<素問陰陽別論>王冰注参照。

③足の太陰脾経の別称。<素問陰陽別論>馬蒔注参照。

 

二陰=①前陰と後陰の総称。生殖器・尿道外口・肛門などを含む。

<素問五常政大論>「其の蔵は腎、腎は其れ湿を畏れ、其れ二陰を主る。」

②少陰のこと。

<素問大奇論>「二陰急なれば癇厥を為す。」

<素問陰陽類論>「二陰は肺に至り、其の気は膀胱に帰り、外は脾胃に連る。」

 

嘯=ショウ。ウソブく。口をつぼめて声を出す。口ぶえをふく。声を長く引いて歌う。

 

鍼灸医学大系・二陰獨嘯

そこで本文の「二陰独り嘯す」とは「少陰腎経の脈が恰かもすすり泣く声の如き脈象を呈すること」ではあるまいか。

 

少陰=①経脈の名称の一つ。心腎両経の代名詞。その位置は太陰と厥陰の中間にある。陰気の初生のものである。

<素問陰陽離合論>「太衝の地、名づけて少陰という。・・・太陰の後名づけて少陰という。・・・少陰を枢となす。」

<霊枢根結篇>「少陰は湧泉に根ざし、廉泉に結る。」

<霊枢九鍼論>「少陰は気多く、血少なくして・・・少陰を刺して気を出し、血を悪む。」⇒手少陰心経(てのしょういんしんけい)、足少陰腎経(あしのしょういんじんけい)

②陰気のたいへん小さいという意味。少陰は、陰気の初生をあらわし、人身の先天の元陰元陽は、この少陰の存在するところに根づく。

 

四脈=①太陽・陽明・少陽・太陰のこと。

②四形臓の脈、すなわち太陽の小腸、膀胱と陽明の胃と大腸の脈のこと。<素問経脈別論>

 

爭=争。爭は旧字。ソウ。アラソう。けんかする。はりあう。競争する。いさめる。訴え出る。アラソい。けんか。言い争い。競争。イカで。どうして。

 

張=チョウ。ハる。弓につるをはる。ひろがりのびる。開く。ふくれる。はりつける。緊張する。値がかさむ。見張りをする。こる。楽器の糸をかける。設ける。あいての横つらをたたく。おごる。強める。おおいみたす。突き出す。引き渡す。めっきする。あくまで押しとおす。金銭をかける。見張番をおく。つけねらる。金高が大きくなる。増す。おおい包む。ハり。はること。見はり。はりあい。弓など長いものを数えることば。

 

歸=帰。歸は旧字。キ。カエる。もと来た方に引きかえす。家にかえりつく。もといた場所にもどる。去って行く。もとどおりになる。カエす。もどらせる。もと持っていた人にもどしてやる。むくいる。カエり。帰ること。帰る道。帰る途中。トツぐ=嫁。嫁に行く。ゆだねる。つき従う。よる。たよる。味方する。オクる→贈。はじる「帰色」。終わる。合う。あわす。

 

一陰=①陰経を刺すこと一回の意味。

<霊枢終始篇>「寒厥を刺すは二陽一陰。」

②三陰連合の呼称。

<素問陰陽離合論>「太陰開を為し、厥陰闔を為し、少陰枢を為す。三経は相失するを得ざるなり。搏して沈むことなし。名づけて一陰という。」

③厥陰の別名。

<素問陰陽別論>「二陽一陰病を発す。」

<素問経脈別論>「一陰の至る厥陰の治なり。」

 

厥陰之治也=一陰つまり厥陰、厥陰つまり厥陰肝経の治療也。

 

鍼灸医学大系・眞は真気

 

真気=①正気、元気ともいう。先天の原気と飲食などより得る後天の気を結合して成ったもので、生命の動力となる。

<霊枢刺節真邪篇>「真気は天に受くる所、穀気と併せて身を充すなり。」

<霊枢根結篇>「真気稽留し邪気之に居るなり。」

<素問上古天真論>「真気は経気なり。」

<素問離合真邪論>「真気は経気なり。」

②心気のこと。⇒心気。

<素問評熱病論>「心気上逆す、故に口苦舌乾す。」

 

鍼灸医学大系

やまいだれに口に月=ちぢれるようにひきつって痛むこと

東洋学術出版社素問

やまいだれに口に月=凝って痛むことである。

 

厥氣=①逆乱の気、一般に続発性の病因をいう。陰陽の失調、気血逆乱、痰濁閉阻、食積停滞あるいは暴痛などをさす。これらは病気の過程にあらわれ、又、新たな作用を引き起し、四肢厥冷・精神失調・突然の昏倒などの症状をあらわす。

<素問陰陽応象大論>「厥気上行し、脈満し形去る。」

②虚気のこと。

<霊枢淫邪発夢篇>「厥気心に客すれば夢に丘山烟火を見、肺に客すれば夢に飛揚し金鉄の奇物を見・・・およそこれ十五足らざる者は至りて之を補えば立ちどころに已むべきなり。」

<素問至真要大論>「厥気上行すれば面浮埃の如し。」

③邪気のこと。

 

薄=ハク。ウスい。厚みが少ない。少ない。浅い。こくない。軽い。軽薄な。よわい。地味がやせた。そまつな。つまらない。人情がない。ウスめる。厚さを少なくする。少なくする。こさを>濃度を>低くする。かろんずる。いやしむ。きらう。ウスらぐ。少なくなる。浅くなる。セマる→迫。近づく。すだれ。よしを編んで作った、蚕を飼うむしろ。シササか、発語の辞。草むら。

 

白汗=白汗と白津は同義。苦痛などに堪えられず冷汗を出すこと。

<素問経脈別論>「一陰至るは、厥陰の治なり。真虚し(やまいだれに口に月)心し、厥氣留薄し、発して白汗と為る。」

 

鍼灸医学大系

*白汗 厥陰に関連して出る汗を白汗とは、ちょっとおかしい。意義明確でない。それでこれは自汗(盗汗)の誤りではなかろうか、という意見もある。今は疑問として置く。

東洋学術出版社素問

白汗――「白汗」の二字は意味不明。諸家の解釈がまちまちではっきりしない。疑問のままにして、良い考えを待ちたい。呉崑の説「白汗とは、気が陽であるので、その色が白いのである。白色の汗というのは、たとえば、医方書の中で紅汗とか黄汗とか称しているのと同類である」。

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