今日は俳画教室で、午後から出掛けたのですが、なんとも暑かったですね。もう梅雨が明けたのかしらと思うぐらい…でもまだなんですって。この日は駐車場が一杯で、仕方なく違法駐車…勿論事務の人の許可ですから、鍵を預けてです。帰るとき鍵を貰いに行くと、「車の中は、息が出来ないぐらい暑かったよ~」という。何度ぐらいあるのかしらねぇ~と話していると、外に行って来たらしく、「ほらぁ~」と温度計を見せてくれました。ナント41度まで上がっていました。もうビックリです。よく車の中に赤ちゃんを放置して亡くなったというニュースがありましたが、これじゃ大人でも我慢できないでしょう。まして長時間なんて、オソロシイ!
俳画は日本画の一つで、俳味のある洒脱な略筆の淡彩または墨画で、俳句・俳文の賛を書き入れます。先生はいつも、絵は俳句などに添えるもので、メインは句の方ですよと言われていました。だから、私は自分の下手な句に少しでも花を添えたいと思って習い始めたんです。両方ともいつまで経っても上手くなりませんが…。
今日は、青い海原に舞うカモメの絵でした。「鷗」(かもめ)は季語ではありません。「冬鷗」や「百合鷗」は冬の季語です。ただカモメ科の「海猫」(うみねこ)は夏なんです。俳句ではこれを「ごめ」と読んで使いますので、「海猫渡る」になると春、「海猫帰る」は秋になります。
海猫というと、私はすぐ繁殖地の一つ島根県の経島(ふみしま)を思い出します。他に青森県の蕪島(かぶしま)、山形県の飛島(とびしま)などと一緒に天然記念物に指定されていますが、出雲大社や日御碕灯台に行った時、その経島が灯台の近くだったので、海猫を堪能しました。しかし、あの猫のような鳴き声が当分の間耳から離れませんでしたがね。
海猫が沖を見てゐる瞽女(ごぜ)の村 島方 銀城
季寄せにこの句が載っていましたが、「瞽女」とあるから、これは青森県の海猫を詠んだんでしょうか。
※これは間違った解説だと分りましたので訂正します。この海猫は新潟県のどこかかも…でも山口県でもいますからはっきりは分りませんが、とにかく海辺の村でしょう。
この花は、「木槿」です。季語としては秋なんですが、他でも我家でももう早くに咲いていますので、夏の季語だと勘違いしそうです。韓国の国花になっていて、朝に咲き、夜はしぼむため「槿花(きんか)一日の栄」という言葉があり、人の栄華のはかなさにたとえられています。白木槿、紅木槿、底紅など、八重咲きもありますが、これは底紅といい、底が紅色をしていて、周りは桃色。白の底紅もあります。
底紅や俳句に極致茶に極致 阿波野青畝
皆様よくご存じの松尾芭蕉にも有名な木槿の句がありますよ。
道のべの木槿は馬に食はれけり