ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

石榴の花

2017年07月28日 | 俳句

 今日は少し凌ぎやすいかと思っていましたら、とんでもありませんでした。山口県にも熱中症に気を付けましょうと、高温注意報が出ていました。わが旦那様はそれをものともせずに、ゴルフへ…元気のよいこと! ご苦労なことです。でも、しっかりと水分補給をして頑張って下さいねとは言いましたよ。私は久し振りに時間ができたので、整形外科へリハビリ体操へ。これも結構シンドイですが…。今日は「石榴の花」。この木も2年前丸裸になるぐらいに伐り詰めていましたので、去年は全く花が咲かずじまい。だから当然実もありませんでした。(笑) 毎年、少ないながらも〝ザクロ酒〟を作るのが楽しみだったのに…、とても残念でした。それが今年は少しですが、花を付けて、ウレシイ!そして、よく見ると上の方にたった一つですが、もう実が付いていました。

 

 石榴(ざくろ)は、ペルシャ・インド原産で、栽培の歴史はきわめて古く、ザクロ科ザクロ属の落葉小高木。幹には瘤(こぶ)が多くあって、分枝も多く刺(とげ)があります。葉はつやのある細い楕円形で対生。日本には平安時代ごろ渡来したらしい。6、7月頃筒状で多肉の萼(がく)をもつ、朱色または深紅の六弁花を枝先に咲かせ、秋には大きな球形の実が生る。実のならない八重咲きのものは花石榴といい、白・淡紅・朱・絞りなどの種類があります。盆栽などにする矮小種(わいしょうしゅ)の姫石榴というのもあるようです。スペイン語でザクロはグラナダといい、そのザクロが多く植えられていたことに由来するというグラナダ、そこにある有名なアルハンブラ宮殿も6月は石榴の花が咲き乱れるそうですよ。

   若者には若き死神花柘榴   中村草田男

 解説のいらない句だと思うのですが、石榴には、その花の色や熟して赤く裂けた実からくるのか、どことなく死とつながるようなところがあって、いろいろな人がそのような句を詠んでいます。以前にも書きましたが、草田男の代表作に〈万緑の中や吾子の歯生え初むる〉がありましたよね。この句の季語「万緑」は、初めて草田男が王安石の詩から引用したもので、それが多くの人の共感を呼び、その後季語として定着したものなんですが、その王安石の詩、「詠柘榴詩」(ざくろをよんだ詩という意味)の一節「万緑叢中紅一点」の「紅一点」というのが柘榴の花のことなんですよ。このようにどこかで何となく繋がっていたなどということに気が付いたりするのは、発見とまではいかなくてもとても面白いことだと思いませんか?エッ、一人で勝手に嬉しがったりして…バカみたい!

コメント (2)
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