ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

梛(なぎ)

2017年07月16日 | 俳句

 先日、山口市で吟行があった時、みんなに「この木、わかる?」と聞いてみると、誰も知りませんでした。「これはね、梛といって、葉に特徴があるんですよ。よ~く見て…」「エッ!普通の葉のような葉脈がない…」

 そうなんです。「梛」は、マキ科ナギ属の常緑高木で、雌雄異株。葉は楕円状披針形で、針葉樹だが広葉樹のような葉型をしている。5月頃開花して丸い青い実を付け、10月頃それが黒く熟します。私たちが行ったのは5月中旬でしたが、木の下にはまだ黒い実が無数に落ちていました。

 私が初めてこの「梛」という木を知ったのは、昨日書いた「其中庵」なんです。この木が植えてあって、説明が書いてありましたので分ったんです。一度知ってしまうとあちらこちらで見かけるようになりました。

 何年か前に、大津市坂本の「日吉大社」に行ったとき、結婚式があったらしく、そこでこの「梛」の苗を配っていましたので聞いてみると、この地方では夫婦円満を祈ってこのように配るんですと。

 この梛の葉は普通の葉と違って、葉脈が縦方向のみにあるため、縦に引っ張っても容易に切れないところから夫婦円満や縁結びのお守りとして使われいる。または、名が「凪」に通じるところから船乗りに信仰されるとか、「薙ぎ払う」に通じるところから災難除けとも。その日吉大社では「梛守」といって、雌雄一対の葉が入っていて、二人で持ってお互いの円満を祈るお守りとして売られているんだそうです。

 先日100円均一の店に行ったら、この「梛」の鉢植えがありましたので、早速買いました。イヤ、これは100円じゃなかったですよ!300円。まだ実の殻が付いていたりして、カワイイでしょ。

 こんなことなら山口に行った時、誰かが実を拾ったりしていたけど、あれ植えてみたら芽が出たかも、残念!今度見つけた時はそうしてみようかな。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする