ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

土用丑の日

2017年07月25日 | 俳句

 今日は、土用丑の日でした。勿論鰻(うなぎ)を食べましたよ。毎年頼んでいる魚屋さんに今年も頼んでいましたので、それを取りに行って、母や娘たちも一緒に食べました。美味しかったですよ!

   土用鰻店ぢゆう水を流しをり     阿波野青畝

 土用とは暦法で、1年に4回あり、立夏の前18日を春の土用、立秋の前18日を夏の土用、立冬の前18日を秋の土用、立春の前18日を冬の土用といい、その初めの日を土用の入りといいます。しかし、普通には夏の土用を指していい、土用干しをしたり、土用餅を作ったり、また、土用の丑の日に鰻を食べると暑気にあてられないといわれています。この土用丑の日と鰻の関係は、平賀源内または大田南畝(蜀山人)の知恵を鰻屋が借りたことになっています。古くは、鰻は裂かずに口から竹串を刺して焼いたが、その形が蒲(がま)の穂に似ているので蒲焼き(かばやき)とよび、関東では背開きにしてから蒸して焼くが、関西では腹から裂き、蒸さずに焼くらしいですよ。

   土用太郎拗ねたる雨の日なりけり   山田みづえ

 今年の土用の入りは7月20日でした。「土用太郎」とは、その土用の入りを擬人化して言っているんですが、同様に2日目は「土用二郎」、3日目目は「土用三郎」といいます。だから、この句は、その土用の入りの日がたまたま雨だったのでしょうが、それがまるで土用太郎が拗ねてわがままを言ったから降っているのだとか、または、雨が降ったから土用太郎が拗ねているのかもと、諧謔的に詠んでいるのです。擬人法の季語をさらに擬人化してオモシロイですね。

 

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