ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

湯田温泉の〝女将劇場〟知ってる?

2020年10月08日 | 俳句

 昨日は前夜から朝にかけて、ぐっと冷え込みましたね。まだ10月初旬だというのに…例年こんなに寒かったかしらと調べてみると、記録的には平年並みなんです。体がまだ異常な暑さを記憶しているから、ちょっとした寒さにもひどく反応してしまうのかも。

 火曜日が俳句教室で行けなかったので、昨日は義母と一緒に1ヶ月の定期通院へ。薬がこの日で切れてしまいますから、何が何でも行かなくっちゃ。10時に着くと、ナント人の多いこと。これではまさに3密、待合室からあふれるほどでした。こんなことは今まで一度もなかったよねと、おばあちゃんも。何事かしらと思いながら待っていると、半分はインフルエンザの予防注射の人たちでした。特に今年は新型コロナウイルスのワクチンが来年早々には出来るとか…だからインフルエンザの注射はその前にしとかないとということで、こんなに早くから押しかけているのでしょうか。

 やっと診察の順番になって、私たちも予防注射をした方がいいかどうかを先生に聞くと〝今日して帰りなさい。早くした方がいい。ワクチンが足りなくなるかも知れないから…〟ですって。

 ということで、二人とも注射を受けて帰りました。それで終わったのが12時過ぎ…。いつもは30分から長くても1時間しかかからないのに。やっぱりこれも世の噂に扇動されているのでしょうかねえ~。

 午後はまたリハビリで病院のはしごです。

 さて、先日の4日に泊った湯田温泉のホテルの話でもしましょうか。

 湯田温泉には、その昔、けがをした白狐が傷をいやしていたという「白狐伝説」が伝わっており、1日に2000トンのお湯がこんこんと湧いています。アルカリ性単純温泉で、肌にやわらかい美肌効果のあるお湯。そんな豊かな温泉が街中にあるのが湯田温泉の特徴です。公共の宿から観光旅館、リーズナブルなビジネスホテルまでいろいろなタイプの宿が約30軒あり、各旅館やホテルも温泉を楽しめるところが多く、泊まらなくても温泉だけ利用できる立ち寄り湯も。もっと気軽な足湯もおすすめです。

 そして何よりうれしいのがJR山陽新幹線新山口駅から車で約20分、山口宇部空港からは車で約40分という交通アクセスのよさ。また県内の主要観光地、だいたいどこへでも車で1時間から1時間半あれば行けますので、湯田温泉をベースにするとプランニングしやすいんですよ。また、ここには維新の志士や詩人・中原中也にまつわるスポットが点在していますので、散策するのにもいいかも。

 その湯田温泉が今回のコロナの打撃を受けて、次々と老舗旅館が経営不振に陥って倒産の危機に瀕しているとか…いや、確かもう倒産したホテルがあったような…。そういう意味でも今回は、この「GoToトラベル」の利用を湯田温泉に還元できたらと思ってのことでした。

 そこで選んだのが、旅館「西の雅常盤(にしのみやびときわ)」で、毎日夜に開かれる「女将(おかみ)劇場」が目的でした。コロナの自粛でこの半年以上どこへも行かれなくて、面白くないという義母を、少しでも喜ばせてあげたかったんです。

 この「女将劇場」は、今年で55年目を迎えたんだそうです。この旅館の女将・宮川高美さんは20歳のころから「出産以外は休んだことがない」と大みそかと元日を除いて舞台に立ち続けてこられたんですって。テレビのバラエティー番組にも何度となく取り上げられ、私も観たことがありますし、以前ここでの結婚披露宴に出席したときのアトラクションでも拝見しました。

 女将さんがマジックやコスプレなどで体を張る手作り感満載のショーに、県内外から訪れるファンはみんな「元気をもらう」と…。 レオタードから映画「スター・ウォーズ」のダース・ベイダーまで衣装を次々と替え、ステージを縦横無尽に走り回り、水芸では舞台に仕掛けた装置の放水を浴びてびしょぬれに。太鼓に合わせた創作ダンスや「人体切断」などのマジックも織り交ぜ、約1時間のショーでは観客から笑いが絶えません。マジックの途中でタネが見えたり、太鼓が台から落ちそうになったりする多少のハプニングはご愛嬌(あいきょう)。特に人気曲「U.S.A.」に乗せ、菅義偉首相とトランプ米大統領の人形を引き連れて登場し、手拍子に合わせて腰を振ると一斉に人形も踊るという姿には大爆笑。

 「映画やテレビ番組から着想する」という芸は全部で100種類に及ぶのではと思うほどで、随時演目を入れ替え、リピーターも飽きさせないようにしているのだとか。私も以前に観たものもありましたが、半分は観たことがないもので、特に最後のカツラを取ってしまって、地毛に墨を付けて書いたのには驚嘆するばかり。まあ、観てる方も疲れましたが、そんな女将さんの〝命がけの演技〟には、大喝采でした。

 夕食でお酒が入ったおばあちゃんは、もう眠たいから観なくていいというのを起こして、連れていきましたが、始まった途端にビックリ。女将さんのエネルギーに圧倒されてしまい、もう眠るどころではなかったと。みんなも〝とっても面白かった!〟と言ってくれて、私も満足!お世話をした甲斐がありました。

 女将さんの最後の挨拶で、〝私は今76歳ですが、90歳まではやるつもりですので、どうか応援をよろしく…〟と。恐れ入りました!出口で見送られる女将さんと100歳のおばあちゃん、どっちも負けてはいませんよ!と、みんなで記念写真を撮って貰いました。ハイ、チーズ!アリガトウございました。

 写真は、お酒が入っていたので良い気分で…どれもボケボケ。こんなのを…といわないで、許して下さい。せめて雰囲気だけでも…ネッ!

 

コメント (6)
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