金沢の観光スポットレポート その756(No.1139)
◇金沢の商業看板 ⑨ 寺町、にし茶屋街付近-3
金沢は藩政期、明治、大正、昭和、平成の「バームクーヘン都市」といわれ、その時代の建築物や工芸文化、食文化などが受け継がれ、現在と融合しているのが大きな魅力ではないでしょうか?
商業用看板もその時代に造られたものを継承・保存したものや、新しく作ったものがあり、建物全体の雰囲気を醸し出しているのです。
今回は、日頃はあまり意識をしない、金沢らしさの看板に絞り金沢市内中心部を取材しバームクーヘン都市の魅力を探ってみました。
11)酒見銘茶店
慶応3年(1867)開業で150年余りの老舗です。藩政時代加賀茶隆盛の頃、元祖又右エ門が焙炉法を考案し、お茶の仕上げの時に出る茎を焙じ香味のある棒焙じ茶の製法を生み出しました。
住所:金沢市野町1-2-46
TEL:076-241-4182
■写真は酒見銘茶店
12)塗師岡仏壇商
前田藩の招きにより、京都より工人として金沢に移り、御用達塗師を務め天保の頃より仏壇商に転じ、室町文化の伝統を今も受け継ぎ、新しい物を開発努力している。
住所:金沢市野町1-2-36
■写真は塗師岡仏壇商
13)諸江屋本店
嘉永2年(1849)に畑野喜平が創業。以来168年にわたり金沢と共に歩み続け、歴史的な由緒を有する「花うさぎ」や「加賀宝生」など加賀名菓の伝統を今に伝え、昔ながらの製法にこだわっている。
住所:金沢市野町1丁目3-59
TEL:076-245-2854
■写真は諸江屋本店
◇諸江屋 創業地
諸江屋本店の近くにある
■写真は諸江屋創業地
14)醤油 天祐(中初商店)
築190年。建築時の柱や梁が今でも現役。吹き抜けがあり店舗奥には土間も残る。創業明治29年(1896)中谷初二郎が創業。現在は4代目店主。「天祐」醤油、味噌の醸造元で、無農薬・国産原料にこだわり安心できる商品を造りをしている。
住所:金沢市野町1丁目3-58
TEL:076-241-4056
■写真は醤油 天祐(中初商店)
15)小出柴舟野田本店
大正6年(1917)に初代が菓子職人として、小さな菓子工房を創業。現在は三代目。柴舟、三作せんべい、山野花他生菓子などが有名。
住所:金沢市野町3丁目2-29
TEL:076-243-2331
■写真は小出柴舟野田本店外看板
■写真は小出柴舟野田本店
■写真は小出柴舟野田本店内看板
(つづく)