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金沢の観光スポット体験レポート その426(No.656)
◇兼六園の曲水、池、島、橋巡り ⑦
兼六園の曲水は、犀川上流約10Kmの辰巳用水を経て園内延長
574mで、4つの池や島、数多くの橋がある。
今回は、桂坂口から霞が池、千歳台、山山、内橋亭、梅園、時
雨亭、瓢池、噴水、桂坂口へと巡ってみたい。
29)黄門橋(こうもんばし)
噴水の右手のせせらぎに架かる青戸室石の反橋。長さ6mで、切石
橋としては兼六園の中で最も長く、また全国の日本庭園の中では
4番目に長い。幅は1m、厚さは40cmもあり、横から見ると2枚重ね
「たように見えるが、実際は一枚石。また、通常の石の橋は台石
の中央から直角に渡されるものだが、黄門橋は台石の端から斜め
に架けられており、造形の妙を感じさせる造りである。
黄門橋という名称は明治になってからで、古図では石橋となって
いる。謡曲「石橋(しゃっきょう)」の舞台に見立ててつくられた
ものだろう。謡の「石橋」は文殊菩薩の霊獣とされる獅子が舞う話
で、橋のたもとには獅子の形をした獅子巌がある。
■写真は黄門橋
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30)白龍湍(はくりゅうたん)
黄門橋付近の急流で深い山奥のような趣きが漂う。水流は霞ヶ
池の西岸付近から暗渠を10数mくぐり、栄螺山の下を通って、
峡谷を思わせる渓流となり、霞ヶ池北東部から噴水池下流へ
注がれる流れと合流したもの。
■写真は白龍湍
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31)噴水(ふんすい)
13代藩主斉泰が金沢城の二の丸に噴水を上げるため、試作した
ものといわれている。城内に噴水が上がったのは文久元年(1861)
7月で、同時期につくられたものと考えられている。現存する日
本最古の噴水だ。噴水は上部にある霞ヶ池から管を引いてあり、
自然の水圧によって上がる仕組みだ。よってその高さは霞ヶ池
の水位によって変動するが、通常はおよそ3m50cmを保っている。
自然の景観を凝縮した伝統的な日本庭園において噴水があるの
は極めて異色である。
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■写真は噴水
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32)布滝(ぬのたき)
霞ヶ池の徽軫灯籠の辺りから、蓮池庭の方へ流れる小さな滝。
布を晒しかけたように見えて水が落ちていることから、布滝-
布落ちと呼ばれる滝の1つ。
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■写真は布滝
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/33/a7b14190fdf4f138c0265e91a167cac5.jpg)
■写真はことじ灯籠下の曲水
参考資料:兼六園図鑑(インターネット)より
(兼六園の曲水、池、島、橋巡り 完)