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金沢の観光スポット体験レポート その7(No.87)
金沢城の石垣巡り。(No.4)城内ルート
7)戌亥(いぬい)櫓石垣
この石垣は「打ちこみハギ」の積み方をしてい
ますが、石の隙間に平らな石をはめ込み「切り込
みハギ」のように見せる技法が用いられている。
長い年月の間に石が抜け落ちていますが、当時の
巧みな技術を見ることができます。
はめ込まれた石が残っているところと抜け落ち
た所を比較しながら、当時の姿を想像してみてく
ださい。
・創建:寛永8年(1631)頃
・現状:北面(左側)は創建時、西側(正面)
の大部分は寛文頃の改修時、一部明和
3年(1766)改修時の姿を残す。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/72/fafa6cb816b05fea75ec815958b8b02c.jpg)
8)三十間長屋石垣
この石垣の積み方は「切り込みハギ」の手法で積
まれていますが、表面の縁取りだけをきれいにそろ
え内側を粗いままにしておく「金場取り残し積み」
という技法が用いられている。
綿密な細工をしながら、わざわざあらあらしく見
えるように工夫されており、当時の文書でも「いき
おいのある積み方」と表現されている。
・創建:寛永8年(1631)頃
・現状:主に宝暦(1751~63)改修時の姿を残す
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/27/38974f1fc23e916b8e78dc535bf86823.jpg)
9)鉄門石垣
「切り込みハギ」の技法は、城の重要な部分に用
いられている。本丸への入り口となる鉄門の石垣に
も、「切り込みハギ」が見られます。石の表面を多
角形に加工したすぐれたデザインで、丁寧なつくり
になっている。
・創建:寛永8年(1631)頃
・現状:明和3年(1766)改修時の姿を残す
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/c6/e6d1576eb77b87bf7a898291e39f310e.jpg)
10)東の丸北面石垣
文禄元年(1592)、利家は、急こしらえの平山城
であった金沢城の石垣修復にのりだす。この石垣は
城内でも最も古い技法が用いられており、金沢城の
初期の姿を伝える数少ない貴重なものです。自然石
粗割しただけの石を緩い勾配で積み上げた「野面積
み」になっています。
・創建:文禄(1592~96)頃
・現状:創建時の姿がよく残っている
参考資料:
ほっといしかわ「金沢城の石垣巡り」より