いしかわの観光スポットレポート(No.2025)
◇兼六園灯籠巡り2021-②(ユーチューブ連動解説版)
兼六園内には津田玄蕃邸の4基、金沢神社1基を含め28基の石灯籠がある。兼六園オリジナルの徽軫灯籠や変形灯籠、寄石灯籠を含めると特徴ある石灯籠を見ることが出来る。今回は16基を紹介します。
6)蓮華寺型灯籠(れんげじがたとうろう)
園内唯一の蓮華寺型灯籠。笠の背が高いのが特徴。石質は、笠が御影石、火袋は越前石、中台は青戸室石とそれぞれ異なっている。笠裏には「たるき」がつけられ、蕨手にあたる部分の先端に6個、中台の各面には3個ずつ定紋模様があるなど、技巧が凝らされた灯籠。
・高さ:192Cm ・笠56Cm
蓮華寺は京都市左京区にある天台宗の寺院。山号は帰命山(きみょうざん)。近世初期に造営された池泉鑑賞式庭園によって知られる。
鴨川源流のひとつの高野川のほとり、かつての鯖街道の京都口の傍ら、上高野の地にある。もとは七条塩小路(現在の京都駅付近)にあった西来院という時宗寺院であり、応仁の乱に際して焼失したものを江戸時代初期の寛文2年(1662年)に、加賀前田藩の家臣今枝近義が再建したものである。
7)山﨑山下の寄石灯籠
この寄石灯籠は宝珠がなく、笠は六角、笠裏に梅鉢型の彫刻がある。火袋は戸室で背が高く八角形、中台は坪野石の八角で珍しい寄石灯籠である。
・高さ:134Cm ・笠:117Cm
8)山﨑山下の雪見灯籠
この灯籠は国見石製で、笠は丸形、火袋は六角形、中台には唐草模様が刻まれている。脚は一枚石を4脚としたものだが、その3分の1は土中に入っている。
9)内橋亭前の寄石灯籠
内橋亭の灯籠は、宝珠と笠石のい石質は不明だが、火袋は赤戸室中台は御影石で、明治初期に建てられたと言われている。
・高さ230Cm ・笠:155Cm
10)内橋亭前の春日灯籠
竿が円形で、火舎が六角の灯籠。奈良の春日大社に多く用いられているところからいう。春日灯籠は国内で最も多い。
・高さ:141Cm ・笠:68Cm
◇兼六園灯籠巡り2021-①(ユーチューブ連動解説版)
◇兼六園灯籠巡り2021-③(ユーチューブ連動解説版)
(つづく)
□兼六園石灯籠巡り2021