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金沢の観光スポット体験レポート その422(No.652)
◇兼六園の曲水、池、島、橋巡り ③
兼六園の曲水は、犀川上流約10Kmの辰巳用水を経て園内延長
574mで、4つの池や島、数多くの橋がある。
今回は、桂坂口から霞が池、千歳台、山山、内橋亭、梅園、時
雨亭、瓢池、噴水、桂坂口へと巡ってみたい。
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10)鶺鴒島(せきれいじま)
花見橋から上流の曲水の中にある。イザナミノミコトとイザナギ
ノミコトが男女和合の方法を鶺鴒から教わったという故事になぞ
えらた島名。別名「夫婦島」。
東南に向かって高さ約3mの明神鳥居があり、「三社」と書かれた
石額がかかっている。島の中央には、女性を表す陰石と男性のシ
ンボルを象った陽石の一対「陰陽石」、石の後ろには右に雌松、
左に雄松の「相生の松」、島の右端には五重の石塔がある。陰陽石
は誕生、相生の松は結婚、五重の石塔は死を意味し、人生の三大
儀式を表現したものといわれている。
■写真は鶺鴒島
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11)山山下土橋(やまさきやまどばし)
■写真は山山下土橋
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12)辰巳用水(たつみようすい)
海抜53mの高台にありながら、兼六園は曲水にも池にも水が満
々と湛えられている。それは370年以上も前に造られた辰巳用水の
おかげである。
寛永8年(1631)、大火によって金沢は城を含めて城下1000戸を焼
失。3代藩主前田利常は城のための用水をその翌年につくらせた。
■写真はトンネル内の辰巳用水
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特徴としては、城から約10km離れた犀川の上流から取水し、
その行程の3分の1がトンネルであること、流れの平均勾配が
1000分の4と極めて緩やかなこと、兼六園から城への揚水は逆サイ
フォンの原理を使っていることが挙げられる。当時としては非常
に高度な技術であった。
■写真は清水町の辰巳用水
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/d4/9a226f71d5e58e6a5754442622de7b78.jpg)
その約40年後、5代藩主前田綱紀は兼六園の前身、蓮池庭に辰
巳用水の水を取り入れ、それから約330年後の今もなお、辰巳用水
の運んできた水が兼六園を潤している。
■写真は小立野の辰巳用水
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/cc/cd2770ce0700df4f5f4a511410fbc1ac.jpg)
■写真は兼六園からサイホン方式で二の丸まで水を運んだ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/82/6b01a830a7dd67edba32c82b033a2c63.jpg)
13)沈砂池(さんさち)
小立野口料金所の裏手にある池で、兼六園における辰巳用水の
取り入れ口。辰巳用水の水は、犀川の取り入れ口から4km下流
に設けられた専用の地下導水管を通って町中(石引町)を流れ、
兼六園に入り、沈砂地で砂を落とす。そこから山崎山の下をく
ぐって曲水へと続く。
■写真は沈砂池
参考資料:兼六園図鑑(インターネット)より
(つづく)