植ちゃんの「金沢・いしかわに恋をしました!」

金沢に永住して金沢・石川が好きになりました!その魅力を紹介します。

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-1尾山神社、金谷神社、金澤神社

2020-03-13 04:08:34 | 金沢・石川の観光


金沢の観光スポットレポート(No.1767)

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-1尾山神社、金谷神社、金澤神社

今回対象にした神社は金沢城兼六園研究会 塩谷忠士氏の「前田家歴代藩主を祀る神社」より15社、「加賀前田家と北野天満宮」資料の金沢二十五天神社(改補六用集)より12社。石川主要天満宮ほか4社、計31社を巡り紹介します。狛犬は参道または拝殿外のものを紹介します。



〇金沢二十五社巡拝とは

 天神は神として祀られた菅原道真を指し、金沢では藩主前田家が天神を祖神として崇敬し天満宮を建立したことから、藩士だけでなく一般にもその信仰が広く浸透しました。
 二十五天神巡拝は、観音33 番札所巡礼などと同趣のもので、一般の神社や寺院に祀られた天満宮を25選んで巡拝する風習で、25は天神の神忌25日に因むものです。巡拝は地理的に南の玉泉寺から始め、最後は北の田井天神で終わりました。この巡拝がいつ頃から始まったかは定かでありませんが、増補・改正六用集に掲載されているほか、天神850 年祭の 1752 年(宝暦2)に俳人水巻亭楚雀らが田井天神への奉納句や天神25 社を巡拝して詠んだ句を収めた俳書「北の梅」が残されています。明治維新の神仏分離により天神の異動があり、次第に巡拝は見られなくなり、特定の天神社に信仰が集中するようになりました。





■写真は金沢天神25社と六用集



1)尾山神社

 明治維新後藩士及加越能三州の人士相計り明治5年(1872)出願。翌6年(1873)許可と同時に尾山神社と改称郷社に列格、同年現今の社地に遷座。翌7年県社に昇格。明治35年(1902)別格官幣社に昇格。加賀藩初代藩主・前田利家公と正室お松の方を祀る神社。見どころは国の重要文化財にも指定されている神門。和漢洋折衷様式の異色の神門。
 御祭神:前田利家公・正室松子命
 住所:金沢市尾山町11-1
 狛犬建立:昭和8年(1933)、150X110Cm、青銅









■写真は尾山神社



2)金谷神社 尾山神社摂社

 尾山神社境内に鎮座し、二代藩主・利長公から最後の十四代藩主・慶寧公、そして十五代当主、十六代当主、十七代当主、さらに歴代藩主・当主の夫人も祀られている。
 御祭神:利長公以下歴代藩主、正室
 住所:金沢市尾山町11-1



■写真は金谷神社



3)金澤神社

 加賀藩十一代藩主前田治脩(はるなが)が寛政6年(1794)に、兼六園の現在の梅林の地に藩校明倫堂を建てられ、その鎮守社として金城霊澤のほとりに、学問の神であり前田家の先祖でもある菅原道真公の御舎利を奉斉する神社を御創建になった。明治5年(1872)村社に列し、兼六園が一般に開放された明治7年(1974)金沢神社と改称、郷社に昇格。
 御祭神:菅原道真 白蛇竜神 琴平大神 白阿紫稲荷 大名神 前田斉広公 前田斉泰公
 住所:金沢市兼六町1-3





■写真は金澤神社と夢牛

(つづく)

□加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡りバックナンバー

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-10(完)泉野菅原神社、中村神社、江沼神社、宝達志水 菅原神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-9浅野神社、小坂神社、松尾神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-8犀川神社、浅野川稲荷神社、宇多須神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-7椿原天満宮、白髭神社、平岡野神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-6安江八幡宮、豊田白山神社、長田菅原神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-5 天満宮 射水市 、天満宮 黒部市 、八幡宮 雄山神社末社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-4高岡關野神社、有磯正八幡神社、高岡木町神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-3多太神社 祖霊社、葭島神社、加賀神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-2尾崎神社、豊国神社、小松天満宮


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