
金沢の観光スポット体験レポート その446(No.703)
◇兼六園の特別名木、名木めぐり ③
兼六園には名木指定が79本ありその内特別名木が19本
ある。今回はこの名木を紹介します。ただし、その樹木の
花とか若葉、紅葉などはその季節に取材し紹介します。
石川門の前の桂坂より、千歳台、山山、霞が関、瓢池、
真弓坂を経由桂坂の順で巡ります。
■写真の雪吊りはすごもりの松、左がクロマツ

10)播州松二世(特別名木)
その他県所有、アカマツ二代目
■写真は播州松二世

11)七福神クロマツ
国所有、クロマツ
◇七福神山(しちふくじんやま)
曲水にかかる雪見橋の正面にある築山。七福神に見立てた
七つの自然石を配してあることから、この名が付いた。別
名、福寿山。一説には竹林の七賢人(稽康、阮籍、山涛、
向秀、劉伶、阮咸、王戎)になぞらえたともいわれる。中央
にある主木のアカマツは、鶴が巣をつくったことから、「巣
ごもりの松」とも呼ばれている。

12)すごもりの松(特別名木)
国所有、アカマツ三本幹
◇すごもりの松
曲水にかかる雪見橋正面の七福神山中央に立っている赤松。
山の主木である。鶴が巣をつくり籠もったということから
名が付いた。七福神山は12代藩主斉広が建てた竹沢御殿の
書院から眺める庭園としてつくられたもので、巣ごもりの
松は当時から植えられていたものと考えられている。
■写真はすごもりの松、クロマツ

13)乙葉松(特別名木)
県所有、二代目アカマツ
■写真は乙葉松

14)塩竃桜(特別名木)
◇塩竈桜(しおがまざくら)
桜の名所、塩竈神社神社に伝わる八重桜で、かつて千歳台
の地蔵堂の後方にあった。初代は、文政5年(1822)に12代
藩主斉広が竹沢御殿を造営した際、中庭に植えたもの。高
さ約10m、周囲約7mの大木で花も大ぶりであった。その木は
昭和32年(1957)に枯死し、2代目として塩竈神社神社か
ら幼木をもらって育てたが、昭和53年(1978)に枯死、3
代目は平成7年(1995)に倒れてしまった。現在の桜は平成
14年(2002)春に塩竈神社から割愛して4代目として植え
付けられたものである。

■写真は塩竃桜
(つづく)