いしかわの観光スポットレポート(No.1957)
◇兼六園の梅2021-① 梅林案内、トウジバイ、ヤエカンコウ
梅林の歴史
兼六園の梅林は、藩政時代には竹沢御殿や馬場などがあった跡で、明治には長谷川準也(第2代金沢市長)の屋敷となった。戦後は兼六園広場として野外催事に使用された後、昭和43(1968)年明治百年記念事業として「兼六園梅林」が造営された。ところが、長年の放置と踏圧された荒地に植えられた梅株は育ちが悪く、昭和48(1973)年改めて樹間に深溝を掘り、堆肥を補い、高く盛土して勢いを再生させた。
現在の兼六園の梅は約20種、約200本あるとされ、1月中旬から3月末まで楽しむことができる。<私の調査では(2020春現在)22種、206本となっている>
〇梅の種類(3系7性)
1)トウジバイ(冬至梅)
満開時期:1月下旬
野梅性、一重、中輪。兼六園では一番早く咲く。
■写真はトウジバイ
2)ヤエカンコウ(八重寒紅)
満開時期:2月上旬
野梅性、八重、中輪、早咲き。代表的な紅梅。
■写真はヤエカンコウ
3)ヒノツカサ(緋の司)
満開時期:2月中旬
紅梅性、八重、中輪。花弁はへら型で抱え咲き。雄しべは長い。
■写真はヒノツカサ
4)ヤエトウバイ(八重唐梅)
満開時期:2月下旬
唐梅性、八重、中輪、丸い花弁。花弁に赤筋が入り、下向きに咲く。
■写真はヤエトウバイ
(つづく)
ユーチューブ金沢のツボ「兼六園の梅2020 」Vol 1
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