植ちゃんの「金沢・いしかわに恋をしました!」

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発掘された日本列島 新発見考古速報 2018 -1 国内編②

2018-09-10 04:20:39 | 日記


金沢の観光スポットレポート その963(No.1375)

◇発掘された日本列島 新発見考古速報 2018 -1 国内編②

2018年8月4日~9月4日まで石川県歴史博物館おいて「発掘された日本列島新発見考古速報 2018」が開された。

ちなみに、この展示は6月2日~7月22日東京都江戸東京博物館で開催され。9月22日~10月31日岐阜市歴史博物館。11月14日~12月24日広島県歴史博物館。
2019年1月8日~2月17日川崎市市民ミュージアムで開催される。

■写真は雲出川下流いき遺跡群の土器



〇古墳時代概要

人々の階層分化がさらに進展し、近畿を中心とした広範囲に及ぶ政権が成立さ時代です。各地で権力者の為に古墳がたくさん作られ、墓の中には銅鏡や鉄製の武器、さまざまな装飾品など多くの副葬品が納められました。古墳の上や周りにはさまざまなものをかたどった埴輪が立て並べられました。日本が初期的な国家形成に向かう段階と考えられています。(約1,750年前~約1,400年前)

■写真は単鳳環頭太刀と馬具他



■写真は装飾付須恵器



■写真は埋葬された鎧



〇古代概要

「日本」という国家が成立した時代です。中国の髄や唐、朝鮮半島の百済や新羅から律令制度や文書行政など国の仕組みを学び、飛鳥地方で中央集権的な国家が形作られました。

やがて藤原京、平城京、平安京と都の場所は移され、それぞれ飛鳥時代、奈良時代、平安時代と呼ばれます。仏教伝来により各地に寺院が作られ、国や郡には地方支配のための役所が作られました。北海道や沖縄はこうした国家の支配には組み込まれず、北海道では擦文部文化と呼ばれる文化を営み、沖縄では貝塚時代が続きました。(約1400年前~約900年前)

■写真は古代瓦など



■写真は銅像観世音菩薩立像



〇中世概要

新たに台頭した武家が、京都の朝廷に変わって政治権力を握った時代です。平安時代の後半から鎌倉時代、室町時代と政治権力が移り変わっていきました。室町時代の後半には各地で戦乱の時代へと突入します。各地に防御性の高城館が残されており、当時の戦乱の様子を伝えています。北海道ではアイヌ民族によるアイヌ文化が花開き、沖縄では各地に城(グスク)が造られるグスク時代へと突入しました。(約900年前~約400年前)

■写真は古瀬戸茶壺や風炉、茶碗



〇近世概要

再び全国が統一された時代です。江戸に幕府が開かれ、およそ250年にわたる泰平の時代が訪れました。海外との交流窓口は一部に限られるとともに、日本独自の文化が発展しました。北海道ではアイヌ文化の下、各地にチャシが造られました。沖縄では統一王朝である琉球王朝による支配が行われました。(約400年前~150年前)

■写真は中世青磁香炉

〇近代概要

開国により西欧文化が流入し、江戸幕府から政権が返上され、新たに明治新政府が立てられました。さまざまな近代化が推し進められる一方で、北海道、沖縄も統一的な近代国家へと組み込まれていきました。(約150年前~約70年前)

□発掘された日本列島 新発見考古速報 2018ページ(石川県歴史博物館)

*各時代の概要は展示パネルを参考にしました。

撮影日:2018.9.2

(つづく)