金沢の観光スポット体験レポート その71(No.166)
◇前田家野田山墓地体験レポート(その1)
野田山墓地は、金沢城から直線距離にして南西に約3.5
キロメートルほど離れたところに広がる一大霊園地です。
野田山は標高約175メートルで、山頂から山腹に広がる墓
地の総面積は43万平方メートルで、兼六園の約4倍の広
さがあります。
■写真は藩祖利家(高徳院)の墓
■写真は前田家野田山墓地の地図
■写真はまつ(芳春院)の墓
●前田家墓地の歴史
藩祖前田利家の実兄利久がこの地の山頂近くに葬られた
のが、野田山墓地の始まりとされています。利家以降、歴
代藩主とその正室(せいしつ)のほんんどは野田山に葬られ
ました。前田家墓所の周囲には家臣の墓が造られ、のちに
は町人の墓も立ち並ぶようになり、現在の野田山墓地へと
続いています。
明治維新を迎えると野田山墓地の管理は金沢市に引き継
がれ、現在は加賀藩主前田家墓所は成巽閣が、戦没者墓地
は石川県が管理をしています。
■写真は藩祖利家の実兄利久(としひさ)の墓
野田山墓地の最も標高の高い一角に、江戸時代の加賀藩
主前田家の歴代当主をはじめその正室、子女などの近親者
たちが眠る前田家墓所があります。
■写真は利家四女豪姫(ごうひめ)の墓