亀の川登

難聴に苦しむ男の日記帳。

木曽の浦島太郎伝説

2011-10-10 | 旅行記

         浦島太郎の祀られている名所「寝覚の床」

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           浦島太郎伝説   

 昔、丹後の国竹野郡浦島というところに、水江という領主が住んでいました。この息子に太郎と言う少年がいました。ある日小舟で沖に釣りに出た太郎は、大きな白亀を釣り上げました。お供の者が亀をなぐり殺そうとしたので、太郎はそれを止めて、亀を海に放してあげました。

 太郎が家に帰ろうとすると、一人の美しい少女がどこからともなく近づいてきて、「私は先ほどの亀です。助けていただいてありがとう。」と礼をのべ、太郎を常世の国龍宮城へ案内しました。たいそうなもてなしを受け、月日の経つのも忘れて遊んでいた太郎は、ある日故郷を思い出し、龍王にいとまごいを申し出ました。龍王は弁才天の尊像と、万宝神書を一巻、そして決して開けてはいけないという玉手箱を渡してくれました。

 太郎が故郷に帰ってみると、見知らぬ人ばかりで、「浦島太郎といえば、300年ほど昔、沖にでてそれっきり帰らぬ人」と、近所の人に語られていたのでした。親兄弟はもちろん誰一人知る者がなく、淋しさに耐えかねた太郎は、諸国の旅に出ました。そして、たまたまこの美しい里に足を止め、その景色が気に入り、住みついたのでした。

 ある日太郎は、龍宮での生活が忘れられず、「今一度」と貰ってきた玉手箱を開けてみると、立ちのぼる白煙とともに白髪の翁となりました。「ああ、今までの事は夢だったのか」と目覚めたことからこの地を〝寝覚め″といい、床を敷いたような岩を見て、人々は〝寝覚の床″と呼ぶようになりました。

 その後翁は、天慶年間にどこへともなく立ち去ってしまいました。立ち去った後の床岩の上には弁才天の像一体が残され、これを祠に祀って建立したのが現在の臨川寺といわれています。

 ここ〝寝覚の床″の浦島太郎伝説は玉手箱を開いてからの後日談であることが特徴です。

木曽の浦島太郎はここ長野県の木曽川にある「寝覚の床」と言う所に祀られている。

花崗岩の岩盤が寝床の様に見えることから名づけられたらしい。

浦島太郎はここで、自分が夢を見ていたんだと気付いたとの設定か…。

岩盤の近くまで行けるらしいが、残念ながらこの日は時間が無くて行けなかった。

コメント (1)
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