雲林院
2021-04-16 | 写謡

昔、在原業平(ありはらのなりひら)という女たらしの男がいたようだ。
架空の人物かと思ったがどうもそうでもないらしい。

「こら、桜の枝を折るとは何事ぞ」どこからか老翁が現れてとがめられた。


堅苦しい能の間に狂言師が現れて息抜きをする。

老翁は在原業平の幽霊だった。
節の付く歌の部分に色を付けてみた。
雲林院は全曲弱吟の曲。こんな謡いもあるんだ。
色がついていない部分は節のない詞の部分。
結構ある。
能楽堂に行くと女性が大半を占めている。女はこんな難しいものを好むのかと始めは不思議だった。
考えて見ると、女性はホレタ、ハレタの話を好む。お能の中身はこんな話が多い。やっと女性の客が多い訳が分かった。
最近は謡曲教室に行っても女性が目立つようになった。
さて、その謡曲教室も、コロナとかいうもののおかげでずっとお休みが続いている。最近またコロナ感染者が増えだした。いつになったら教室に行けるのか。オリンピックが本当に開催されるのか気になる。