亀の川登

難聴に苦しむ男の日記帳。

落し物

2018-05-19 | 日記

先日、大学病院の帰り、今まで気が付かなかった看板を見つけデジカメに収めてきた。

帰って鞄の中身を出したところで有る筈の保険証と診察券がない。

そこいらじゅうを探したが見当たらない。さては落したか。

診察券は名前しか書いてないので大して問題がないが、健康保険証は住所が載っているので悪用されかねない。

翌日歩いた場所を辿って探して見た。どこにもなかった。これほど人通りの多い場所で期待する方が間違いだった。

その日警察署に届けて帰った。

それから数日後、警察署から電話があった。

「届け出があったのでお返ししますので取りに来てください。」

翌日取りに行く。保険証でも拾った人にはお礼をしなければならないのか、だったら幾ら出せばいいのか。なんて心配しながら警察署に行く。

「拾った人は女の人でした。名前は教えないでほしいとのことでした。」

随分親切で欲のない人だなと最初は思って、ホッと胸をなでおろす。

後で思った。女の人なら電話がかかってきても出ないだろう。知らない人からの電話はやはり怖いから教えないのは当然なのだ。

昨日用事があって街へ出たついでにその看板の場所を訪れた。たぶんカバンからデジカメを出したとき一緒に保険証と診察券がくっついて出て来たのだろう。

人の名前にルビが打ってある。それがどう頑張って見ても、老眼の私には読めない。そこで双眼鏡で覗いた。

前へ出たり後ろに下がったりして何とか読もうと試みたが、安物の双眼鏡では無理だった。

近付いて読めればいいのだが、嫌なことに前に辰巳用水が通っていて近づけないのだ。

看板のあった場所は加賀八家の奥村家のあった場所で、明治になって陸軍病院になったと出ている。

今は300mの長い土塀だけが残っている。今はその中は金沢医療センターになっている。

石引通り、昔金沢城の石垣を造るのに、医王山の下の戸室という場所から石を切り出してその石を引いてここを通ったというのでこの名が付いた。

画面中央の人が写っている辺りに看板がある。後ろの赤い屋根の建物は、女優の田中美里さんの出身校北陸学院高校。手前には有名な板屋兵四郎の作った辰巳用水が通っている。石引通りの向こうは兼六園。辰巳用水はこの兼六園の中を通って金沢城に入っている。

 

コウちゃんには超えてはならない境界線があるみたい。普段遊んでいる玩具を振り回していたら、イスとケージの間に入って行ったらしい。取りに行こうとしているが十分な隙間がない。別にそこを通らなくても行ける隙間は幾らでもあるのだが、どうやら勝手に入ってはいけないと思っているらしい。

しきりに椅子をどかすふりをしている。「おかあさんどかして・・・」っていっているのだろうか。

手をかさずに黙って見ていると、諦めたのか仕方なく禁?を犯して取りに入った。

そしてまた振り回して遊びだした。

これって犬だけの習性なのだろうか、猫だったらどうするだろうか。

コメント (1)
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