KaLuck 花壇苗生産ブログ

花壇苗生産農家の毎日

雨の日は、水やりは最小限で

2011-02-17 16:50:11 | 機械・器具


水やり作業は花壇苗生産技術のなかでも、最も困難を極める技術の一つです。
水のやり方一つで株のカタチや根の張り具合が変わってきます。
カタチなどは個人によって目標とするものが異なりますので、最良のカタチを特定することはできません。
ということは、いい水やりの方法も特定することができません。
ただ、根はきっちりと張っていて、白く健全なほうがいいに決まっています。
品目にもよると思いますが、常に湿っていると根の張りは良くありません。
そこを考慮して、できるだけ乾かしてから水やりをしています。

水やりは、それぞれの生産者ごとに哲学があると思います。


 
同じホースを何年も使用していると、ホースの内側にカスがこびりついてきます。
最初に一気に水を出してこのカスを十分排出しないと、ハスグチにカスが詰まり思った水やりができないこともあります。
写真はカスが詰まって「アララ」の図です。
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ピンク色はダメおやじ

2011-02-16 21:38:24 | 移植
確定申告は受付初日にきっちりと提出完了! ああ~スッキリ。
しかし税務署は融通が効かないのね。
青申の控えを忘れたのでコピーをとってほしいってお願いしても、そんなサービスは行っておりません!・・・・っとな!
まるで受付ロボットですな。 まあよかろう。
控えを忘れた私が悪かった。
 
 
さて、モミジ葉ゼラ。
写真はピンク色の花が咲くタイプのあれです。
モミジ葉って根の張りがさほど良くありません。かなり貧弱です。
成長のまだマシなオレンジ花タイプでそのような感じなのですが、それに比べるとピンク花タイプはもっとダメ。
挿し穂を行って2カ月半立つのですが、根っこがあまり張っていません。
地上部の成長もオレンジはそこそこ早いのですが、ピンクはダメダメダメダメダメ。
昨年の経験によると、同期間の栽培日数では半分の大きさにもなりません。
ピンクを出荷できそうな大きさにまで成長するまでオレンジの倍ぐらいの栽培日数が必要であろうということ。

そんなダメおやじ的なピンクのモミジ葉を移植しているのですが、こんな感じです。


 
じゃあ、ピンクのモミジ葉いいところはないの?って

いいところは、ピンクの花色は他に例がないほど鮮やかです。
誤解を恐れず例えで言うならば、蛍光ペンのピンク色でしょうか。
栽培は困難極まりありませんが、それなりに開花時の期待ができる品種だと思います。

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長距離ランナーの孤独

2011-02-15 21:02:35 | 栽培状況


エキザカムの発芽がだいたい出そろいましたので、発芽室から苗床に移動しました。
出荷は梅雨が明けてから、まさに長距離ランナーのようです。
今春の栽培品目は6月末までにほとんど出荷されていきます。
後に残されるこのエキザカムが少し寂しそうですね。

移植は暖房が必要の無くなってきそうな4月後半あたりに予定。
それまではこのままプラグ苗でゆっくりと成長していきます。

夏場のブルーは見た目にもサワヤカで涼しげです。
本音を言うと、夏場にデルフィあたりのブルーが欲しいのですが、・・・デルフィはちょっと無理ですね。

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確定申告の準備はいかがですか?

2011-02-14 16:58:31 | 事務作業
今日は絶好の確定申告日和。

朝10時を超えてから、雪が強くなってきました。
ハウスでの仕事を急いで済ませ、早々と事務所に帰り、確定申告作業へと切り替えです。
 
KaLuckの確定申告は、3月を過ぎてから一年分ガガガ~と一気に片付ける「面倒なことは後回しにする天才」です。
しかし今年はこれまでになく1月から準備をしており、なんと申告受付開始前の今日、申告書の作成が完了!
「面倒なことはサッサと片付ける天才」に成長しました。
 (→ 今年だけやろ!)

受付初日の16日に提出しようっと。

そろそろ事務作業でお疲れのKaLuck従業員一同は、確定申告打ち上げパーティに取りかかります。
 (→ 従業員一同って、2人だけやろ!)
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クイズ) 何人で会話しているのでしょうか

2011-02-13 20:54:49 | 挿し穂
OOPS!・・・・これはなんじゃ?



独特の葉の感触、触ってみてわからんのかいな? 
ん~どこかで見たことがあると思ったら、宿根サルビア・ライムライトじゃないの?
挿し穂をしとったんか?
こんな時期に挿し穂とは、いつ頃出荷させるつもりなんじゃろ。
え?秋出荷ぁ~、挿し穂の時期が早すぎるんとちゃいますか?
早いかもしれんね~
そうかもな。
わしもそう思うっちゃ。
おめぇどこの出身じゃ?
いや、大株に仕立てようと思ってな。
大株のライムライトか~。
ほう~、大株ね~。
おまえにゃ無理ぜよ。
そげんこと言わんと、優しく見守っていてちょうだいよ。
見守り隊 参上!
おまえは1週間後に出てくればええんじゃ。

みんな、うるさいわい。帰ってくれ!
 

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デルフィニウム見守り隊 参上!

2011-02-12 18:32:13 | ピンチ・切り戻し
私の自宅近くで発生した4年程前の事件である。
塾から帰宅する途中の女の子を刃物で刺し、犯人はそのまま逃走中という事件でした。
これまでこんな小さな町でこんな大事件が起こったこともなく、しばらくはかなり話題になり、子供のいる家庭では心配の毎日であった。
それ以降、当地域では小学校の登下校時(必ず集団登下校)に保護者が一人必ず付き添うことになったらしい。
その保護者は「見守り隊」と命名されている。

私の小学校の頃は、登校時は集団だったが、下校は個人個人バラバラであった。
自宅は学校から徒歩5分程度の近場に位置していたのであるが、実に1時間以上かけて帰宅していた。
道草だ。
帰宅前に友達の家に遊びにいったり、公園に行ったり、アリの巣を破壊したり、誰も住んでいない家に忍び込んだり、近所の犬に給食の残りのパンを与えたり。

今は安全面の確保とは言え、保護者監視のもとの集団下校では、道草なんかできるものではない。
被害に遭遇した女の子のことを思うと必要な措置だとは思うのだが、ずっと監視されるのはかわいそうな気がする。
「見守り隊」も終日子供の監視をできる訳がなく、登下校の監視のみを交代でルール化しているようである。
いったん子供が帰宅したあとは、子供は勝手に外に飛び出して行く。
登下校時のみ保護者の監視があっても、これでは本末転倒。

私には子供はいないのだが、いやはや保護者も大変な世の中になったものである。



今日はどうしてこの話題を出したのかというと、KaLuckにも「見守り隊」がいるのだ。
この時期になると必ず週1回は現れる。
「デルフィニウム見守り隊」の参上だ。

プラグ苗を移植してしばらくはロゼット状で数カ月過ごすのだが、この時期になるとヒョロ~と茎が立ってくる。
そのままにしているとブルーミラーはかなり背が高くなり、少し低く仕立てる為にピンチ(摘芯)を施すのである。

一つのポットに3~4本の苗が入っている。
成長スピードは苗によってさまざまであり、一気にヒョロ~としてくるわけではない。
3ポットにつきヒョロ~が1本程度の割合だろうか。



 (→ 「デルフィニウム見守り隊」の指は白魚のようである。)

ヒョロ~のピンチをしながら一通り周回したところで、今週の「デルフィニウム見守り隊」の仕事はおしまい。
しかし次の週までにヒョロ~が出現するので、その時にまた「デルフィニウム見守り隊」が来るのだ。



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昨日に続き、初公開 サルビア・シルキーフェザーズ

2011-02-10 23:00:58 | 栽培状況
今年はいろんな意味で、ターニングポイント。
昨年の反省を踏まえ、作付け品目の徹底見直しを行っています。

見直し品目その2、昨日に続き実生からなる宿根サルビア・シルキーフェザーズです。


 
こちらも実物は見たことがありませんので、これも完全なるトライアル。
背丈35センチ程度で、ラベンダーブルーの花が開花します。
葉は光沢のあるシルバーリーフ。

トライアルでは、テストケースは多めに数量は少なめにと、ルールを決めて栽培していますが、トライアル品目が多いと圃場を圧迫します。
ある人がおしゃっていましたが、遊びはハウス1棟分!(言い換えるとトライアルはハウス1棟分!ということです)
太っ腹の生産者もいらっしゃるようですが、痩せっぽちのKaLuckでは決してマネできる行動ではありません。
これまでのすべてを否定して一気に入れかえる度胸はありません。
確実な部分を残しつつ、効果のある部分を取り込めば、不要な部分を年少しずつ排出していき、毎年一歩一歩ステップアップをしていきます。
品目はガラッと変化するわけではありませんので、ご安心ください。
 → 誰が心配してるのか?
コメント (3)
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初公開 サルビア・タッチオブセント

2011-02-09 22:15:27 | 栽培状況


こちらはサルビア・タッチオブセントです。
実生からなる宿根性のサルビアで、初めて栽培を手掛けます。
と言うか(・・・失礼!→昨日ブログ記事をご参照のこと)実物を見たことがなく、完全なるトライアルです。

高さは25センチ程度になるようで、白からピンク色の管状の花を咲かせるとのこと。
(ちなみにサルビアはほどんど管状の花が咲きます)
耐寒性・耐暑性・開花までの日数や株張り、まったく情報不足の状況で播種からスタート。
いや、まあいろんな情報がありすぎると、情報に頼ってしまい帰ってやりにくいかも知れないです。
またトライアルの取り組み姿勢も変わってくるので、このほうがイイのかもしれませんね。

トライアルはいろんなケースを想像していきます。
どのような仕立てが一番美しく見えるのか、鉢サイズ、矮化剤の使用および濃度などの考察、栽培季節による美しさの考察。
テストパターンがたくさん必要になってきます。
いずれにしても良品を初年度から出来上がることは、まずありません。
満足のいく商品を栽培できるまで、何年も試行錯誤を繰り返すこともよくあります。
このサルビア・タッチオブセントはどのようになるか、今後の行方が楽しみでなりません。
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みなさん、正しい日本語を使いましょう

2011-02-08 21:09:36 | 栽培状況
ハナニラつーかスプリングスターフラワーつーか、こういった喋り方するヤツおるっつーか。
最近へんな日本語を喋る日本人がとても気になるっつーか。



語尾に「つーか」をつけないと、自分で納得いかない症候群なんでしょうか。
20年前にも「・・・と言うか」を連発する同僚がいました。
めぐるめぐるよ時代はめぐる・・・ですね。
 
ところで写真のハナニラつーかスプリングスターフラワー。
白・青・ピンクの3色を栽培しており、2月下旬には開花する予定です。
スプリングスターフラワーといっても厳密にはスターではありません。スターなら花弁が5枚なのでしょうが、こちらは6枚です。
雰囲気で名付けた模様。
和名の花ニラのとおり、葉はニラのようであり香りもそのとおり。
食べられるのかどうかわかりませんし、責任持てません。
チャレンジ精神はこういった場面で発揮しないほうがいいと思います。


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♪ 一本でもニゲラ~、二足でもニゲラ!

2011-02-07 22:19:56 | 栽培状況
ニンジンをポットで育てています。そろそろ直根が肥大化してくるころです・・・・。
 


 
いや、ウソ。
 
葉がニンジンにそっくりですが、これはニゲラという切り花用の品目です。
黒種草と言ったほうがわかりやすいかも知れません。
イングリッシュガーデンでもよく使われているそうです。

ここ数年ニゲラを栽培していますが、昨年が一番カタチよく(というか、一番マシに)できあがりました。
背が高くなるので、ポットで開花させるには矮化剤が必要になってきます。
しかしこの矮化剤が非常に難儀で、自然な感じでコンパクトに仕上げるのが困難です。
過去に矮化剤が強すぎて20センチに満たないニゲラが出来上がり、心が傷んでしまったことがありました。

切り花種の矮化剤は、切り花種であることを消費者にアナウンスすべきだと感じています。
特にこのニゲラは最低でも40センチ以上は必要だと思います。
非常に分枝が良く、その先端にたくさんのツボミが必ず付いてきます。
20センチに満たないニゲラでは、せっかくの特性を生かしきれません。
面白いことに、花が散ったあとのサヤが膨張してくる姿は、かなり楽しむことができます。
そういった姿を楽しむには、自然に近いボリュームのある姿のほうが、いいに違いありません。

開花株の出荷は5月に入ってから。
さあ、みんなでニンジンを買いに行きましょう。


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