昭和少年漂流記

破壊、建設、発展と、大きく揺れ動いた昭和という時代。大きな波の中を漂流した少年たちの、いくつかの物語。

昭和少年漂流記:第五章“パワーストーン” ……32

2014年09月12日 | 日記
第32回   「竹沼君。どう?ITの方。金になってきた?コピーもやってるんやろ?二刀流やもんなあ、竹沼君。偉いなあ」 竹沼の向かいに堂島、飯嶋の向かいに田端が腰を下ろすとすぐ、堂島は竹沼に挨拶代わりの褒め言葉を繰り出す。堂島のいつものやり方だ。 「ITの方が金にならないもんで……。大変ですよ」 「そら、一緒やで、広告業界も。広告で稼いでる人間なんて、 . . . 本文を読む