昭和少年漂流記

破壊、建設、発展と、大きく揺れ動いた昭和という時代。大きな波の中を漂流した少年たちの、いくつかの物語。

石ころと流れ星  49

2012年01月25日 | 日記
封筒を開けては閉め、閉めては開けて、久しぶりの朝寝坊をした。開けたままだった低い窓ににじり寄り外を覗くと、いきなり瓦の照り返しが目を刺した。まだ夏の日差しが続いている。すっきり目覚めたはずの頭が、気だるく淀んでいく。眠りに落ちる直前ふと浮かびなかなか消えることのなかった「東京に行く前に”ディキシー”に顔を出してみようかな」という想いがまた浮かび、うっすらと漂っている。何かが . . . 本文を読む